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2017年5月の記事

2017年5月28日 (日)

Yahoo!カーナビとスマホスタンド

我が愛車では、以前の記事「PND JM-434N を買ってみた」で書いたポータブルカーナビ JM-434Nを使ってきたが、さすがに5年を過ぎると、

  1. 地図データが古いので道が変わっている
  2. 登録していた地点がいつの間にか消えてしまう(ソフトのバグ?)
  3. バッテリがヘタってきた

などの問題が目立つようになってきた。

そもそも私の場合、カーナビを使いたい場面は年に数回レベルということもあって、特に 1の理由から最近はほとんど出番はなかった。

そこで、遅まきながら最近 Yahoo!カーナビを試してみたのだが、あらっビックリ  
問題がないというレベルではなく、(私のスマホサイズが少し大きいこともあって)見易さ、精度、設定のし易さのどの点でも JM-434Nを完全に超えている

これで地図データも最新ということであれば、もう誰もカーナビなんて買わないだろ というレベルである。
また、利用環境面でも私の旧式の格安スマホと格安SIMの組合せで(少なくとも私の試した都市部では)画面更新など全く問題がなく、通信量も通常の日と比べて特に大きいということもなかった。

いやぁ~、これではカーナビメーカは商売上がったりである。

私的に唯一困ったのが、スマホの固定である。とりあえず、PND JM-434N用のスタンドに無理やり輪ゴムで固定していたのであるが、輪ゴムが画面を横切るのでちょっとカッコ悪い。

 JM-434N用のスタンド
 Carnavi_003

そんな折、ダイソーでスマホを挟んで固定できるアイテム(商品名:携帯電話クリップ)を発見。下にカメラの三脚が取り付けられるネジ穴が空いているので、ここにネジを付けてスタンドにうまく固定できるのではないかと思い購入。

 携帯電話クリップ(矢印部を上下させてスマホを挟んで固定する)
 
Carnavi_002

三脚用のネジの規格は、1/4インチネジというものらしいのだが、近所のホームセンターには取扱い無し。
amazonにも「三脚用ネジ」で探してみると色々なタイプのものがあるようだが、たまたま吉祥寺のじゃんぱら で、それらしきネジを発見。(税込280円)

 三脚用ネジ
 Carnavi_001

早速、付けてみるといい感じで固定できた。

 Carnavi_004
 Carnavi_005

めでたし、めでたし。

でも、オートバックスなどでも安いスマホスタンドは1000円くらいからあるみたいなので、それでも良いかも。

では。

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2017年5月 7日 (日)

ブルーレイプレーヤのトレイが出てこないので修理した

以前の記事「REGZAサーバー D-M430改造計画」でも書いたように、私は東芝の全録サーバ機 D-M430を愛用しているのだがこれにはブルーレイドライブは搭載されていない。そのため、ブルーレイ視聴用に 東芝のブルーレイプレーヤ DBP-S450も持っている。

DBP-S450は 東芝の全録サーバ機に録画された過去番組をネットワーク越しに番組表形式で選択し視聴できるというのが1番の売りで、私もわざわざ DBP-S300からこの機種に買い替えたのであるが、結局この機能はほとんど使っていない。(過去番組を視る時は番組も決まっているので、別に番組表形式である必要はない ・・・・
しかし、ブルーレイプレーヤとしてはコンパクトで持ち運びが楽なので、各部屋のTVに接続して利用している。

ところが、GWにたくさん借りてきたブルーレイディスクを視ようと本機を使っていたのだが、突然トレイが出てこなくなった。開閉ボタンを押すと、中でモータが回る音はしているのだが トレイは1mmも出てこない。
保証期間も終わっているので、分解修理にチャレンジしてみた。

本記事はその記録である。
なお、CDなどのディスクドライブの分解は初めてで試行錯誤だったので、やらなくても良い部品まで分解してしまったが、折角なのでその余分な情報も最後にまとめて紹介する。

