USB3.0不安定問題 その1 ~ 増設ボードを買ってみた
2014年8月の記事「HDCA-UT2.0のHDD換装と前面USB3.0ポートの不調問題」で、デスクトップPCの前面のUSB3.0のポートが不安定ということを書いたが、その後動きがあったのでまとめてみた。
「不安定」というのは、USB3.0の外付けHDDを接続した際に、ケース背面のマザーボード直結のUSB3.0ポートに接続すると問題なく動作するが、ケース前面または上面のUSB3.0ポートに接続するとHDDを認識しないというものだ。(うまく認識することもあるのがこの問題の厄介なところである。)
以前の記事でも書いたが、私の環境では、背面以外に
- PCケース(ZALMAN Z3 PLUS)付属の上面ポート
- リンクスのカードリーダ「SFD-321F/T81UEJR」付属の前面ポート
の2つのUSB3.0ポートがある。一方、マザーボードの19pinの内部USB3.0コネクタは1つしかないので、通常は前面に接続しているのだが、前述の「不安定問題」はいずれに接続しても発生していたので、内部コネクタ自体が怪しいと推測していた。
しかし、多分、今年(2015年)の夏に
- BIOSを「H87-PRO BIOS 2104」
- チップセットを「Intel_Chipset_Win7-8_8-1_VER9401026」
にそれぞれドライバをバージョンしてからだと思うが、前面ポートに接続しても毎回認識できるようになった。ベンチマークを取ってもUSB3.0の速度がでている。一旦、これで解決したが、正直なところ、前面ポート(マザーボードの内部コネクタ)は今一つ信用できないという気持ちが残っていた。
そんな思いが片隅に残っていたある日、秋葉原をぶらっと廻っていたとき、U&J Macs 本店という店の店頭のジャンクかごの中に、外部と内部にUSB3.0ポートが付いた増設ボードを発見。スマホで型番を調べてみると、何と価格comのインターフェイスカードランキングで第一位(9月当時)の「AREA Over Fender R(SD-PEU3R-2E2IL)」であった。箱や付属品は一切なくビニール袋に入れられた状態で売られており、かごには「ジャンクにつき動作保証なし」と書かれていたが、消費税込みで480円なので思わず買ってしまった。
帰宅してから、いろいろ確認してみた。
商品の外観は特に損傷しているような個所は見られない。正規品ではドライバCDやロープロファイルブラケットが付属するようだが、ドライバはメーカのサイトからダウンロードできるので問題ない。
さっそく、PCに装着してみた。
電源を入れると自動で認識(ちなみにOSは Windows8.1 64bit)
デバイスマネジャーに Microsoft製のルネサスドライバ(2015/4/9版)が出現
次に、メーカ(AREA)のサイトからダウンロードしたドライバを入れてみた。
こちらは ルネサス製だが、2012/5/10版とMicrosoft製より古い。
早速、USB3.0対応の外付けハードディスクケース 黒角 に、余っているハードディスク WD30EURX を入れてベンチマークをとってみた。
ちなみに、このWD30EURXは中古で買ったAV対応のハードディスクであるが、本来の仕様は SATA600 のハズが、何故か SATA150 でしか認識しない (このベントマークでも速度がいまいちなのはそのためかも知れない)。ネットで EURXの CrystalDiskInfo の画像を拾ってみると 同じく SATA150と表示されているものもあるので、このような劣化版が流通しているのかも知れない。
見ての通り、Microsoft製の方が明らかに高速である。この理由は、Microssoft製のドライバが USAPに対応しているためと思われる。
ASUSのマザボ付属のツール USB 3.0 Boost で UASP接続を確認
ちなみに メーカ(AREA)では、Over Fender Rは UASP対応とは言っていない。
同じメーカー製で同じチップを使っている 4 WING 2(SD-PEU3R-4E)というUSB3.0増設ボードでは、「OS標準ドライバ使用で UASP対応」としているので、何が違うのかよく判らないが、何か得した気分である。
最後に ・・・
今回うまくいったことに気をよくして、後日、また U&J Macs 本店に行って ジャンクかごを漁ってみた。
ざっと50枚程度で数が多いわけではないが、バラエティに富んでおり,、宝探し気分でなかなか面白い。
そして、買ったのが以下の2枚の AREA製のSATA3.0/eSATA 増設ボード である。(どれも 480円均一)
AREA TWIN TURBO HYBRID TYPE.B(SD-PESA3ES2L)
バックパネルに2つのeSATA、内部に2つのSATAポートがついており、このうち2つをジャンパで選ぶ仕様である。
チップは asmedia ASM1061 部品が1ヶ所破損(赤丸部)
AREA TTH Quattro(SD-PE4SA3ES4L)
このボードは、バックパネルに2つのeSATA、内部に4つのSATAポートを備えており、このうち4つをジャンパで選ぶ仕様である。
Over Fender Rと異なり、今回のものは2つとも一部が破損しているが、使用にあたって問題になるものではなさそうだ。(AREA TTH Quattro も6ポート中4ポートを選択可能なので欠損ポートを除外すればよい。)
実は、買ってはみたものの、現時点で SATAポートは足りているので、まだ実際に使えるかは試していない。
気が向いてテストしたら、また報告する。
10月に入ってもジャンクボードはまだかなりあったので、興味のある人は、U&J Macs 本店(2号店の plus店 にもあり)へどうぞ。
では。
「その2 ~ ハブを買ってみた」に続く。
【2015年12月31日追記】
AREA TTH Quattroの実戦配備を完了した。興味のある方は「余剰部品を活用した ~ Orico 1105SS と AREA TTH Quattro」へ
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