カテゴリー「プリンタ」の4件の記事

2017年5月 7日 (日)

ブルーレイプレーヤのトレイが出てこないので修理した

以前の記事「REGZAサーバー D-M430改造計画」でも書いたように、私は東芝の全録サーバ機 D-M430を愛用しているのだがこれにはブルーレイドライブは搭載されていない。そのため、ブルーレイ視聴用に 東芝のブルーレイプレーヤ DBP-S450も持っている。

DBP-S450は 東芝の全録サーバ機に録画された過去番組をネットワーク越しに番組表形式で選択し視聴できるというのが1番の売りで、私もわざわざ DBP-S300からこの機種に買い替えたのであるが、結局この機能はほとんど使っていない。(過去番組を視る時は番組も決まっているので、別に番組表形式である必要はない ・・・・
しかし、ブルーレイプレーヤとしてはコンパクトで持ち運びが楽なので、各部屋のTVに接続して利用している。

ところが、GWにたくさん借りてきたブルーレイディスクを視ようと本機を使っていたのだが、突然トレイが出てこなくなった。開閉ボタンを押すと、中でモータが回る音はしているのだが トレイは1mmも出てこない。
保証期間も終わっているので、分解修理にチャレンジしてみた。

本記事はその記録である。
なお、CDなどのディスクドライブの分解は初めてで試行錯誤だったので、やらなくても良い部品まで分解してしまったが、折角なのでその余分な情報も最後にまとめて紹介する。

 
写真1) 作業前の状態(前面にはビニルシートが貼ったままで白く反射しているが気にせずに)
S450_001

 
側面の各1ヶ所、背面の2ヶ所のネジを外して金属のカバーを外す。

写真2) 側面
S450_004

写真3) 背面
S450_003

 
写真4) カバーをはずしたところ
S450_006

BのネジをはずしてT字形の上面パーツを外す。

写真5) 上面パーツをはずしたところ
S450_007

真ん中の黄色の丸の部分がピックアップレンズなので、以降の作業で触って汚さないように注意する。
その少し上の丸い部分がディスクを回す回転軸(スピンドル)である。

 
写真6) 取りはずした上面パーツのウラ
S450_008

 
真ん中の凹状の丸い部分は自由に回転するようになっており、スピンドルとこの部分との間にディスクを挟んで回す仕組みである。なお、がっちり挟めるよう、スピンドルの外周は磁石になっており上面パーツの上面の金属板(写真4で白く見える部分)を引き付けている。

この状態で電源を入れてトレイの開閉操作をしてみる。
私の場合は、ここで正常に開閉ができたが、再び上面パーツを装着して試してみると開閉しない。
トレイを開く際には、まず、トレイと干渉しないようにスピンドル部分を下方に逃がす(下げる)アクションをするのだが、それを動かす力が弱くなってしまって磁石から離すことができないため、次の、トレイを開く動作に行かないようだ。

 
ここで、少し横道に逸れてトレイの開閉動作に伴う各部品の動きについて説明する。

写真7
S450_019

まず、スピンドルの上下の動きであるが、上の赤丸の部分が支点となって、黄色で囲った部分(以下、「スピンドル一体部品」と呼ぶ)の向こう側、すなわちスピンドルのある方(本体の前面側)が上下するようになっている。

写真8) スピンドル周辺の機構(トレイを完全に引き抜いた状態)
S450_015

トレイの開閉操作をすると、写真8のモーターがベルトを介して①のプーリーを回し、更にプーリーの下に付いたギヤを介して②の白いギヤを回転させる。

写真9) トレイのウラ側(本体も上下逆さまの状態)
S450_009

写真9はトレイのウラ側であるが、写真8の白いギヤはトレイのウラのギザギザ状のラックにはまってトレイを前後に開閉させている。

再度写真8に戻って、緑色の記号で記した、横長の白いプラスチック部品を見てほしいのだが、この部品は、トレイの開閉に合わせて左右にスライドするようになっている。(トレイが開くときは左に、閉じる時には右にスライドする。以下、「スライド部品」と記す。)
これをスライドさせるのに、、写真8の③の短いラックと左側の緑の丸で示したピンが関与しており、このピンは写真9の「L字ガイド」の溝にはまっている。※L字のコーナー部分が完全な直角ではなく、斜めの部分が少しあることに注意。

