カテゴリー「パソコン・インターネット」の70件の記事

2018年3月28日 (水)

無線LANルーター(親機)の性能を比較してみた

我が家のネットワーク構成は、かなり以前の記事で「我が家のマルチメディアポート」で書いたように壁内にLANケーブルを通し、有線LANのポートを各部屋に配置している。16年前に家を建てたときに既に「これからは無線LANの時代なので有線LANは無用になる」との説が流れていたが、個人的に無線LANはイマイチ信用できかった ・・・・ coldsweats01

今ではスマホをはじめ無線LAN機器が多くなってきたので、狭い家ながら、1階に1ヶ所、2階に2ヶ所無線LAN親機を設置している。内、2階の1つはNURO光のONUである ZTE社のZXHN F660Aの付加機能なので光ファイバの引き込み口(廊下)に設置しており、他の2つは、11ac対応としては安価な Buffalo WHR-1166DHP と IOデータ WN-AC1167GR を、1, 2階の部屋の有線LANポートに接続しAP(アクセスポイント)モードで動作させている。

今現在でも、「有線LAN+各部屋に安価な無線LAN親機設置」は最適な方法と思っているが、一方で、無線LANの規格も機器性能もどんどん進化しており、理系人間としては気になる存在である。

ということで、いくつかの無線LAN親機を手に入れて比較実験をしてみたので、その結果を報告する。

比較したのは以下の機種で、全て 11ac対応である。アンテナ数はメーカにより表記が異なるので、基本的にメーカーサイトの表記に従った。

【測定日】
 2018年 1月某日

【テストした無線LAN親機】
 1~6は同時ではなく、同じ環境に順次繋ぎ変えて測定した。

  1. Buffalo WHR-1166DHP
    866+300bps、発売年:2014年、アンテナ数:内部 2
  2. IOデータ WN-AC1167GR
    867+300Mbps、発売年:2014年、アンテナ数:内部 2.4G 2、5G 2
  3. エレコム WRC-1900GHBK-S
    1300+600Mbps、発売年:2016年、アンテナ数:内部 8、2.4G 3×4、5G 3×4
  4. Buffalo WSR-2533DHP
    1733+800Mbps、発売年:2016年、アンテナ数:内部 4
  5. Buffalo WXR-1900DHP3
    1300+600Mbps、発売年:2017年、アンテナ数:外付 3
  6. ASUS RT-AC65U
    1300+600Mbps、発売年:2017年、アンテナ数:内部 3
  7. ZTE ZXHN F660A
    1300+450Mbps、発売年:2015年、アンテナ数:内部 3×3
    ※F660Aは市販品ではなく、設置場所も他と異なるので参考値として記載

 Wifi_005

【子機】
 ASUS Zenfone3(ZE520KL、アンテナ数 2)

【テスト環境】
 自宅:木造2階建て 1階床上に親機、斜め上の2階の部屋の机上に子機
 外部アンテナは2階方向に向けたつもり

 ネットワークの構成は以下
  親機(APモード)-Gigaハブ-Gigaハブ-ONU(ZXHN F660A)-光ファイバ

【使用チャンネル】条件を揃えるため以下に固定
 2.4G チャンネル3 帯域40MHZ
 5G チャンネル40 帯域80MHZ

【測定サイト】
 speedtest
 現在 新しいサイトが立ち上がっているが、測定した時は上記旧バージョン
 使用サーバ:Tokyo OPEN project

【測定結果】各組合せで最低2回以上測定し平均値を記載

 2.4G
 Wifi_24g_001

 

 5G
 
Wifi_5g_002

 

結果はグラフ通りである。簡単にまとめると以下となる。

  1. 5Gでは上位機種(No4~6)と下位機種(No1, 2)では実力差が見られたが、上位、下位内での機種間には大きな差は見られなかった
  2. 2.4Gでは、アップロードは全機種同レベルであったが、ダウンロードではNo3(WRC-1900GHBK-S)は低調、逆にNo2(WN-AC1167GR)は健闘していた

 
別の日に、一部の機種だけを対象に、親機を2階の子機の隣の部屋に置いて測定したのが下のグラフであるが(親機子機間の直線距離は前回の1/4程度)、おおよその傾向としては上と同じだが、上位下位機種間の差は前回ほど顕著に現れなかった。

 2.4G
 Wifi_24g_003

  5G
 Wifi_5g_004

最後に
今回の測定結果は、あくまでもある1つの条件下で測定した結果であり、測定環境、子機の機種、親機の個体差など様々な要因で変わると思われるので、1つの参考値として見ていただきたい。

では。

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2018年3月25日 (日)

マウスの中ボタンが効かない ~Logicool OptionsとSetpointの共存~

以前の記事「ロジクールのマウス M505のマイクロスイッチを交換した」で書いたLogicoolのマウス M505の中ボタンが徐々に反応しなくなり終に全く効かなくなってしまった。中ボタンはブラウザでリンクを新しいタブで開くときに使うので、動作しないと、いちいち右クリックメニューを開かなければならず不便である。
Logicoolのボタンのカスタマイズソフト Setpoint でホイールの左チルトを中ボタンに割り当てて使い続けていたが結局買い替えることにした。あまりマウスに拘っているわけではないが、やはり過去の経験から今回も Logicoolの一択だ。キーボードも Logicoolのワイヤレスを使っているので Unifyingは必須で、コスパだけで見ると小型の M235となるが(実はノート用に既に1つ持っている)、今回はデスクトップ用なので少し大きめの M546を買ってみた。

購入後にわかったのだが、M546から(正確には M546の後期バージョンから)は、ソフトが Setpoint から Logicool Options というものに変わっていたので早速インストールしてみた。通常この手のソフトは過去機種もサポートするのが一般的と思うが、何故か Logiccol Options は M505やM525など旧機種はサポートしていないので、Setpoint も入れたままにしておいた。

 Logicool Options
 Logicool_options

M546を購入後、特に問題なく使っていたのだが、1ヶ月くらいして中ボタンが動作しないのに気付いた。(最初は使えていたと思うのだがあまり確たる記憶なし coldsweats01
Chrome だけでなく IEでも動作しないので、ブラウザ側でなくマウス側の問題のようだ。Logicool Options で中ボタンの再設定などをやってみたが変化なく、ググってみると以下の記事を発見した。

LogicoolマウスM545の仕様が変わっている・・・

この記事によると、Logicool Options と Setpoint が一緒にインストールされていると上手く動かない(設定が効かない)とのこと。そこで、Setpointをアンインストールしてみると、確かに中ボタンが動作するようになった!!

