エレコム 無線LANルータ WRC-1900GHBK-SのAPモード設定
最近、家の無線LANルータをより高性能なものに買い替えようと思い立ち、結局 エレコムの「1300+600Mbps 無線LANギガビットルーター」WRC-1900GHBK-S を購入した。
無線LANルータとしては Buffaloがメジャーであるが、現在、Buffalo と IOデータの無線LANルータを使用中なので、それ以外を試してみたかったことと、仕様に対するコスパの高さからこの機種(以下、本機)を選んだ。
Amazon や 価格comでは、
- 通信が途切れる
- 設定が難しい
などの評価も見られるが、1については多かれ少なかれどの無線LANルータでも見かけるし、本機は他のエレコムのルータよりはネガティブな評価は少ないように見える。
2については、本機は「かんたんセットアップ」が1つの売りになっているので、「電子機器オンチの人には難しいのか?」くらいにしか思っていなかったのだが ・・・・
我が家のLANは、プロバイダから貸与されたルータ(以下、センタールータ)が、LANに接続されている各機器に 192.168.1.* のIPアドレスを振るDHCP構成になっているので、既設の無線LANルータ同様、本機もデフォルトのルータモードではなく、AP(アクセスポイント)モードで使うことが前提である。
通常、無線LANルータのモード切替は物理スイッチで行うのだが、本機にはそれがない上にマニュアルにもAPモードに関する記載が詳しくないので、「もしかしてモードは自動認識かも」と期待(誤解)したこともあり、設定には予想以上に時間を要してしまった。
そこで本記事では、本機をAPモードで使用する場合の初期設定手順について説明する。(弟分の WRC-1467GHBK-Sも同様と思われる。)
- LANケーブルを接続しない状態で、本機をリセットする。
新品を購入した直後は不要であるが、中古を購入した場合や、初期設置中にわけがわからなくなった場合は、リセットで工場出荷状態に戻すのが基本である。
具体的には、下図の(6)のボタンを長押しする。マニュアルには「WPSランプが点滅し、本製品の設定値が初期化されます」と書かれているが、実際は点滅ではなく「ゆっくり 1, 2回点灯する」だけである。
ユーザーズマニュアルより
初期化後に、本機の INTERNETポートをLANに接続してみたところ、本機にも 192.168.1.X が振られた(Xはその時に空いていた数字)。 ちなみに、センタールータで検知された MACアドレスは本機に添付されていたシールに記載のものと同じで、ホスト名は 6CL で始まる文字列と MACアドレスを組み合わせた20文字もある名称であった。
これを見て、「なんだ、簡単に認識できたじゃん」と思い、LAN上のPCから 192.168.1.X にアクセスしたのだが何故か反応はなく pingにも無応答。
どうも 本機は、モードを明示的に変えるまでは IPアドレスは 192.168.2.1 に固定されるため、PCを現在のLANから切り離して 192.168.2.* のアドレス体系に一時的に変更してから 2台だけのLANを構成してアクセスするか、スマホで無線LAN接続して 192.168.2.1 にアクセスするしか手がないようだ。
前者は面倒くさいので、以下、後者の方法で実行した。
スマホから本機のSSID/セキュリティキーを入力してアクセスすると、自動的に管理用アカウント設定画面が現れるので、管理画面に入るためのパスワードを決めて設定し「適用」を選択。(IDは admin 固定)
管理用アカウント設定画面
パスワード設定画面が現れるので、先ほど設定したパスワードを再度入力。
「設定を反映しています」と表示されるので、カウントダウンが終わるまで待つ。
再度、スマホから本機の SSIDを選択して接続。
スマホのブラウザに 192.168.2.1 を入力すると、「認証が必要です」の画面が表示されるので、IDとパスワードを入力してログインする。
詳細設定画面が表示されるので「モード変更」を選択。
モード変更画面で「APモード」をチェックし「適用」、最後に「再起動」を選択する。
再起動が終了するとAPモードに切り替わっている。
具体的には、INTERNETポートにLANケーブルを接続すると、新しい IPアドレス 192.168.1.Y が振られ(Yはその時に空いていた数字)、ホスト名は wrc で始まる10文字の名称、MACアドレスは添付シールに記載のものから末尾の数字が1つ繰り上がったものに変わる。
この状態になれば、無線LANも正しく動作するし、LAN内のPCから 192.168.1.Y にアクセスすれば本機の設定画面が表示される。
めでたし、めでたし。
では。
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