それでは、トレイが全開状態から締まるまでのスライド部品の動きを脳内シミュレーションしてみるので、写真8と9を見ながら確認して欲しい。(両写真の左右方向は合っている)

まず、全開の時は、スライド部品はガイドの溝の位置に従い、左端にスライドした状態である。この状態は、トレイが閉まりかけるまでは変わらない。

トレイが閉まりかけた時、ピンはL字ガイドの斜め部分に到達し、更に閉まるにつれ、L字ガイドに誘導されスライド部品は右にスライドし始める。そしてトレイが完全に閉まった時(ガイドの方向が90度変わった時)、トレイのウラのラックのギザギザ部分はちょうどなくなってそれ以上閉まらなくなり、一方で、写真8の③の短いラックが②のギヤに到達し、スライド部品を右端へとスライドさせる。(ピンはL字ガイドの水平部を移動する。)

これが、スライド部品がスライドする仕組みである。

写真10) スピンドル一体部品の突起
S450_016

写真10は、無理やりスピンドル一体部品をスライド部品の上まで持ち上げたものであるが、ピン状の突起が付いているのが分かる。(白い付着物はグリスのようである。)

写真11) スライド部品の溝
S450_017

写真12
S450_018

写真11、12はスライド部品を元の状態に戻し別のアングルから見たものであるが、黄色の枠の中に黒い溝が見えているが、先ほどの写真10の突起はこの溝にはまっているので、スライド部品が右にスライドすると溝に沿ってスピンドル一体部品が持ち上がり、左にスライドすると下がる。(写真12の赤丸はスライド部品のピンである)
結局、トレイの開閉に同期してスピンドルが上がったり下がったりするように設計されているということである。

 
今回の故障の推定メカニズムは以下である。
トレイを開こうとした際に、写真8の③のラックを介してスライド部品が左に移動し、

  • スピンドル一体部品の突起が、スライド部品の溝の斜め部分に到達
  • スライド部品のピンが、L字ガイドの水平部分から斜めの部分に到達

がほぼ同時に発生し、本来は、更にスライド部品が左に行ってそれぞれの斜め部分を通過する勢いで

  • スピンドル一体部品が下がり始める
  • トレイが開き始める

のであるが、何らかの原因でそこで停止してしまっている。どうも、磁石の力が強すぎてスピンドルを磁石から離すことができず、そこで止まっているようである。

その原因として考えられるのは以下の3つである。

  1. 写真8のベルトの劣化や汚れによる伝達力不足
  2. スライド部品の溝を滑る抵抗が大きい
  3. トレイのウラのL字ガイドを滑る抵抗が大きい

そこで、それぞれに対して対策をとった。

1のベルトについては、手で触ってみても劣化したようには見えなかったので、とりあえずベルトの内側とプーリーの外周を無水アルコールで拭いた。
2、3の対策としては、それぞれの摺動部(2は写真11の溝と写真10の突起、3は写真9のL字ガイドの溝と写真8のスライド部品のピン)をいったん無水アルコールで古いグリスを取り除いてから、新たにグリス(タミヤのセラグリス)を塗った。

その結果、また無事にトレイが開閉するようになった。   めでたしめでたし。

 
修理の内容は以上であるが、最後に、上では触れなかった分解のための参考情報を付記しておく。
私と同じ原因・対策の場合は、「トレイの完全引き抜き」以外は行う必要はない。

 
■トレイのフロントパネルはずし

トレイの先端にはフロントパネル(写真9の赤矢印より手前)が付いておりはずすことができる。はずしたものが写真13(表)、写真14(ウラ)である。

写真13) トレイのフロントパネル(表)
S450_010

写真14) トレイのフロントパネル(ウラ)
S450_011

フロントパネルの両端にはガイド(写真14の両端の黄色の丸)が付いており、それがトレイ先端の溝にははまって固定されている。従って、はずす時はフロントパネルを上にスライドすれば良いのだが、下面にはツメ(写真14の真ん中の2つの黄色の丸、写真9の赤丸)がはまっているので、下方を手前に引っ張りながら上方へ引き抜く必要がある。

