私の使用PCは、ちょうど10年前に以下の記事に書いた自作PCである。
PCを自作した その1 ~ パーツ購入編
PCを自作した その2 ~ 組立編
ゲームはやらないのでグラボはなし、当時の価格コムでコスパの良いパーツを集めた結果、メイン部品は以下の構成となった。
- CPU: intel Core i5 4440 (4コア/4スレッド)
- マザーボード: ASUS H87-PRO
- メモリ: CFD W3U1600HQ-4G ×2 (DDR3 8GB)
- Cドライブ: Crucial CT120M500SSD1(120GB, SATA接続 2.5inch SSD)
その後、Windows8.1から10へのアップグレード、ハードディスクや拡張ボードの増設などは行ってきたが、上記のメイン部品はそのままであった。この仕様で特に困ることはなかったのだが、
- この構成では Windows11には(裏技なしでは)アップグレードできない
- Cドライブの残容量が10%を切ってしまった
- 10年経って突然死されては困るのでメイン部品をそろそろ更新しておきたい
という理由で、今回、PCを更新することにした。
すべての部品を更新すればスッキリするのだが、それほどのニーズ、気力、お金もないため、今回は上記のメイン部品だけ更新することにし、OS(Windows10 Home)は現ライセンスを再認証、既存ハードディスク4台も今のドライブ構成のまま継続使用することにした。
まず、部品の選択である。
CPUは今であれば AMDの一択で迷うことはないが、CPU、マザーボード、メモリの選択においては、
- AM5ソケットでDDR5メモリ(B650チップセット)・・・高パフォーマンスだが高価
- AM4ソケットでDDR4メモリ(B550チップセット)・・・どちらもほどほど
のどちらのラインにするかを最初に決めなければならない。
ここはかなり迷ったが、やはり私のPC利用目的から考えて価格優先の後者を選択することにした。
そして、価格コムのランキングなどを参考に以下に決定した。(全てネットで購入)
次に事前準備として現在のPCで以下を行った。
- 新しいマザーボードの最新BIOSイメージをUSBメモリに格納
マザーボード発売開始時のBIOSでは Ryzen 5000シリーズには対応していないため、BIOSを更新する必要がある。このマザーボードはCPUやメモリなしでBIOSを更新できる FLASH BIOS の機能があるので、それを使うための準備である。
- 新しいSSDに現在の起動ドライブのイメージをコピー(クローン)
現在のPCにはM.2 SSDが使える拡張ボードを付けているので、それを使ってPC更新前に現在のCドライブのイメージを新しいSSDにコピー(クローン)した。
クローンソフトは EaseUS ToDo Backup Free 12.0 を使用(新しいバージョンではクローン不可)。クローンした直後は、新旧ドライブの容量の差分の約820GBの領域の真ん中に790MBの回復パーティションができ、前後を未割当領域に挟まれるという使い勝手の悪い配置になったので、それらを全て削除して1つの領域に統合した。
クローン実行時のメッセージ
統合後のイメージ
新しい部品が揃ったところで交換作業に着手。
これまでも、ハードディスクや拡張ボードの増設などで何回もPCケースを開けることはあったが、マザーボードやCPUの交換は10年ぶりである。単なる部品交換作業自体は難しくないと想像していたが、今回は以下の点で苦労した。
- マザーボードのBIOSアップデート
ネット上では「うまくいかない」といった話も見受けるのでかなり緊張して慎重に行ったが、「手順」通りに実施し一発で成功した。
- マザーボードのコネクタ接続
老化により10年前より目が悪くなっており、特に Power SWやLEDなどの細かい1, 2pin端子の接続には相当な時間を費やした。いやはや、情けない・・・
- CPUクーラーの取り付け
今回はCPUに付属していた標準クーラーを利用したのだが、このクーラーは4隅のネジでマザーボードに留めるようになっている。しかし、マザーボード側のネジの受け口となる部分がマザーボードとは独立した金属板になっており、クーラーを取り付ける際にはマザーボードのウラからその金属板を手で押さえつける必要があった。今回は先にマザーボードをケースに取り付けてからCPUクーラーを取り付けようとしたのだが、最初はこの金属板がマザーボードの下に落ちていたためその存在に気付かず、ネジをいくら回しても一向にネジが噛むことがなく相当な時間格闘してしまった。
- M.2 SSDの取り付けネジ
SSDを取り付けようとした時にネジがないのに気付いた。マザーボードの箱の中を探したがやはりない。(説明書をよく読んでいれば付属品として記載されているのでもっとよく探したのだが・・・・)。
結局、翌日になって説明書の間に挟まっているのを発見したのだが危うくネットでポチるところであった。それにしても何とネジの小さいことか。
部品の取り付けが完了したので、いよいよOSの起動である。
電源ONから、BIOSの起動、OSのログオン画面の登場までかなり時間がかかった気がしたが、これも一発でうまくいった。ログオンしても以前と同じドライブ構成で以前と全く同じように使える。
最後の難関は Windows 10 のライセンス認証である。
「PCを更新した その2 ~ Windows認証編」へ続く。
最後に一句
「ひさびさの PC自作で 老い感じ」
では。
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