多分これは仕様ではなく不具合だと思うのだが、特に世間で騒がれている風でなないので、一部の環境だけで発生するものかも知れない。いずれにせよ、Logicoolさんには早く対応していただきたい、と言うか Logicool Options 1つで旧機種にも対応するようにしていただきたいのだが。

では。

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2018年2月18日 (日)

Windows10のシステムドライブの復旧

やってしまった ・・・・ weep

先日、ある操作をした影響で、PCのUSB機器が一切使えなくなってしまった。
ちょっとした気の迷いから、私の使っているマザーボードのメーカー ASUSが提供している「USB 3.0 Boost」というユーティリティソフトの実行ファイルを手動で直接実行したのだが、その瞬間からこのありさまである。

全てのUSB機器が使えないので、キーボードもマウスも反応せず、正に手も足も出ない状態である。PS/2のキーボードがあれば動作するのだろうがそんなものはない。

まずは、電源ボタン長押しでリブートしたのだが、それでも状況は変わらず。
次に考え付いたのは、復元ポイントからの復旧。以前、古いPC(Windows Vista)がある日突然、異常に動作が遅くなったことがあったが、自動保存されていた復元ポイントに戻して復旧したことがある。
その時はリブート中にF8キーを連打してセーフモードに移行してから復元ポイントに戻したのだが、今回はF8を押してもセーフモードにならない。どうもWindows10は F8ではダメなようで、結局、起動後に電源ボタン長押しで強制リブートすることを2回繰り返すことで、自動修復モードで立ち上がった。
幸いなことに自動修復モードではキーボードやマウスが使えたのでいろいろとあがいてみた。

 自動修復モードで「トラブルシューティング」を選択
 Recovery_pc_002_1

 トラブルシューティング画面で「詳細オプション」を選択
 
Recovery_pc_003

 詳細オプション画面
 Recovery_pc_004

 
ここからいくつかのオプションが選べるのだが ・・・

事前に正常時のシステムイメージを保存していれば「イメージでシステムを回復」を使えるのだが、過去にイメージを保存した記憶がなく、ダメ元でやってみたがやっぱりダメだった。

 システムイメージの選択画面だが、「イメージがない」と表示
 
Recovery_pc_005

スタートアップ設定」を選択するとセーフモードで立ち上げることができたが、残念ながら今回はセーフモードでもキーボードやマウスは使えなかった ・・・ ここで少し焦る wobbly

システムの復元」で復元ポイントからの復旧を行おうとしたが、何と復元ポイントが一切作られていなかった ・・・
古い Windows VistaのPCでは特に意識せずに自動で復元ポイントが作成されていたが、それはメーカ製のPCだったのでそのように初期設定されていただけで、本来は自分で初期設定する必要があったのだとトラブルになって初めて気付かされた。私も今回のトラブル復旧後に遅まきながら設定をしたので、本記事の最後に設定方法を載せておく。

参考までに復元ポイントがある場合の復旧の流れは以下の通り。

 システムの復元画面で「次へ」を選択
 Recovery_pc_006

 戻したい復元ポイントを選択
 Recovery_pc_008

復元ポイントでの復旧手順は以上である。

 

さて、こうなったら、本当に最後の手段を使うしかない。
私の場合、バックアップはフリーソフトを使って

  • Cドライブ(システムドライブ SSD 120GB)は EaseUS ToDo Backup のシステムバックアップ
  • Eドライブ(データドライブ HDD 3TB)は BunBackup にて差分バックアップ

を手動で適当なタイミングで実行して別ドライブ(バックアップドライブ HDD 3TB)に保存している。

今までこれらのバックアップが陽の目を見ることはなかったが、ついにその時がきたようだ。
今回はシステムドライブの復元、すなわち、現在のCドライブの SSDの内容を、過去にバックアップしておいた ドライブイメージで全て上書きすることになるのでかなりドキドキである。heart04

以下が EaseUS ToDo Backup 10.0 を使った復旧手順である。
なお、システムドライブを復元するには、事前に EaseUS ToDo Backup でブータブルディスクをCD/DVD/USBメモリなどに作成しておく必要がある。私は3年前にCD-RWに作成していたのでそれを使った。なお、その時のバージョンと最新の10.0とではブータブルディスクで立ち上げた時の画面が少し異なっていた。
以下の画面ハードコピーは、復旧後に、最新バージョンで採取しなおしたものである。

まず、ブータブルディスクでPCを立ち上げる。すると WindowsPE 環境上で、いきなりEaseUS ToDo Backup の画面が開く。

 初期画面で「Browse to Recover」 を選択
 Recovery_pc_009

 復元に使うバックアップファイル(ドライブイメージ)を選択
 Recovery_pc_010

 選択したドライブイメージの構成が表示されるので Next を選択
 Recovery_pc_011

 どのドライブに復元するかを指定
 Recovery_pc_012

今回は システムドライブ(Hard disk 0)を上書きするのでそれを選択。
SSD の場合は「Optimize for SSD」をチェックした方が良いと思われる。これは、パーティションアラインメントを調整する機能だと思われるが、私の場合、古いバージョンだったせいか、このオプションがなかったような気がするが、特に意識しなくても 復元したSSDの アライメントに問題はなかった。

 上書きの警告画面がでるので OK
 Recovery_pc_013

 約1時間待って完了(120GBのSSDをHDDから復元した場合)
 Recovery_pc_015

これで、PCを再起動したら、無事、復元したSSDで立ち上がった。coldsweats01
やはり、バックアップは大事であることを痛感した出来事であった。EaseUS ToDo Backup にも感謝である。

 

最後に、復元ポイントを作成する方法である。

スタートボタンを押下し「復元ポイント」と入力し、表示された「復元ポイントの作成」を選択。

Recovery_point_001_1

システムのプロパティ画面で、Cドライブの保護が有効になっているか確認。
無効になっている場合は「構成」を選択。

Recovery_point_001_2

「システムの保護を有効にする」を選択し、「ディスク領域の使用量」で復元ポイントの格納領域のサイズをドライブ全体の割合で指定する。
私の場合、5%(約5.5GB)と指定。1回の作成サイズが1.2GB程度なので直近4回が保存可能

Recovery_point_004

この後、最初の1回は試しに手動で作成することをお勧めする。具体的には、システムのプロパティ画面で1番下の「作成」ボタンで作成する。

では。

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2018年1月 5日 (金)

普通に使える Androidのメールアプリ

以前の記事「昨年(2014年)後半のお買物 (D-M430 と Zenfone5)」で書いたように、スマホはASUSのSIMフリー機 Zenfone5を使ってきた。ゲームなど重いアプリは使わないので、今まで特に困ることはなかったのだが、さすがにバッテリの持ちが少し悪くなってきたのと、万が一ポックリ逝った時に代替機がないことから、3年経った昨年(2017年)11月に新しい機種を購入した。

機種選定の基準は、Androidの SIMフリー機で、サイズは片手でギリ使える 5.2inch、価格は3万程度でコスパの良いものとした。
この観点で見ると ASUS以外に Huaweiの機種も候補となるが、通信を行い、かつバージョンアップもある機器では、正直、大陸メーカーのものは使いたくない。(別に中国政府が欲しい情報を扱っている訳ではないが ・・・ coldsweats01
と言うことで、Zenfone4も出て少し価格がこなれた感のある ASUS Zenfond3(型番 ZE520KL) をターゲットとした。