 
■本体のフロントパネルはずし

写真15) 本体のフロントパネル
S450_012

本体のフロントパネルは、上面2ヶ所(写真4のA)、下面3ヵ所(写真16)のツメで固定されているので、それらを先の薄いヘラなどで開いてはずす。その際、本体の基盤と繋がっているコードは事前にはずしておく必要がある。(写真15の黄色の丸)

写真16) 本体下面のツメ
S450_002

なお、トレイが閉まった状態では、トレイのフロントパネルが干渉して本体のフロントパネルははずれない。トレイを開くことができない場合は、ドライブを本体に固定している写真4のCのネジを先にはずして写真17のようにドライブの背面側を持ち上げることによって、本体のフロントパネルが付いたままでも強引にトレイのフロントパネルをはずすことが可能である。

写真17
S450_013

 
■トレイの完全引き抜き

トレイを最も開いた状態では、トレイの突起(写真18の黄矢印)がドライブのツメに当たり、それ以上出てこないようになっているので、ツメを赤矢印の方向へ開いてトレイを引き抜く。(ツメはトレイの両側にある。)

写真18
S450_014

 
では。

【2018年2月25日追記】
最近、また同様の現象が再発したので、モーターのベルトを交換しようと思って、新年早々、秋葉原の千石電商に行って、寸法の合いそうなものをとりあえず2本買ってみた。(1本税込 155円)

家に帰って取替ようと思ったら、現象が再発しなくなっていた ・・・
何事もこういうものだ。とりあえず、ゴムベルトは道具箱の中で出番を待っている状態だ。

ところで、本記事と同じ不具合について触れている動画を Youtubeで見つけた。

レグザ ブルーレイプレーヤー トレイ故障

動画の内容はさておき、説明文の最後に以下のように書かれている。

とりあえず開いたので、Discを入れて開け閉めしたらOKだった。
Disc入れっぱなしにすることにした。

これを読んでなるほどと思った。
本記事でも、不具合の原因は「駆動系の力が弱くなって磁石の力に勝てなくなった(磁石を引き離せなくなった)」と書いたが、Discが挿入されていれば、トレイを閉じているときもDiscの厚みの分だけ磁石が離れているので、引き離し易くなっているハズである。

現在、同じ現象で困っている方は、まずこの対策から試してみるのが良い気がする。

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2009年12月31日 (木)

CANON MP640のプリンターカバーを調達した

前回の記事「複合機なるものを買ってみた ~ Canon MP640への道」でCANONの複合機 MP640を購入したことを書いた。

年賀状印刷という一大イベントが終わると、あとは 1ヶ月に1、2回程度しか利用頻度はないので、どうしてもホコリが溜まってくる。
プリンターにはホコリは大敵と私は固く信じているので、初代の EPSON PM-750Cの時代からプリンターカバーを利用してきた。実は2代目(先代機)のIP4100 では、本体の形状は全く違うものの、無理やり PM750Cのカバーをかぶせていた。(もちろん見た目は良くないが、ホコリを防ぐという意味では問題なかった。) MP640もそれで一向に構わないのであるが、残念なことにサイズ的に全く無理のようだ。
仕方なく webで既成のプリンターカバーを探してみたのだが、ズバリMP640専用(同サイズのMP630用を含む)は売っていないようだ。

amazonのプリンターカバーの商品レビューを見ると、MP640 の本体サイズ W450×D368×H176 に対し、

PRC-PIX4の幅と奥行の和は770で MP640の本体のそれ(818)よりも小さいのであるが、公称サイズだけでは計り知れない奥深さがあるようだ。

評価だけを見ると PRC-PIX4で決まりなのであるが、とりあえず 100均で似たようなサイズのカバーを探してみることにした。
行ったのは近くのダイソー。

色々なサイズのカバーが置いてあったが、ファンヒーター用のカバーがこのサイズに近い。もちろん、MP640にピッタリのサイズはないのだが、とりあえずダメもとで、ディズニーのおしゃれキャット マリーの柄がついたピンクのファンヒーターカバーをゲット。

Printer_cover_1   Printer_cover_2

サイズは W510×D300×H480。(これより一回りサイズの大きいカバーもあったが、PRC-PIX4の例から類推して、幅と奥行の和が MP640のそれより小さい、このサイズを選択した。なお、同サイズの黄色の無地のものもあったが殺風景なので却下

