MS office ライセンスの不思議
最近、娘が大学で使うと言うので MacBook Air を買ったのだが、Microsoft officeも必要とのこと。
ネットで調べてみると、Mac用の office は 2016 が最新だが、その前の 2011も在庫は少ないものの販売中で、より安価に購入できるようだ。私は Windows版の office しか使ったことがないが、マイクロソフトの常として、バージョンが上がるほど無駄な機能が付いて使いにくくなるので、2011をターゲットに探すことにした。
一口に Mac用の office 2011 といっても、市販されているパッケージ品には以下の種類が存在する。
とりあえず、ヤフオクや大手通販サイトで探してみたのだが、まぁヤフオクでは色々なものが見つかる。
怪しいもの(
)から順に並べると ・・・・

- 送付物は一切なく、落札後にプロダクトキー(番号)だけ知らせてくるもの。
1回1台のみインストール可。値段は1,000円から。
出品者の評価履歴を見ると、長年やっている人はおらず、短期で Yahoo IDを変えているようだ。プロダクトキーの認証に失敗することがあるらしく、「認証保証」や「再発行可」との記載がある。
- 白い紙ケースに入ったメディアを送ってくるもの。
プロダクトキーが印刷されたシールが貼ってある。
1台のみインストール可のものと2台可のものがある。数年にわたってやっている出品者もいる。値段は5,000円前後。
- 正規のパッケージ品(開封済み)を一般の人や古物商が出品しているもの。
これらの中でも
・ 認証を保証しないもの
・ 過去のインストール履歴の記載がなく、単に「ライセンスは有効です」と記載したもの
・ 3ユーザライセンス版で 「1回インストールしたのであと2回残っています」と記載したもの
など、その状態により値段も 3,000円から10,000円以上まで様々である。
- 一般の人が出品している正規のパッケージ品で、「購入した後、全てアンインストールしたのでライセンスは全て有効」との記載があるもの。値段はだいたい8.000円以上か?
- 未開封の正規のパッケージ品。
値段は量販店の最安値より 1,000円~2,000円程度安いくらい。
- 量販店で売っている正規のパッケージ品。
私が探していた 2016年3月では 「Office for Mac Home and Student 2011 ファミリーパック」 では、ビックカメラの 15,980円(ポイント10%)が最安だった。
この記事の内容から類推すると ・・・

1はボリュームライセンス、2はOEM版と思われ、いずれも非正規のものと思われる。
officeのライセンスの譲渡は1回は可能なので、3は問題ない可能性もあるが、過去のインストール/アンインストールの履歴が明確でないものは限りなくグレーに近い。また、「1回インストールしたのであと2回残っています」というのは、同一世帯限定という規約により完全にアウトである。
officeのライセンスの譲渡は1回は可能なので、3は問題ない可能性もあるが、過去のインストール/アンインストールの履歴が明確でないものは限りなくグレーに近い。また、「1回インストールしたのであと2回残っています」というのは、同一世帯限定という規約により完全にアウトである。
4は、出品者が嘘を言っていないという条件が付くが問題ないと思われる。
5、6は、もちろんOKである。
ここで不思議なのは、なぜ、1や2が堂々と販売され、マイクロソフトや Yahoo が問題にしないのかということである。
また、マイクロソフトも、ボリュームライセンスやOEM版の見分け方をホームページで目立つように公開し、違法性を大々的に注意喚起するなど、本気になればもっと打つ手はあるように思えるのだが、そうしないのは何かウラがあるのでは?と穿った見方すらしてしまう。
また、マイクロソフトも、ボリュームライセンスやOEM版の見分け方をホームページで目立つように公開し、違法性を大々的に注意喚起するなど、本気になればもっと打つ手はあるように思えるのだが、そうしないのは何かウラがあるのでは?と穿った見方すらしてしまう。
まあ、マイクロソフトのやることで常人では計り知れないことは、これに限ったことではないのだが ・・・ 

では。
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コメント
パソコン本体と抱き合わせて売るOEMライセンスで
かなり稼いでいるマイクロソフトですが、
パソコン本体が使えなくなるとライセンスも消滅するという理不尽な使用許可のため、パソコンが使えなくなった時にオフィスのライセンスを売りに出すユーザーは少なくない。
ただ、マイクロソフトもそれを認識しており、
年々、認証制度を厳しくしているので
ある日突然海賊版のおそれがありますなどという表示が出ることもあります。
私は1-3までも買ったことがあります。
プロダクトキーはどれも本物でしたが、認証が出来なかったメッセージは他のパソコンで使用済みですという場合が多かったです。
出品者には認証出来るまで別のプロダクトキーを送ってもらえましたが、ヒドイ人になると5つくらい送ってもらわないと駄目でした。
ボリュームライセンス版をライセンス数を超えて小売りしてる出品者か、廃棄済みのパソコンから取ったプロダクトキーでしょうね。
今は会社がマイクロソフトと契約して
従業員に格安で提供してくれるホームユーザープログラムをやってるので、オークションで訳アリのものを買わなくても3000円も出せばオフィスプラスが買えるのでオークションのお世話にならなくても良くなりましたが、
ウインドウズのライセンスでは相変わらずお世話になっております。
ウインドウズ10へのアップグレードはウインドウズ7のライセンスから行いました。ウインドウズの入ってない中古のパソコンにウインドウズ7を入れて10にアップグレードしました。
投稿: さすらいのメカニック | 2016年9月18日 (日) 09時42分
さすらいのメカニックさん
情報ありがとうございます。
チャレンジャーですね。
私も、多分、1 や 2でも問題ない気がしていましたが、流石に試す気にはなりませんでした ・・・・
投稿: Toshi | 2016年9月22日 (木) 11時30分