なるべく安く購入するためにヤフオクやメルカリも含めて探してみたのだが、結局、昨年(2017年)10月に、たまたま立ち寄った秋葉原の ソフマップ中古デジタル館で未開封品(中古)を 26,978円(税込)で見つけ購入した。ソフマップは比較的高いイメージがありこれまでスルーしていたが、新古品は開封/未開封に限らず全店舗統一価格のようで、未開封品で1ヶ月保証がついてこの価格は納得できるものであった。

購入前は、新機種への環境移行作業が面倒くさいのではないかと思っていたが、画面の指示に従うだけであっけなく終了し、Zenfone5に導入していたアプリもその時点の最新版が自動でインストールされた。

ただし、以下のものは自動で移行されなかった。

  1. ASUS純正のメールアプリ
    Asusemail
  2. ASUS純正のPCLink・・・PCからの遠隔操作(ミラーリング)アプリ
    Asuspclink
  3. TubeMate YouTube Downloader
    Tubemate

3は Google Playに置かれてないので、個別にインストールを行った。
1, 2 は何故かZenfone3ではサポートされなくなったので、代わりを探すことにした。

2は私のようなスマホ入力が苦手の者が、フリマアプリなどで比較的長い文を入力する時に非常に助かるアプリである。少々の画像の荒さや動きの鈍さは許容できるが、PCからテキストをコピペできることは必須である。(要は、入力するのではなく、PCで作成した文のコピペが基本である。)
いくつかのアプリを試用した中で、結局普通に使えたのは Vysorだけであった。
Vysor
Vysorは、PC側はChrome上で動作するというちょっと変わった作りで、インストール方法や使い方は以下のサイトが詳しい。特に、スマホのキーボードの設定を「Vysor」に変更することが肝である。
Androidスマホをパソコンで手軽に操作できるChromeアプリVysor

 
最後は 1のメールアプリである。
私の場合 SIMフリーなので3大通信キャリアのメールは使わないが、nifty、Yahoo、Google、(nuro光のプロバイダとして)So-net、(SIMのプロバイダとして)mineo のアカウントを持っており、それらが一括して扱えることが条件で、あとは使い勝手や見た目くらいが選考基準である。もちろんASUS純正のメールアプリでもこの条件を満たしていた。
メールアプリは、上記の2や3と違って誰もが必要とするものなので、「普通に使える」アプリがたくさんあるものと甘く見ていたのだが ・・・・ bomb

アプリ紹介サイトやGoogle Playを見て、なるべく癖がなさそうで評価の高いソフトから試してみた。

まずは、ド定番の Gmail
Gmail
各アカウントの設定まで問題なく終了し利用開始したのだが、使ってみると以下の問題があった。

  • アプリを開いた時に、全てのアカウントのメールがまとめて表示される「統合ビュー」で見たいのだが、いつも1つだけののアカウントの表示状態になっており、毎回「すべての受信トレイ」を選択しなおす必要がある
  • メールの本文中に記載されているURLがリンクにならない

後者は仕様とのことだが、前者については、どこかに設定があるのかと探してみたが見つけきれず、結局1ヶ月程度で次のアプリを探すこととなった。

次にトライしたのが「フリー電子メールアプリ日本 by Mail.Ru」というアプリ。
Freeemail
Google Playでの評価は高かったものの何故か Yahooメールのアカウントが登録できない。
本アプリや後述のmyMailやBlueMailなどの海外製のアプリでは、GmailやYAHOO!などの主要メールアカウントの設定が事前登録されており、それらから選択すれば最低限の入力だけでアカウントの初期登録が完了するお助け機能がついている。ただし、日本のYahooメールは米国の「YAHOO!」とは別物なので「その他(other)」を選択しなければならないというのは「あるある」なのだが、このアプリは自動設定のおせっかいの度が過ぎているためか「その他」から設定しても米国YAHOO!の設定になってしまいうまくいかない。
結局、実際に使うことなくアプリ削除となった。

次は myMail
Mymail
これも評価は高かったが、Gmailで言うところの統合ビュー(全アカウントの受信メールをまとめてみる画面)の機能がなく却下。また、アカウントの初期登録は一番簡単であったが、実際にどのように設定されたかを確認・修正する「詳細設定画面」がないのも私的には気持ち悪く減点ポイントであった。

結局、今使っているのは BlueMailである。
Bluemail
上に挙げた他のアプリの欠点はいずれもクリアされており、ストレスなく「普通に使える」というのが私の評価である。ちなみに、
TypeMail と BlueMail (1) (2)
によると、TypeApp というメールアプリも同じ開発元で機能もほとんど同じらしい。

 

最後になったが、Zenfone3自体について一言。
約3ヶ月使用してみたが、カメラ撮りやゲームをしない私にとっては、Zenfone5に比べ処理能力の差異はそれほど実感することはなく、指紋認証が使えて便利になったこと以外は特に変わった感はないが、バッテリの持ちもまずまずで毎日ストレスなく利用している。
結局、スマホでもアプリでも、この「普通に使える」ことが一番重要な気がする。

では。

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2017年11月25日 (土)

エレコム 無線LANルータ WRC-1900GHBK-SのAPモード設定

最近、家の無線LANルータをより高性能なものに買い替えようと思い立ち、結局 エレコムの「1300+600Mbps 無線LANギガビットルーター」WRC-1900GHBK-S を購入した。
 

Wrc1900ghbks_001

無線LANルータとしては Buffaloがメジャーであるが、現在、Buffalo と IOデータの無線LANルータを使用中なので、それ以外を試してみたかったことと、仕様に対するコスパの高さからこの機種(以下、本機)を選んだ。

Amazon や 価格comでは、

  1. 通信が途切れる
  2. 設定が難しい

などの評価も見られるが、1については多かれ少なかれどの無線LANルータでも見かけるし、本機は他のエレコムのルータよりはネガティブな評価は少ないように見える。

2については、本機は「かんたんセットアップ」が1つの売りになっているので、「電子機器オンチの人には難しいのか?」くらいにしか思っていなかったのだが ・・・・ coldsweats01

我が家のLANは、プロバイダから貸与されたルータ(以下、センタールータ)が、LANに接続されている各機器に 192.168.1.* のIPアドレスを振るDHCP構成になっているので、既設の無線LANルータ同様、本機もデフォルトのルータモードではなく、AP(アクセスポイント)モードで使うことが前提である。
通常、無線LANルータのモード切替は物理スイッチで行うのだが、本機にはそれがない上にマニュアルにもAPモードに関する記載が詳しくないので、「もしかしてモードは自動認識かも」と期待(誤解)したこともあり、設定には予想以上に時間を要してしまった。