材質は薄い不織布(厚手のティッシュみたいなもの)なので、はさみで簡単に切ることができ、高さを180cmでカットして出来上がり。

見よ、このおしゃれなプリンターカバーを・・・・・

Printer_cover_3
Printer_cover_4

CANONのロゴのところの拡大写真
Printer_cover_5

当分(というか、ずっと)これで行けそうだ。
でも、恥ずかしくなったら、無地に替えるかも・・・・・

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2009年12月30日 (水)

複合機なるものを買ってみた ~ Canon MP640への道

歳をとると時が経つのも早くなり、今年もあっと言う間に年賀状の季節がきた。

年賀状作成も、子供が小さいときは、12月早々から写真を選び(それも1枚に絞りきれないから数枚選ぶ)、その枚数をはめ込むフレームを選び ・・・・、と親バカ丸出しで頑張っていたが、さすがに下の娘が小学校高学年になったあたりから、徐々に気合が抜けていき、作成着手時期もどんどん遅くなってきた。
私の場合も今年はついに、日本郵政の年賀状素材のHPから選んだデザインをそのまま使うこととし、やおら26日夜から作成に着手したのであるが・・・・・

私は、CANONのIP4100というプリンタ(今の箱型プリンタの "はしり" の名機)を使っている。黒を入れて4色(+顔料黒1色)なので写真画質はそこそこであるが、普通紙でもきれいに印刷してくれるので重宝していた。
Ip4100

それが、1ヶ月前くらいから、ノズルチェックパターンを印刷すると、青(シアン)だけが縞模様が見えるようになってきた。いくらクリーニングしてもダメである。
今年の年賀状は乗り切れるかな?と思っていたのだが、とりあえず、最初の試し印刷をしたところ、青っぽい部分の色が少し変だが、まあ許容範囲内。 「さあ、この調子で」と、一気に印刷を開始したのであるが、20枚目くらいの途中あたりでいきなり何も印刷されなくなってしまった。ヘッドは頑張って左右に移動しているのであるが、インクは全くでていない。
ノズルチェックパターンを印刷すると顔料黒しか出ていない。黒を含む染料カラーインクは、「かすれ」とかではなく全く出ていない。もちろん、ノズルクリーニングや電源リセットなどをやったが、状況は全く変わらない。この押し迫った時期に、これは困った・・・・・

とりあえず、善後策を考えてみた。

  1. 新しいプリンタを買う
  2. もう1台のプリンタ(HP PSC1210)で印刷する

選択肢は以上の2つだ。

HP PSC1210 も複合機といえば複合機なのであるが、我が家ではもっぱらモノクロコピー機として使用しており、カラーインクカートリッジも装着していない。
Psc1210

万が一の時のためにカラーインクカートリッジは買ってあるので、これ自体は問題ではないのであるが、最大の問題は、画質レベルは期待しないにしてもフチなし印刷ができないことである。既に年賀状のデザインは選んであったため、フチありでは相当間抜けな図柄になってしまう。 とは言え、1番目の選択肢は、嫁さんの許可が下りそうにないので、とりあえず2番目を第一候補として眠りについた。

翌朝、念のため、価格.com で売れ筋プリンタの品番と価格を調べてみる。IP4100相当のプリンタとしては インク色数も同じ IP4700というのが 11,000円強だ。意外と安い。(ちなみに IP4100は25,000円程度だったと思う。)
早速、嫁さんに「1万円強だけどどうする?」とお伺いをたててみたところ、「その程度だったら買ったら?」と有難いお言葉。 「しめた 気が変わらないうちに」 と思い、すぐに買う店を探し始めたのだが、プリンタの売上げランキングなどに目がいくと、どうしても上位機種である複合機のMP640やMP560が気になる。スキャナは必須ではないと思っていたのだが、MP640の「ある機能」を見て無性にこれが欲しくなってしまった。(「限りない欲望」 by 井上陽水、 古っ

