アナウンスしたら負け? 東京駅 京葉線ホームの謎
私は以前から通勤などでJR東日本の路線をよく使うのであるが、私鉄と比べて不満に思うのが、何かトラブルなどがあった時のアナウンスの酷さである。
例えば、乗車している路線で何らかのトラブルがあり、乗車中の電車が止まっているとき、
「現在、XXXX駅でXXXXが発生し停車しています。出発の準備ができ次第発車します」
といった内容だ。問題発生して5分や10分程度であれば、それでも構わないが、長い時間経っても同じアナウンスを繰り返されることが多い。
乗ったまま待たされている方からすれば、知りたいのは「出発の準備がいつ頃出来そうなのか」という点であるが、それについては一切触れず延々と同じアナウンスを繰り返すだけである。おおよそでよいので出発見込みさえ判れば、他の交通手段に乗り換えるなの判断ができるのであるが、それができず電車内ではイライラが募るばかりである。
恐らくであるが、そのようなアナウンスをした場合、仮にその見込みが外れた場合にクレームになることを避けていると推測するが、とてもサービス業とは言えない対応である。
しかし、JR東日本もアナウンスの酷さという点で、もっとどうしようもない事例を、最近立て続けに経験した。
場所は2件とも東京駅 京葉線の地下ホームである。
東京駅 京葉線ホームはプラットホームが2つで1番線から4番線まである。京葉線と武蔵野線の2路線が乗り入れて東京駅で折り返し運転をしており、通勤客に加え、東京ディズニーランドに行く乗客で朝から混んでいる路線である。
市川塩浜駅まではどちらの路線も同一線路上を走っており、東京ディズニーランドがある舞浜駅へはどちらの路線でも行くことができる。
【事例1】
某日の朝。この日は武蔵野線が遅れており私の乗ろうとしていた電車が定刻になっても到着しない。遅延などのホーム上のアナウンスは一切ない。
ホームで待っている乗客がざわつき始めたころ、武蔵野線電車の10分後くらいに出発予定の京葉線の電車がもう1つのプラットホームに入ってきた。京葉線ホームでは、特に朝夕は本数が多いため、到着したら5分程度で折り返して出発するのが一般的である。
この状況を見て、多くの人が(その電車の出発に間に合うように)階段を昇り降りして移動し、私もその1人であった。そして、京葉線の電車に乗車して数分したところで、なんと、遅れていた武蔵野線が到着してきた。そして、そのタイミングで初めて車内アナウンスがあった。「武蔵野線の電車が先に発車です。」
多くの群衆が、再度階段を昇り降りして移動したのは言うまでもない。
繰り返すが、その間も、ホーム上のアナウンスは一切ない。
【事例2】
これも某日の朝。この日は強風だったが、京葉線ホームに到着する10分前にYahoo!乗換案内アプリで確認した時点では京葉線、武蔵野線の遅延情報はでていなかった。
そして、京葉線ホームで武蔵野線電車の到着を待っていたのであるが、定刻を過ぎても到着しない。今回も遅延などのホーム上のアナウンスは一切ない。ホーム上には出発電車を示す列車案内板があるが、そこにも遅延などの情報は全くない。
定刻を10分くらい過ぎても全く状況に変化がない。ホーム上で待っている人も相当ざわついている。
通常、列車案内板は、列車時刻表示とは別に、定期的に、近くの2, 3駅程度の電車位置を知らせる表示に切り替わるが、この時はその切替表示も一切なかった。(後から考えてみれば、その時点で表示範囲に列車がいなかっただけだった。)
結局、この時は20分程度遅れて到着/出発したのだが、この間、ホーム上のアナウンスは一切なかった。
事例は以上である。
この東京駅 京葉線ホームで「ホーム上のアナウンスを一切しない」「アナウンスしたら負け?とでも思っているのか」という点は非常に謎である。そういう、JR東日本のポリシー・決まりなのだと思うが、全く理解できない。
JR東日本の関係者または事情通などで、この理由をご存知の方がいれば、是非教えて欲しいものである。
なお、誤解ないように補足しておくと、この記事で言う「ホーム上のアナウンス」というのは、人がその場で話して情報を知らせるアナウンスのことである。2つの事例とも、電車が入線するタイミングなどで流される事前録音による自動アナウンスはされていた。
では。
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