そこで本記事では、本機をAPモードで使用する場合の初期設定手順について説明する。(弟分の WRC-1467GHBK-Sも同様と思われる。)

  1. LANケーブルを接続しない状態で、本機をリセットする。
    新品を購入した直後は不要であるが、中古を購入した場合や、初期設置中にわけがわからなくなった場合は、リセットで工場出荷状態に戻すのが基本である。
    具体的には、下図の(6)のボタンを長押しする。マニュアルには「WPSランプが点滅し、本製品の設定値が初期化されます」と書かれているが、実際は点滅ではなく「ゆっくり 1, 2回点灯する」だけである。

    ユーザーズマニュアルより

    Wrc1900ghbks_002

     
    初期化後に、本機の INTERNETポートをLANに接続してみたところ、本機にも 192.168.1.X が振られた(Xはその時に空いていた数字)。 ちなみに、センタールータで検知された MACアドレスは本機に添付されていたシールに記載のものと同じで、ホスト名は 6CL で始まる文字列と MACアドレスを組み合わせた20文字もある名称であった。
    これを見て、「なんだ、簡単に認識できたじゃん」と思い、LAN上のPCから 192.168.1.X にアクセスしたのだが何故か反応はなく pingにも無応答。
    どうも 本機は、モードを明示的に変えるまでは IPアドレスは 192.168.2.1 に固定されるため、PCを現在のLANから切り離して 192.168.2.* のアドレス体系に一時的に変更してから 2台だけのLANを構成してアクセスするか、スマホで無線LAN接続して 192.168.2.1 にアクセスするしか手がないようだ。
    前者は面倒くさいので、以下、後者の方法で実行した。
     

  2. スマホから本機のSSID/セキュリティキーを入力してアクセスすると、自動的に管理用アカウント設定画面が現れるので、管理画面に入るためのパスワードを決めて設定し「適用」を選択。(IDは admin 固定)

    管理用アカウント設定画面
    Wrc1900ghbks_003 Wrc1900ghbks_004
       

  3. ルーター設定(回線識別)画面が現れるので、1番下の「詳細設定」を押下。

    Wrc1900ghbks_005 Wrc1900ghbks_006
      

  4. パスワード設定画面が現れるので、先ほど設定したパスワードを再度入力。

    Wrc1900ghbks_007


    「設定を反映しています」と表示されるので、カウントダウンが終わるまで待つ。

    Wrc1900ghbks_008
       

  5. 再度、スマホから本機の SSIDを選択して接続。
    スマホのブラウザに 192.168.2.1 を入力すると、「認証が必要です」の画面が表示されるので、IDとパスワードを入力してログインする。

    Wrc1900ghbks_009
      

  6. 詳細設定画面が表示されるので「モード変更」を選択。

    Wrc1900ghbks_010
       

  7. モード変更画面で「APモード」をチェックし「適用」、最後に「再起動」を選択する。

    Wrc1900ghbks_011 Wrc1900ghbks_012
       

  8. 再起動が終了するとAPモードに切り替わっている。
    具体的には、INTERNETポートにLANケーブルを接続すると、新しい IPアドレス 192.168.1.Y が振られ(Yはその時に空いていた数字)、ホスト名は wrc で始まる10文字の名称、MACアドレスは添付シールに記載のものから末尾の数字が1つ繰り上がったものに変わる。
    この状態になれば、無線LANも正しく動作するし、LAN内のPCから 192.168.1.Y にアクセスすれば本機の設定画面が表示される。
     

めでたし、めでたし。happy01

では。

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2017年8月17日 (木)

WDのRMA期限が短くなったらしい

Western Digitalの3.5inchハードディスクは、過去に保有していたものも含めると既に10個近く使用してきた。
品質の良さに加え、(私自身は過去に使ったことはないが)、RMA保証があり送付先が国内というのもポイントが高い。
※そういう意味では Seagateも同じであるが、残念ながら東芝は国内向けにはRMA保証がない。

先日、以前から所有していた Western Digital製のHDDのRMAの有効期限を WDのサイトで確認したところ、以前にメモっていたものより短くなっていた sign03

以前のメモが間違っていたのかと思い、他に保有している(複数の)HDDも合わせて確認したところ、どれもちょうど30日短くなっている。coldsweats02
最も直近で確認したHDDの確認日は 2017/7/16なので、その後の1ヶ月で何か事件が起こったようだ。

早速、WDのサイトから問合せを行ってみた。

返ってきた回答を整理すると以下のような内容であった。

  • 製品の保証期間は、出荷日から2または3年間(製品により異なる)。
  • いままでは、システム上で保証期間が1ヶ月間前後多く設定されていたが、システムを更新してその猶予をなくした。
  • その結果、これからすべて出荷日から計算して2または3年間ちょうどとなる。
  • システムを更新したのは「この1ヶ月」
  • このことに関するアナウンスは特にしていない
  • ただし、購入証明(納品書か領収書など)があれば、その写真かPDFをWDに送れば期限を修正する。(回答に記載はなかったが、多分ココから画像をアップすればよさそう)

以前「REGZAに雨だれ ・・・ 液晶パネルを交換した」で、『ヤマダ電機が過去に遡って保証規定を変えたが、消費者団体からの申し入れで結局元に戻した事例』を紹介したが、今回のWestern Digitalの対応もそれと似たグレーゾーンのような気がするが ・・・・
Western Digitalの回答は、そもそも「出荷日基準」との一点張りであった。

ともかく、皆様も手持ちの Western DigitalのHDDがあれば、RMA保証期限の再確認をお勧めする。

では。

【2017年8月19日追記】
本日、再確認したところ、また元に戻っていた。
この3日間に、またシステム更新をしたのであろうが理由は不明である。サポートはあのように回答したものの、単なるバグだったのではないかという気もするが ・・・

私が寝ぼけていたのではないことの証拠として、手持ちの7つのHDDのRMAの有効期限のWeb画像を貼っておく。左が8/16、右が8/19の表示である。
 Wd_rma_001

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2017年7月17日 (月)

エクスプローラでファイル名をクリップボードにコピーする

Windowsのエクスプローラを使っていて「何でこんなこともできないんだ sign01 」と叫びたいことが何度もあるが、その最たるものが、ファイル名のクリップボードへのコピーである。
フリーソフトを使えば何とかなるのであるが、会社のPCにはインストールできない。weep

コマンドプロンプトを開いて dir を叩くという手もあるがやはり面倒くさい ・・・
などなど思いながら、いろいろググってみると、ファイルなどを選択した状態で右クリックでメニューが表示されるが、Shiftを押しながら右クリックすると、現れるメニュー項目が増え、その中の「パスのコピー」を使えばフルパスの情報がクリップボードにコピーされることが判った。