それは、LAN機能である。
我が家は各部屋にLAN配線をしているのであるが、IP4100はPCとパラレル接続にしていたため、そのPCを立ち上げていないと他のPCからプリンタが使えなかった。実際は、あまりこのことで困った記憶はないのだが()、その制約がなくなると思うともうダメだ。とりあえず、嫁さんがいるところで小声で「やっぱり2万円のほうにしよう」とつぶやき、反応がないのをみて意思は固まった。(どんだけ、小心者なのだ ・・・・・・ 自分

Mp640

価格.com では最安値は18,000円弱であったが、年賀状を早く仕上げるために、できれば今日中に手にいれたい。 ビック、ヨドバシ、ヤマダの各WEBサイトを比較すると、ビックが 23,800円+ポイント20% で最も安い。池袋まで行けば最安とは思いながら、時間がもったいないので、少なくともネットと同額にはしてくれるだろうと思い、最寄の立川ビックに行ってみた。
立川ビックに行ってみると、うれしいことに、21,800円+ポイント20% となっている。「激安品を求めて(立川編)」の記事でも紹介した、私のポイント → 現金換算式に照らしてみても、
21,800 ÷ 1.2 = 18,166円
相当となり、価格.com には及ばないものの充分射程距離内。即買いしたのは言うまでもない。ポイントでインクカートリッジ一式も購入した。

インクカートリッジについては、型番が 7e から 321 というものに変更になっている。bananaさんのブログ記事「Canonインク比較7eと321 中身」によると、値段は少し下がったものの、インク量が36.9%ダウンしており、結局 1.34倍の値上げになってるらしい。
また、よく言われているように、IP4100 より後にでた機種では、インクカートリッジに内蔵されたICチップで固体識別を行っており、インク補充しても残量検出ができないような小細工がされているようだ。
CANONほどの大企業ともあろうものが、あまりにもやることがセコすぎる・・・・・

家に帰ってセッティングしてみた。
本体の色々なところに(輸送時の振動に備えるためのものと思われるが)固定用のテープが多数貼られており、それを見つけて剥ぐのがえらく大変であったが、説明書はよく作られており、私のような有線LAN接続においても、拍子抜けするくらいに簡単に設定が完了した。
結構大きくて重いが、奥行きが大きくなった分、A4用紙を入れても前面トレイを完全に収納できるようになったのは、IP4100と比べて良くなった点だ。画質も、IP4100と比べて解像度が2倍になっているので改善されていると思う。(年賀状印刷程度では違いがわからかったが ・・・・・
こうして、最大のミッションであった年賀状もその日中に仕上げることができた。

結局、今日現在までに使った機能でいえば IP4700でも十分だったのであるが・・・・・ 
まあ、このことは良しとしよう。

【2009年12月31日追記】
この後、MP640のプリンターカバーを100均で調達した。興味ある方はコチラ

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2009年2月13日 (金)

互換品を考える

今回は、私が利用している互換品を紹介する。
特に明記していない場合は、記載の価格は 2月13日深夜に調べた amazon の価格である。

【インクジェットプリンタの詰め替えインク】
我が家には2つのインクジェットプリンタがある。
HP psc 1210CANON IP4100 である。

HP psc 1210 は スキャナ機能も持ったオールインワン機で、我が家ではPCと接続しておらず、もっぱら お受験用の問題用紙のモノクロコピー機として使っている。(従って、カラーインクは装着してない。) 黒の顔料インクを搭載しているため、普通用紙にもクッキリ印刷できる。1万円しなかったと思うが、なかなかの働き者である。
が、HPはインクカートリッジとヘッドが一体化しているためか、純正インクカートリッジが高く、顔料黒 hp 56(C6656A) が \2,265、3色1体のカラー hp 57(C6657A) が \3,597 もする。
最初のうちは、純正インクカートリッジを買っていたが、やはり、毎回2000円を超える出費は痛い。それに、本体がカートリッジ込みで1万円しないのに、このカートリッジの値段はどう考えても納得がいかない。(「そういうビジネスモデルです」と言われれば、それまでだが・・・。)
というような不満はずっと抱いていたのだが、互換インクも結構高かったり、品質も何となく怪しい気がして、なかなか手を出せずにいた。が、ビックカメラで、たまたま、大きく「56」と書かれたエレコムの互換インクを見たとき、メーカーの知名度と980円という安さにも釣られてついに買ってしまった。
この1箱で4回まで詰め替えることができるのだが、現在2回まで詰め替えた。
結果は・・・良好である。というか、全く違いがわからない。詰め替え作業も最初は説明書を見ながら30分、慣れれば15分程度で終わる。