 
写真1) 作業前の状態(前面にはビニルシートが貼ったままで白く反射しているが気にせずに)
S450_001

 
側面の各1ヶ所、背面の2ヶ所のネジを外して金属のカバーを外す。

写真2) 側面
S450_004

写真3) 背面
S450_003

 
写真4) カバーをはずしたところ
S450_006

BのネジをはずしてT字形の上面パーツを外す。

写真5) 上面パーツをはずしたところ
S450_007

真ん中の黄色の丸の部分がピックアップレンズなので、以降の作業で触って汚さないように注意する。
その少し上の丸い部分がディスクを回す回転軸(スピンドル)である。

 
写真6) 取りはずした上面パーツのウラ
S450_008

 
真ん中の凹状の丸い部分は自由に回転するようになっており、スピンドルとこの部分との間にディスクを挟んで回す仕組みである。なお、がっちり挟めるよう、スピンドルの外周は磁石になっており上面パーツの上面の金属板(写真4で白く見える部分)を引き付けている。

この状態で電源を入れてトレイの開閉操作をしてみる。
私の場合は、ここで正常に開閉ができたが、再び上面パーツを装着して試してみると開閉しない。
トレイを開く際には、まず、トレイと干渉しないようにスピンドル部分を下方に逃がす(下げる)アクションをするのだが、それを動かす力が弱くなってしまって磁石から離すことができないため、次の、トレイを開く動作に行かないようだ。

 
ここで、少し横道に逸れてトレイの開閉動作に伴う各部品の動きについて説明する。

写真7
S450_019

まず、スピンドルの上下の動きであるが、上の赤丸の部分が支点となって、黄色で囲った部分(以下、「スピンドル一体部品」と呼ぶ)の向こう側、すなわちスピンドルのある方(本体の前面側)が上下するようになっている。

写真8) スピンドル周辺の機構(トレイを完全に引き抜いた状態)
S450_015

トレイの開閉操作をすると、写真8のモーターがベルトを介して①のプーリーを回し、更にプーリーの下に付いたギヤを介して②の白いギヤを回転させる。

写真9) トレイのウラ側(本体も上下逆さまの状態)
S450_009

写真9はトレイのウラ側であるが、写真8の白いギヤはトレイのウラのギザギザ状のラックにはまってトレイを前後に開閉させている。

再度写真8に戻って、緑色の記号で記した、横長の白いプラスチック部品を見てほしいのだが、この部品は、トレイの開閉に合わせて左右にスライドするようになっている。(トレイが開くときは左に、閉じる時には右にスライドする。以下、「スライド部品」と記す。)
これをスライドさせるのに、、写真8の③の短いラックと左側の緑の丸で示したピンが関与しており、このピンは写真9の「L字ガイド」の溝にはまっている。※L字のコーナー部分が完全な直角ではなく、斜めの部分が少しあることに注意。

それでは、トレイが全開状態から締まるまでのスライド部品の動きを脳内シミュレーションしてみるので、写真8と9を見ながら確認して欲しい。(両写真の左右方向は合っている)

まず、全開の時は、スライド部品はガイドの溝の位置に従い、左端にスライドした状態である。この状態は、トレイが閉まりかけるまでは変わらない。

トレイが閉まりかけた時、ピンはL字ガイドの斜め部分に到達し、更に閉まるにつれ、L字ガイドに誘導されスライド部品は右にスライドし始める。そしてトレイが完全に閉まった時(ガイドの方向が90度変わった時)、トレイのウラのラックのギザギザ部分はちょうどなくなってそれ以上閉まらなくなり、一方で、写真8の③の短いラックが②のギヤに到達し、スライド部品を右端へとスライドさせる。(ピンはL字ガイドの水平部を移動する。)

これが、スライド部品がスライドする仕組みである。

写真10) スピンドル一体部品の突起
S450_016

写真10は、無理やりスピンドル一体部品をスライド部品の上まで持ち上げたものであるが、ピン状の突起が付いているのが分かる。(白い付着物はグリスのようである。)

写真11) スライド部品の溝
S450_017

写真12
S450_018

写真11、12はスライド部品を元の状態に戻し別のアングルから見たものであるが、黄色の枠の中に黒い溝が見えているが、先ほどの写真10の突起はこの溝にはまっているので、スライド部品が右にスライドすると溝に沿ってスピンドル一体部品が持ち上がり、左にスライドすると下がる。(写真12の赤丸はスライド部品のピンである)
結局、トレイの開閉に同期してスピンドルが上がったり下がったりするように設計されているということである。