以下は1フォルダと1ファイルを選択して実行した例である。

 "E:\test_folder\folder1"
 "E:\test_folder\file01.txt"

確かにこれでも悪くないのだが、自分の好み的には以下の点が不満であった。

  • パス名(上の例では E:\test_folder\folder1 )は最初に1行あればよく、あとはファイル名やフォルダ名だけの一覧の方が良い
  • 両端のダブルコーテーションはいらない

しばらくはこれで乗り切っていたのだが、やはり何とかならないかと再度ググってみたところ以下の記事を発見。

 Palm84 某所の日記 - 「送る」でファイル名をごにょごにょするバッチファイル

エクスプローラの右クリックメニューの「送る」と自作のバッチファイルを組み合わせて、フルパスやファイル名などの一覧をテキストファイルに出力する例が4種類公開されている。
仕様的に私の欲しいものとは違っているのでこのまま使わせてもらおうとは思わなかったが、『「送る」とバッチファイルの組合せで欲しいものができるのでは?』というのは大きな発見であった。

ということで、これを参考にバッチファイルの自作にチャレンジしてみた。
以前の記事「REGZAが来た ~写真と動画再生編~」でも10行程度のWindowsバッチファイルの自作にチャレンジし、その文法の謎仕様で苦戦したことを書いたが、今回もメチャクチャに苦戦し、結局都合1日(8時間)以上費やした気がする。sad

 
それでも何とか試行錯誤しながら 3種類のバッチを完成した。

■共通仕様や言い訳など

  1. エクスプローラ上で対象とするフォルダやファイルを選択し(複数選択可)、右クリックメニューで「送る」⇒サブメニューを選択することで実行する。
  2. 結果はクリップボードにコピーされる。
  3. 実行中はコマンドウィンドウが表示される。
  4. 内部的には 環境変数 %TEMP%フォルダに一時ファイルを作成している。(実行終了時に削除)
  5. バッチ内にはコメントは入れていないが、高々数十行なのでご容赦いただきたい。
  6. ループ処理に for文を使ったり goto文を使ったり、フォルダか否かの判断に 属性を見たり exist文を使ったり、などなど、識者から見ると謎の記述になっていると思うが、私にも謎である coldsweats01 。 会社でのドメイン/ファイルサーバ利用の環境下でも動作するように修正していった結果、結局この記述になってしまった ・・・

3については、表示されない方が好みの方もいると思うが、

  • 表示しないようにするのは難しい(webの情報を見てチャレンジしたがやはり一瞬表示される)
  • サブフォルダ以下も階層的にファイル情報をコピーする機能では時間がかかる場合があり、処理終了タイミングを把握するためにウィンドウ表示があった方が良い

という理由から今の仕様とした。

 

各バッチの仕様と実行例は以下の通りである。

■実行例に使ったフォルダ構成

興味半分でジャンクションやシンボリックリンクも張っているが(参考:ジャンクションを使ってみる(その1))、興味のない方は無視してもらって構わない。
ファイルサイズは、ファイル名の下1桁が1のものは 200バイト、2のものは 500バイトである。
 
【フォルダ構成】
Copy_files_001

エクスプローラとdirコマンドでは以下のように表示される。
 ※ショートカットのサイズは何故か 1131バイト、ファイルのシンボリックリンクのサイズは空白

 Copy_files_004 Copy_files_005

 
 
■3つのバッチの仕様と実行例

1.フォルダ名とファイル名をコピー

1行目にパス名、2行目以降に選択したファイルやフォルダの名前の一覧をコピーする。(フォルダ以下は見ない)
 
【実行例】 
test_folder直下の全フォルダとファイルを選択した場合、以下がクリップボードにコピーされる。

 E:\test_folder\
 folder2
 folder2_SL
 file01.txt
 file02.txt
 file11_HL.txt
 file12_SL.txt
 file21.txt - ショートカット.lnk
 folder1
 folder1_JC
 
 
2.Excel用ファイル情報をコピー

Excelにそのまま貼り付けできるよう、パス、ファイル名、サイズ、更新日時をタブ区切りでコピーする。コピー対象ファイルは、以下のとおりである。

  • 選択されている対象がフォルダ1つの時は、そのフォルダ以下の全ファイル(サブフォルダ以下も全て表示、フォルダ自体の行はなし)
  • 選択されている対象がそれ以外の場合は、選択されているフォルダとファイル(フォルダ以下は見ない)

【実行例1】 
test_folder フォルダを1つ選択した場合、以下がクリップボードにコピーされる。(そのままExcelに貼り付けた例)
 ※ジャンクションやシンボリックリンクは実際に実体があるかのように表示される

 Copy_files_007

【実行例2】
test_folder直下の全フォルダとファイルを選択した場合

 Copy_files_008

 
3.tree情報をコピー

選択されている対象がフォルダ1つの時のみ dosコマンドの tree文の結果をコピー、それ以外が選択されているときはエラー。

【実行例】 
test_folder フォルダを1つ選択した場合、以下がクリップボードにコピーされる。
※ジャンクションやシンボリックリンクは実際に実体があるかのように表示される

 フォルダー パスの一覧:  ボリューム XXXXXXXXXX
 ボリューム シリアル番号は XXXXXXXXXXXXXX です
 E:\TEST_FOLDER
 │  file01.txt
 │  file02.txt
 │  file11_HL.txt
 │  file12_SL.txt
 │  file21.txt - ショートカット.lnk
 │ 
 ├─folder1
 │      file11.txt
 │      file12.txt
 │      
 ├─folder1_JC
 │      file11.txt
 │      file12.txt
 │      
 ├─folder2
 │      file21.txt
 │      file22.txt
 │      
 └─folder2_SL
         file21.txt
         file22.txt

 
 
■各バッチファイルのダウンロード

以下のリンクからダウンロードする。
文字コードは SJISを使っているため web上で表示すると日本語が化けるので、ダウンロードした後、SJISの扱えるエディタで参照、加工のこと。

「1_copy_filenames.bat.txt」をダウンロード

「2_copy_file_info_for_Excel.bat.txt」をダウンロード

「3_copy_tree_info.txt」をダウンロード

 

■実装手順

  1. 使いたいバッチファイルをダウンロードし、ファイル名の最後の「.txt」を削除してから保管したいフォルダに移動する。
  2. エクスプローラでパスを入れるところで「shell:sendto」と入力して、SendTo フォルダを開く。
    私の場合(Windows10 Home)は以下のフォルダである。
    C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo
  3. 1のバッチファイルのショートカットを 2の SendToフォルダの直下に作成し、名称を判りやすいものに変更する。
     「送る」メニューは名前順に表示されるので、なるべく並んで表示されるよう、先頭の名称を合わせた方が良い。
     私の場合、以下のように「copyN:」を先頭に付けている。

 
 Copy_files_009

 

今、会社でこれらのバッチを使用しているが、なかなかいい感じだ sign03

では。

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2017年5月 7日 (日)

