無線LANルーター(親機)の性能を比較してみた
我が家のネットワーク構成は、かなり以前の記事で「我が家のマルチメディアポート」で書いたように壁内にLANケーブルを通し、有線LANのポートを各部屋に配置している。16年前に家を建てたときに既に「これからは無線LANの時代なので有線LANは無用になる」との説が流れていたが、個人的に無線LANはイマイチ信用できかった ・・・・
今ではスマホをはじめ無線LAN機器が多くなってきたので、狭い家ながら、1階に1ヶ所、2階に2ヶ所無線LAN親機を設置している。内、2階の1つはNURO光のONUである ZTE社のZXHN F660Aの付加機能なので光ファイバの引き込み口(廊下)に設置しており、他の2つは、11ac対応としては安価な Buffalo WHR-1166DHP と IOデータ WN-AC1167GR を、1, 2階の部屋の有線LANポートに接続しAP(アクセスポイント)モードで動作させている。
今現在でも、「有線LAN+各部屋に安価な無線LAN親機設置」は最適な方法と思っているが、一方で、無線LANの規格も機器性能もどんどん進化しており、理系人間としては気になる存在である。
ということで、いくつかの無線LAN親機を手に入れて比較実験をしてみたので、その結果を報告する。
比較したのは以下の機種で、全て 11ac対応である。アンテナ数はメーカにより表記が異なるので、基本的にメーカーサイトの表記に従った。
【測定日】
2018年 1月某日
【テストした無線LAN親機】
1~6は同時ではなく、同じ環境に順次繋ぎ変えて測定した。
- Buffalo WHR-1166DHP
866+300bps、発売年:2014年、アンテナ数:内部 2 - IOデータ WN-AC1167GR
867+300Mbps、発売年:2014年、アンテナ数:内部 2.4G 2、5G 2 - エレコム WRC-1900GHBK-S
1300+600Mbps、発売年:2016年、アンテナ数:内部 8、2.4G 3×4、5G 3×4 - Buffalo WSR-2533DHP
1733+800Mbps、発売年:2016年、アンテナ数:内部 4 - Buffalo WXR-1900DHP3
1300+600Mbps、発売年:2017年、アンテナ数:外付 3 - ASUS RT-AC65U
1300+600Mbps、発売年:2017年、アンテナ数:内部 3 - ZTE ZXHN F660A
1300+450Mbps、発売年:2015年、アンテナ数:内部 3×3
※F660Aは市販品ではなく、設置場所も他と異なるので参考値として記載
【子機】
ASUS Zenfone3(ZE520KL、アンテナ数 2)
【テスト環境】
自宅:木造2階建て 1階床上に親機、斜め上の2階の部屋の机上に子機
外部アンテナは2階方向に向けたつもり
ネットワークの構成は以下
親機(APモード)-Gigaハブ-Gigaハブ-ONU(ZXHN F660A)-光ファイバ
【使用チャンネル】条件を揃えるため以下に固定
2.4G チャンネル3 帯域40MHZ
5G チャンネル40 帯域80MHZ
【測定サイト】
speedtest
現在 新しいサイトが立ち上がっているが、測定した時は上記旧バージョン
使用サーバ:Tokyo OPEN project
【測定結果】各組合せで最低2回以上測定し平均値を記載
結果はグラフ通りである。簡単にまとめると以下となる。
- 5Gでは上位機種(No4~6)と下位機種(No1, 2)では実力差が見られたが、上位、下位内での機種間には大きな差は見られなかった
- 2.4Gでは、アップロードは全機種同レベルであったが、ダウンロードではNo3(WRC-1900GHBK-S)は低調、逆にNo2(WN-AC1167GR)は健闘していた
別の日に、一部の機種だけを対象に、親機を2階の子機の隣の部屋に置いて測定したのが下のグラフであるが(親機子機間の直線距離は前回の1/4程度)、おおよその傾向としては上と同じだが、上位下位機種間の差は前回ほど顕著に現れなかった。
最後に
今回の測定結果は、あくまでもある1つの条件下で測定した結果であり、測定環境、子機の機種、親機の個体差など様々な要因で変わると思われるので、1つの参考値として見ていただきたい。
では。
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