 
今回の故障の推定メカニズムは以下である。
トレイを開こうとした際に、写真8の③のラックを介してスライド部品が左に移動し、

  • スピンドル一体部品の突起が、スライド部品の溝の斜め部分に到達
  • スライド部品のピンが、L字ガイドの水平部分から斜めの部分に到達

がほぼ同時に発生し、本来は、更にスライド部品が左に行ってそれぞれの斜め部分を通過する勢いで

  • スピンドル一体部品が下がり始める
  • トレイが開き始める

のであるが、何らかの原因でそこで停止してしまっている。どうも、磁石の力が強すぎてスピンドルを磁石から離すことができず、そこで止まっているようである。

その原因として考えられるのは以下の3つである。

  1. 写真8のベルトの劣化や汚れによる伝達力不足
  2. スライド部品の溝を滑る抵抗が大きい
  3. トレイのウラのL字ガイドを滑る抵抗が大きい

そこで、それぞれに対して対策をとった。

1のベルトについては、手で触ってみても劣化したようには見えなかったので、とりあえずベルトの内側とプーリーの外周を無水アルコールで拭いた。
2、3の対策としては、それぞれの摺動部(2は写真11の溝と写真10の突起、3は写真9のL字ガイドの溝と写真8のスライド部品のピン)をいったん無水アルコールで古いグリスを取り除いてから、新たにグリス(タミヤのセラグリス)を塗った。

その結果、また無事にトレイが開閉するようになった。   めでたしめでたし。

 
修理の内容は以上であるが、最後に、上では触れなかった分解のための参考情報を付記しておく。
私と同じ原因・対策の場合は、「トレイの完全引き抜き」以外は行う必要はない。

 
■トレイのフロントパネルはずし

トレイの先端にはフロントパネル(写真9の赤矢印より手前)が付いておりはずすことができる。はずしたものが写真13(表)、写真14(ウラ)である。

写真13) トレイのフロントパネル(表)
S450_010

写真14) トレイのフロントパネル(ウラ)
S450_011

フロントパネルの両端にはガイド(写真14の両端の黄色の丸)が付いており、それがトレイ先端の溝にははまって固定されている。従って、はずす時はフロントパネルを上にスライドすれば良いのだが、下面にはツメ(写真14の真ん中の2つの黄色の丸、写真9の赤丸)がはまっているので、下方を手前に引っ張りながら上方へ引き抜く必要がある。

 
■本体のフロントパネルはずし

写真15) 本体のフロントパネル
S450_012

本体のフロントパネルは、上面2ヶ所(写真4のA)、下面3ヵ所(写真16)のツメで固定されているので、それらを先の薄いヘラなどで開いてはずす。その際、本体の基盤と繋がっているコードは事前にはずしておく必要がある。(写真15の黄色の丸)

写真16) 本体下面のツメ
S450_002

なお、トレイが閉まった状態では、トレイのフロントパネルが干渉して本体のフロントパネルははずれない。トレイを開くことができない場合は、ドライブを本体に固定している写真4のCのネジを先にはずして写真17のようにドライブの背面側を持ち上げることによって、本体のフロントパネルが付いたままでも強引にトレイのフロントパネルをはずすことが可能である。

写真17
S450_013

 
■トレイの完全引き抜き

トレイを最も開いた状態では、トレイの突起(写真18の黄矢印)がドライブのツメに当たり、それ以上出てこないようになっているので、ツメを赤矢印の方向へ開いてトレイを引き抜く。(ツメはトレイの両側にある。)

写真18
S450_014

 
では。

【2018年2月25日追記】
最近、また同様の現象が再発したので、モーターのベルトを交換しようと思って、新年早々、秋葉原の千石電商に行って、寸法の合いそうなものをとりあえず2本買ってみた。(1本税込 155円)

家に帰って取替ようと思ったら、現象が再発しなくなっていた ・・・
何事もこういうものだ。とりあえず、ゴムベルトは道具箱の中で出番を待っている状態だ。

ところで、本記事と同じ不具合について触れている動画を Youtubeで見つけた。

レグザ ブルーレイプレーヤー トレイ故障

動画の内容はさておき、説明文の最後に以下のように書かれている。

とりあえず開いたので、Discを入れて開け閉めしたらOKだった。
Disc入れっぱなしにすることにした。

これを読んでなるほどと思った。
本記事でも、不具合の原因は「駆動系の力が弱くなって磁石の力に勝てなくなった(磁石を引き離せなくなった)」と書いたが、Discが挿入されていれば、トレイを閉じているときもDiscの厚みの分だけ磁石が離れているので、引き離し易くなっているハズである。

現在、同じ現象で困っている方は、まずこの対策から試してみるのが良い気がする。

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