ブルーレイプレーヤのトレイが出てこないので修理した

以前の記事「REGZAサーバー D-M430改造計画」でも書いたように、私は東芝の全録サーバ機 D-M430を愛用しているのだがこれにはブルーレイドライブは搭載されていない。そのため、ブルーレイ視聴用に 東芝のブルーレイプレーヤ DBP-S450も持っている。

DBP-S450は 東芝の全録サーバ機に録画された過去番組をネットワーク越しに番組表形式で選択し視聴できるというのが1番の売りで、私もわざわざ DBP-S300からこの機種に買い替えたのであるが、結局この機能はほとんど使っていない。(過去番組を視る時は番組も決まっているので、別に番組表形式である必要はない ・・・・ coldsweats01
しかし、ブルーレイプレーヤとしてはコンパクトで持ち運びが楽なので、各部屋のTVに接続して利用している。

ところが、GWにたくさん借りてきたブルーレイディスクを視ようと本機を使っていたのだが、突然トレイが出てこなくなった。開閉ボタンを押すと、中でモータが回る音はしているのだが トレイは1mmも出てこない。
保証期間も終わっているので、分解修理にチャレンジしてみた。

本記事はその記録である。
なお、CDなどのディスクドライブの分解は初めてで試行錯誤だったので、やらなくても良い部品まで分解してしまったが、折角なのでその余分な情報も最後にまとめて紹介する。

 
写真1) 作業前の状態(前面にはビニルシートが貼ったままで白く反射しているが気にせずに)
S450_001

 
側面の各1ヶ所、背面の2ヶ所のネジを外して金属のカバーを外す。

写真2) 側面
S450_004

写真3) 背面
S450_003

 
写真4) カバーをはずしたところ
S450_006

BのネジをはずしてT字形の上面パーツを外す。

写真5) 上面パーツをはずしたところ
S450_007

真ん中の黄色の丸の部分がピックアップレンズなので、以降の作業で触って汚さないように注意する。
その少し上の丸い部分がディスクを回す回転軸(スピンドル)である。

 
写真6) 取りはずした上面パーツのウラ
S450_008

 
真ん中の凹状の丸い部分は自由に回転するようになっており、スピンドルとこの部分との間にディスクを挟んで回す仕組みである。なお、がっちり挟めるよう、スピンドルの外周は磁石になっており上面パーツの上面の金属板(写真4で白く見える部分)を引き付けている。

この状態で電源を入れてトレイの開閉操作をしてみる。
私の場合は、ここで正常に開閉ができたが、再び上面パーツを装着して試してみると開閉しない。happy02
トレイを開く際には、まず、トレイと干渉しないようにスピンドル部分を下方に逃がす(下げる)アクションをするのだが、それを動かす力が弱くなってしまって磁石から離すことができないため、次の、トレイを開く動作に行かないようだ。

 
ここで、少し横道に逸れてトレイの開閉動作に伴う各部品の動きについて説明する。

写真7
S450_019

まず、スピンドルの上下の動きであるが、上の赤丸の部分が支点となって、黄色で囲った部分(以下、「スピンドル一体部品」と呼ぶ)の向こう側、すなわちスピンドルのある方(本体の前面側)が上下するようになっている。

写真8) スピンドル周辺の機構(トレイを完全に引き抜いた状態)
S450_015

トレイの開閉操作をすると、写真8のモーターがベルトを介して①のプーリーを回し、更にプーリーの下に付いたギヤを介して②の白いギヤを回転させる。

写真9) トレイのウラ側(本体も上下逆さまの状態)
S450_009

写真9はトレイのウラ側であるが、写真8の白いギヤはトレイのウラのギザギザ状のラックにはまってトレイを前後に開閉させている。

再度写真8に戻って、緑色の記号で記した、横長の白いプラスチック部品を見てほしいのだが、この部品は、トレイの開閉に合わせて左右にスライドするようになっている。(トレイが開くときは左に、閉じる時には右にスライドする。以下、「スライド部品」と記す。)
これをスライドさせるのに、、写真8の③の短いラックと左側の緑の丸で示したピンが関与しており、このピンは写真9の「L字ガイド」の溝にはまっている。※L字のコーナー部分が完全な直角ではなく、斜めの部分が少しあることに注意。

それでは、トレイが全開状態から締まるまでのスライド部品の動きを脳内シミュレーションしてみるので、写真8と9を見ながら確認して欲しい。(両写真の左右方向は合っている)

まず、全開の時は、スライド部品はガイドの溝の位置に従い、左端にスライドした状態である。この状態は、トレイが閉まりかけるまでは変わらない。

トレイが閉まりかけた時、ピンはL字ガイドの斜め部分に到達し、更に閉まるにつれ、L字ガイドに誘導されスライド部品は右にスライドし始める。そしてトレイが完全に閉まった時(ガイドの方向が90度変わった時)、トレイのウラのラックのギザギザ部分はちょうどなくなってそれ以上閉まらなくなり、一方で、写真8の③の短いラックが②のギヤに到達し、スライド部品を右端へとスライドさせる。(ピンはL字ガイドの水平部を移動する。)

これが、スライド部品がスライドする仕組みである。

写真10) スピンドル一体部品の突起
S450_016

写真10は、無理やりスピンドル一体部品をスライド部品の上まで持ち上げたものであるが、ピン状の突起が付いているのが分かる。(白い付着物はグリスのようである。)

写真11) スライド部品の溝
S450_017

写真12
S450_018

写真11、12はスライド部品を元の状態に戻し別のアングルから見たものであるが、黄色の枠の中に黒い溝が見えているが、先ほどの写真10の突起はこの溝にはまっているので、スライド部品が右にスライドすると溝に沿ってスピンドル一体部品が持ち上がり、左にスライドすると下がる。(写真12の赤丸はスライド部品のピンである)
結局、トレイの開閉に同期してスピンドルが上がったり下がったりするように設計されているということである。

 
今回の故障の推定メカニズムは以下である。
トレイを開こうとした際に、写真8の③のラックを介してスライド部品が左に移動し、

  • スピンドル一体部品の突起が、スライド部品の溝の斜め部分に到達
  • スライド部品のピンが、L字ガイドの水平部分から斜めの部分に到達

がほぼ同時に発生し、本来は、更にスライド部品が左に行ってそれぞれの斜め部分を通過する勢いで

  • スピンドル一体部品が下がり始める
  • トレイが開き始める

のであるが、何らかの原因でそこで停止してしまっている。どうも、磁石の力が強すぎてスピンドルを磁石から離すことができず、そこで止まっているようである。

その原因として考えられるのは以下の3つである。

  1. 写真8のベルトの劣化や汚れによる伝達力不足
  2. スライド部品の溝を滑る抵抗が大きい
  3. トレイのウラのL字ガイドを滑る抵抗が大きい

そこで、それぞれに対して対策をとった。

1のベルトについては、手で触ってみても劣化したようには見えなかったので、とりあえずベルトの内側とプーリーの外周を無水アルコールで拭いた。
2、3の対策としては、それぞれの摺動部(2は写真11の溝と写真10の突起、3は写真9のL字ガイドの溝と写真8のスライド部品のピン)をいったん無水アルコールで古いグリスを取り除いてから、新たにグリス(タミヤのセラグリス)を塗った。

