USB3.0不安定問題 その2 ~ ハブを買ってみた
前回の記事「USB3.0不安定問題 その1 ~増設ボードを買ってみた」の続きである。
前回や前々回の記事で、PC前面のUSB3.0ポートが不安定ということを書いたが、その対策として、背面ポートにUSBハブをつないで引き延ばす手があるとは思っていた。
しかし、各社の製品をみるとわかるが、USB3.0のハブは、 2.0と異なりケーブルが短く通常20cm以下である。これでは、背面ポートにつないだ場合、ハブ本体部分をPCケースの上まで持ってくることができず使いものにならない。
ケーブル長が短いのは、USB3,0がまだ不安定(ノイズにシビア)で、ケーブル長を延ばすとそのリスクが高まるためと思われるが、そのような短いケーブルの製品であっても、amazonなどでは 「不安定」という評価が一定数存在するのが実態である。
一方、amazonやヤフオクなどでは、海外ブランド、ノーブランドを中心に、ケーブル50cm以上で比較的安価なものも存在する。今回、期限ポイントがあったこともあり、その手の激安ハブを買ってみた。
買ったのは、楽天やポンパレモールに出品している 大引屋キングの 「4ポート USBハブ」という 送料込みで1,599円のもの。
決め手は、値段の安さとケーブル長がそこそこ長そうだったこと。(サイトには記載はないが、現品で測ってみると約50cmあった。)
私は、以前から大引屋キングのバッタ屋臭さ(失礼 )が好きで何度か購入しているが、今回のものもメーカ名などは不明で、かなりチャレンジングな製品である。(amazon USには、モノは同じと思われる製品がいくつか出品されており、評価もばらついている。パッケージも含め同じように見えたものはコレ ⇒ Dragon 4-port USB 3.0 Hub)
電源(左)とUSBケーブルの差込口(ACアダプタは付属しない)
早速、前回の記事同様、下記の環境で動作確認をしてみた。
ハードディスクケース: 黒角
ハードディスク: WD30EURX
ソフト: DiskMark
テストする、PC側のUSB3.0ポートは以下の4種類である。
- マザーボード「ASUS H87-Pro」直付けの背面ポート
- USB増設ボード「Over Fender R」直付けの背面ポート
- カードリーダ「SFD-321F/T81UEJR」付属の前面ポート
→ 内部でマザーボードのUSB3.0 19pinコネクタに接続) - PCケース(ZALMAN Z3 PLUS)付属の上面ポート
→ 内部で USB増設ボード「Over Fender R」のUSB 19pinコネクタに接続
さて、結果は ・・・
結論から言うと、1と2は正常、3と4は不可(USB2.0接続になるのではなく、接続・切断を繰り返し使いものにならない)となった。
正常の場合、デバイスマネジャーで見ると「汎用superspeed usb ハブ」というものが追加される。
これまで、前面USBポートが不安定であることの原因として、マザーボードのUSB3.0 19pinの内部コネクタが怪しいと推測していたが、どうも濡れ衣だったようだ。
今回、マザーボードの内部コネクタだけでなくUSB増設ボードの内部コネクタでも接続不可になったことから考えて、
- 内部コネクタから前面/上面ポートにケーブルを引き延ばしている
- 前面/上面ポートで、もう1回コネクタの接続を行っている
ことでノイズが入りやすくなり、ポートに直接USBデバイスを接続する場合はギリギリOKでも、更にハブを接続するのはNGと考えるのが自然のようだ。
amazonなどで各種USB3.0ハブ製品の評価がばらつくのも、(もちろん製品自体の良し悪しはあるものの)各人の利用環境に依存するところが大きいのではないかと思われる。
最後に・・・
今回、人柱気分で買った大引屋キングの 「4ポート USBハブ」であるが、(まだ長時間テストしたわけではないが)何となく使えそうな感じだ。
では。
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