左がCANON用、右がHP用

Tumekaeink

これに気を良くして、早速、IP4100の互換インクも買ってしまった。当然、エレコムである。純正カートリッジは、カラーが4色独立の BCI-7eシリーズで 4色セットで amazonで \3,426、顔料黒が BCI-3eBK で同じく \917 である。

買ってみて判ったのであるが、同じエレコムでも、HP用 と CANON用 では インクの注入方法が違うのである、HP用は注射針のようなものをインク容器に装着して、それをカートリッジに差し込み、ネジを廻してピストンを徐々に押してインクを注入するのだが、CANON用は先の細くなった注入キャップをインク容器に装着して、容器の腹を押してインクをカートリッジ内に注入する形式である。どちらもインク容器とは別に、カートリッジを固定する専用の治具が付属しており難しくはないが、CANONの方が手間はかからない。

左がCANON用、右がHP用

Thcip4100set   Thr027_2
IP4100 の方も、各色、1回ずつ交換した程度であるが、これも今のところ全く違いが判らない。(自分が鈍感だという気もするが・・・。)

インク詰め替え時の注意点として、インクが漏れる可能性があるので、万が一のことを考え下に広めに新聞紙を敷いておいた方がよい。(私もHPの2回目の詰め替え時に注射針の先のキャップをはずした瞬間、インクが噴出した経験がある。) 
また、インク残量の警告が出た時点で早めに補充した方が、カートリッジ内のスポンジが乾燥せずインク出口への供給が途切れないので良いようだ。

最後にざっと金額試算をしてみよう。

【ビデオカメラのバッテリー】
私の保有している CANON iVIS HG21 には、付属品として BP-807 というバッテリーが付属しているが、これが公称でも実使用時間50分という、少し心許ない仕様である。私の場合、一度に長く撮ることはめったにないが、いざと言うときの用心として予備バッテリーが欲しいところである。予備の純正バッテリーとしては、BP-819(実使用時間 約1時間45分)があるが \11,000 もするし、チャージャー CG-800 を合わせると \17,450 もする。(チャージャーがないと、ビデオカメラ本体を占有して充電しなければならず、チャージャーは必須と言える。) カメラ量販店で買った人はポイントで買うというのが定番であるが、私の場合、キタムラの通販で買ったのでポイントはない。
そこで、互換バッテリーとしては有名な ロワ(ROWA)のバッテリーを買ってみた。BP-819 相当品+チャージャーで \1,880 なので 約10倍近くの値段差である。

手前がCANON純正BP-807 で 向こう側が ROWA BP-819 相当品
ROWAにはキャップ(一番奥側)が付属していた

Battery

ROWAのバッテリーとチャージャー
以前、ネットで言われていたチャージャー装着時のガタつきは解消されていた

Rowa
もう数回使ってみたが、特に問題なく使える。最初に、2~3回 「満充電-使いきり」を繰り返す慣らし運転が必要であったり、実使用時間が純正より短いという噂はあるものの、値段差を考えると予備としては十分である。(実際は、予備として眠らせておくのは良くないとのことなので、私は純正と交互に使用している。)

問題点も挙げておく。

  1. バッテリー残量がわからない
  2. 電源投入時に毎回「純正バッテリーでない」ことが表示され確認操作が必要
  3. 使用中は液晶やテレビの右上に常に赤いマークが表示される

1番目と2番目は仕方がない気がするが、3番目はCANONさんに何とかして欲しいものである。

以上、私のまだ数少ない経験では、デメリットを理解して利用すれば互換品も悪くないと言う印象である。今回、挙げたインクカートリッジやバッテリーは、互換品が1つの市場を築いているが、2倍以内の価格差ならまだしも 5倍や10倍の差はどうみても、純正品の値付けがおかしいような気がする。携帯電話がそうであったように、いずれ近いうちにビジネスモデルが見直され、受益者に正当に負担させるように変わっていくのではないだろうか。

【2011年6月18日追記】
バッテリーが劣化したため、残量表示に対応した ROWA社バッテリーを再購入した。興味のある方は、
コチラ

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