その結果、また無事にトレイが開閉するようになった。happy01   めでたしめでたし。sun

 
修理の内容は以上であるが、最後に、上では触れなかった分解のための参考情報を付記しておく。
私と同じ原因・対策の場合は、「トレイの完全引き抜き」以外は行う必要はない。

 
■トレイのフロントパネルはずし

トレイの先端にはフロントパネル(写真9の赤矢印より手前)が付いておりはずすことができる。はずしたものが写真13(表)、写真14(ウラ)である。

写真13) トレイのフロントパネル(表)
S450_010

写真14) トレイのフロントパネル(ウラ)
S450_011

フロントパネルの両端にはガイド(写真14の両端の黄色の丸)が付いており、それがトレイ先端の溝にははまって固定されている。従って、はずす時はフロントパネルを上にスライドすれば良いのだが、下面にはツメ(写真14の真ん中の2つの黄色の丸、写真9の赤丸)がはまっているので、下方を手前に引っ張りながら上方へ引き抜く必要がある。

 
■本体のフロントパネルはずし

写真15) 本体のフロントパネル
S450_012

本体のフロントパネルは、上面2ヶ所(写真4のA)、下面3ヵ所(写真16)のツメで固定されているので、それらを先の薄いヘラなどで開いてはずす。その際、本体の基盤と繋がっているコードは事前にはずしておく必要がある。(写真15の黄色の丸)

写真16) 本体下面のツメ
S450_002

なお、トレイが閉まった状態では、トレイのフロントパネルが干渉して本体のフロントパネルははずれない。トレイを開くことができない場合は、ドライブを本体に固定している写真4のCのネジを先にはずして写真17のようにドライブの背面側を持ち上げることによって、本体のフロントパネルが付いたままでも強引にトレイのフロントパネルをはずすことが可能である。

写真17
S450_013

 
■トレイの完全引き抜き

トレイを最も開いた状態では、トレイの突起(写真18の黄矢印)がドライブのツメに当たり、それ以上出てこないようになっているので、ツメを赤矢印の方向へ開いてトレイを引き抜く。(ツメはトレイの両側にある。)

写真18
S450_014

 
では。

【2018年2月25日追記】
最近、また同様の現象が再発したので、モーターのベルトを交換しようと思って、新年早々、秋葉原の千石電商に行って、寸法の合いそうなものをとりあえず2本買ってみた。(1本税込 155円)

家に帰って取替ようと思ったら、現象が再発しなくなっていた ・・・ confident
何事もこういうものだ。とりあえず、ゴムベルトは道具箱の中で出番を待っている状態だ。

ところで、本記事と同じ不具合について触れている動画を Youtubeで見つけた。

レグザ ブルーレイプレーヤー トレイ故障

動画の内容はさておき、説明文の最後に以下のように書かれている。

とりあえず開いたので、Discを入れて開け閉めしたらOKだった。
Disc入れっぱなしにすることにした。

これを読んでなるほどと思った。
本記事でも、不具合の原因は「駆動系の力が弱くなって磁石の力に勝てなくなった(磁石を引き離せなくなった)」と書いたが、Discが挿入されていれば、トレイを閉じているときもDiscの厚みの分だけ磁石が離れているので、引き離し易くなっているハズである。

現在、同じ現象で困っている方は、まずこの対策から試してみるのが良い気がする。

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2017年4月 2日 (日)

ハードディスク交換のためクローンを作ってみた

私のPCのドライブ構成は以下のとおりである。
 Cドライブ: 128GB SDD(OS用) 
 Eドライブ: 2TB HDD(メイン)
 Uドライブ: 2TB HDD(バックアップ用)

Cドライブは極力OSのみとし、容量が大きくなりそうなフォルダはシンボリックリンクを使って、実体をEドライブ上に置いている。
Uドライブはバックアップ用で、定期的に(といっても手動だが)、BunBackupを使って Eドライブ内の指定フォルダの内容をUドライブに差分バックアップを取っている。
ところが、最近、EドライブおよびUドライブが満杯になってきた。
そこで、それぞれ 3TBのドライブに交換することにした。

まず、ハードディスクの選定であるが、Eドライブは速度優先で 7200rpmのドライブ、Uドライブは発熱・騒音・耐久性優先で 5000rpmクラスのドライブにすることにした。

7200rpmのドライブで普及しているのは 東芝かシーゲート社製である。ヤフオクなどでしばらく使用時間の少ない中古品をウォッチしていたが、あまりお買い得感がなかったので、結局 秋葉原のツクモで シーゲートの ST3000DM008 を新品購入した。
値段は税込 8,294円、RMA保証は 2年強であった。

一方、Uドライブの方は、以前ヤフオクで買っておいた ウェスタンデジタル社の定番品 WD30EZRX (使用時間 5000時間超)を使うことにした。バックアップ用と言えど都度接続するのは面倒くさいので今までと同様にケース内蔵とした。ただし、コントロールパネル - 電源オプションで アクセスが一定時間なければ電源を止める設定をすることで通常は回転させないようにしている。

参考までに、今回使う ST3000DM008 と WD30EZRX の速度比較を載せておく。(あくまでも私の所有する個体での比較である。)
これを見ると確かにシーケンシャルアクセスだと2割程度違うが、ランダムだと差は見られない。

 左がST3000DM008 右がWD30EZRX
 Clone_01 Clone_02

 
さて、最後に、本記事の主題の Eドライブのクローンに話を移す。
ディスクのクローン作成については、以前にも

で紹介したが、今回は、EaseUS社のフリーソフト Todo Backup Free Ver10.0 を使ってみた。

実はこのソフトは普段から システムドライブ(Cドライブ)のバックアップに使用しているのだが、それ以外の用途に使うのは今回が初めてである。

 
以下が私のやった手順である。

アプリケーションを起動すると以下のメイン画面が表示される。

Clone_001
 

普段は「システムバックアップ」を使用しているが、今回は「クローン」を選択する。
ボタンの下に並んでいるのは過去にとったシステムバックアップの履歴である。

次に、クローン元のドライブを選択する。

Clone_003

今回は東芝の2TBのHDDを選択して「次へ」をクリック。

次にクローン先のドライブを選択する。
今回は新品の ST3000DM008 が対象である。

Clone_006

事前にGPTディスクにして全領域を1パーティションでフォーマットしていたのだが、何故か3つの領域が表示された。
今回は、ディスクサイズ(パーティションサイズ)も変更するので、まずは右の「編集」をクリック。すると以下の子ウィンドウが現れるので、マウスをドラッグして右端までサイズを広げる。

Clone_007

以下が広げた状態。

Clone_009

「OK」をクリックして子ウィンドウを閉じて「実行」をクリック。

Clone_010

以下のような進捗表示がでるのであとは待つだけである。

Clone_011

なお、ボリュームラベルもクローン元のドライブと同じにものになるので、クローン作成後に適当なものに変更する。

私の場合、その後、慌てて(新ドライブのドライブレターを変更をせずに)クローン元ドライブを外してOS(Windows10 home)を再起動したため、CドライブからEドライブにシンボリックリンクしている各種ファイルが読めないためか、いつもとは違った環境で立ち上がったが、ドライブレターをEドライブに変えて再起動することでいつもの環境に戻り、その後は何の問題も発生していない。

では。

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2017年2月25日 (土)

私の昔の計算機遍歴 特に CASIO FX-602PとFP1100

今回はすごく古い話である。かなり記憶が怪しいところもあるが、思いつくままに書いてみる。

私が大学に入ったのが 1978年で、それまではPCはおろか電卓すら家にはなかった。
そのため、私自身はバリバリの理系人間であったが、コンピュータに関する知識や興味は入学当初は皆無であった。ところが、ちょうど私が入学した年に、大学の教養部(最初の2年を当時はこう呼んでいた)に学生向けの大型計算機センタ(呼び名は情報処理教育センタ)が開設された。

当時の大型計算機センタはバッチ式(プログラムを投入すると順に処理され、しばらく待つとプリンタ室に計算結果が印字された用紙が出力されているタイプ)が主流であったが、教養部向けのものは最新式 sign02TSS(タイムシェアリングシステム)でキャラクタ端末を使って対話式で、プログラム編集、コンパイル、結果確認ができた。
開設1年目ということもあり、学生にはIDと課題が1つ与えられるだけで、あとは自分でプログラム言語を習得して課題の計算結果を提出すればよい、というざっくりとしたカリキュラムであった。使える言語は FORTRANのみであったが、すぐにハマり、自分の興味で使い倒したのは言うまでもない。

当時作ったのはオセロや立体四目並べなどのゲームであるが、コマを全てキャラクタで表し、人が1手入力するとちょうど1画面の行数分スクロールされて次の盤面が表示されるようにしていた。
その時はゲームプログラムの知識も経験もなかったので(というか今でもない)、2手先を全手(枝刈りもせず)試して評点の1番高い手を選択するという単純なものだったが、それでも初心者であれば暇つぶしの相手にはなるレベルであった。当時、プログラムを他のユーザにも公開していたのだが、結構自分の知らない学生が遊んでいるのを見かけることがあり、「これは俺が作ったんだァ sign03 」と言いたくても言えない小心者の自分であった。 coldsweats01

こんなことをしながら当分遊んでいたのだが、下宿には何もない状態。
当時プログラム電卓というものはあったが、比較的安いHP製のもので、はっきりした記憶はないが当時で5万円くらいしており貧乏学生には手がでなかった。 逆ポーランド式という、ちょっと癖のある入力方式で、「ステップ数が節約できる」というのが1つの売りだったと記憶している。
逆ポーランドやHP製プログラム電卓については、電卓博物館のページが詳しい。

そんな中、1979年3月に発売されたのが CASIOの 日本初のプログラム電卓 FX-502Pである。(説明や写真は、ウィキペディアや「とね日記/プログラム関数電卓ノスタルジア」を参照)
記憶できるステップ数は256で価格は 24,800円と決して安いわけではないが、速攻で大学生協に予約して(1ヶ月くらい待った記憶あり)買ってしまった。256ステップではせいぜい作れるゲームは3目並べ程度であるが、理系学生の日々のお供として愛用していた。

その2年後の1981年3月に発売されたのが上位機種の FX-602Pである。
基本機能は FX-502Pと同じだが、ステップ数が倍の 512になり、ドット表示になってアルファベットも表示可能というのが大きな違いであり、価格は 29,500円だった。私も速攻で、FX-502Pを友達に売り払い FX-602Pを購入した。
FX-602Pについては「FX-602P Page」が詳しい。

私が FX-602Pで作ったプログラムで一番の大作 sign01 がオセロである。
次に打てる手を全数探索し、その中で最も評点の高い手を選択するというプログラムだった。コマの配置は1列8コマを1つのメモリに記憶しており、1つのメモリは10桁の整数を記憶できるので、2~9桁目に 黒/白/空の場合評点 を1桁で表した数字、1, 10桁目に両端とわかる数字 を配置し、全部で10個のメモリで盤全体を表現していたと思う。
まあ、結構気合をいれてステップ数を節約しながら何とか512ステップに収めて作ったのだが・・・・
動かしてみると、次の1手が表示されるでに5分かかり、作ってはみたものの実は私も最後まで FX-602Pの相手をしたことがないという、とほほプログラムであった coldsweats02

一方、私が FX-502Pを買って浮かれていた年に NECが パーソナルコンピュータ PC-8001を発売し、それ以降私の友人仲間でも PC-8001AppleのAppleⅡ富士通のFM-8 を見かけるようになってきた。とは言え、メモリが16K(MでもGでもTでもなくキロバイト sign02 )しかない最安の PC-8001でも168,000円、加えてモニタが 10万以上で、プログラム電卓とは1桁違っておりとても手がでる代物ではなかった。
そんな状況の中、1982年にまたあの CASIOが発売したのが FP1100であり、64Kの広大な sign01 メモリ空間、640×200ドットの緻密な sign03 グラフィック表示で128,000円と当時としては衝撃価格であり、大学院に入り少し余裕がでてきたこともあり、またもや予約して買ってしまった。

 
 FP1100(webで拾った画像)
 
Fp1100_001
 

10進演算や複数プログラムの保持など、電卓メーカならではのアイデアを投入した CASIO渾身の機種であったが、数か月後に 富士通のFM-7がほぼ同額で発売されるなどの影響もあり、マイナーのまま終わってしまった。
私も 外付けフロッピディスクユニット(定価30万、購入価格10万)、ミニプロッタプリンタ(3万くらい?)などを追加購入したり、汎用OSの走りである CP/Mなどで、2年間は楽しませてもらったが、残念ながらその後就職して数年で廃棄してしまった。

実は FX-602Pは、私のお仕事用の電卓としてずっと利用しており、36年近くなる今でも現役・完動である。
途中で関数電卓を買ったこともあったが、何となくフィーリングが合わず、FX-602Pを使い続けている。私の仕事柄、使用頻度は数日に1度くらいであるが、完全に寝かせずに時々使うというのが、長持ちの秘訣かもしれない。

 
 愛機 FX-602P 近影
 
Fx602p

では
 

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