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2015年10月の記事

2015年10月18日 (日)

REGZAサーバー D-M430改造計画 ~ハードディスク換装~

2014年夏に買った REGZA全録サーバー D-M430
実売3万円という低価格にもかかわらず、

  • 地デジ6chのタイムシフト
  • USB3.0外付ハードディスク対応

と私には十分かつ無駄のないスペックで、購入して以来、常時稼働中である。

保証期間の1年が終わったこともあり、不満のあった以下の改造にトライしてみた。

  1. 内蔵ハードディスクの換装
  2. ファンの騒音対策

なお、当然ながら、改造するとメーカー保証は受けられないし故障する可能性もあるので、全て自己責任でお願いしたい。

まずは、ハードディスクを標準の1TBから2TBのものに変更してみる。
なお、ハードディスクを換装した場合は、外付ハードディスクに録画したものも含め全ての録画済みの番組は視聴不可となるので、消したくない番組は事前に退避させておくこと。

2TBまでの換装が可能なことは、早くから価格comのクチコミで報告されており、その具体的な方法も Okamotoさんのブログ「D-M430のHDD交換方法図解」で詳しく紹介されている。
私もこの記事を見て単に追随しただけだが、自分の作業記録も兼ねて記事にしてみる。

まず、準備するのは、換装用のハードディスク。
D-M430の場合は、AV用(ATAストリーミングコマンド対応)である必要はないらしいが、高温にならない5000rpm級のものが良いと思われる。私の場合は、無難に、標準の TOSHIBA DT01ABA100V と同型の DT01ABA200V の中古を入手した。

 DT01ABA200Vのベンチマーク 5700rpmにしては高速
 M430_01

それでは、早速、換装作業を始める。

背面の4ヶ所のネジをはずす。
 M430_02

側面のプラスチックの部品をはずし、中のネジ(矢印部分)をはずす。
 M430_03

天板を背面方向にスライドさせてはずす。
 M430_04

フレキシブル基板を引き抜く。特に抜け止めなどはない。
 M430_05

 M430_051

次に、前面のパネルをはずす。
そのためには、上面1ヶ所、側面2ヶ所、底面3ヶ所のツメをはずす必要がある。難しいわけではないが、今回の作業で最も気の遣うところである。車の内装パネルはずしなどがあるとやりやすい。(私はエーモン パネルはがし を使った。)

上面
M430_06

下面
M430_08

側面
M430_07

はずしたところ
 M430_09

次にハードディスクをとりはずす。
ハードディスクにはSATAのコネクタがささっているが、ウラでテープで留められいて抜けないので、先に台座をとりはずす。

SATAのコネクタ部分
M430_11

台座の4ヶ所のネジをはずす。
 M430_10

台座を持ち上げ、ウラのゴムシートのようなテープを剥いでからコネクタを抜く。
 M430_12

抜いたあと
 M430_13

両サイド2本ずつのネジをはずして台座の金具をはずす。
 M430_14

新旧のハードディスク(左が新)。たまたま製造年月が同じだった。
 M430_15

あとは、分解とは逆の手順で組み上げる。

最後に、初期化を行う。
本体設定で「個人情報初期化」を実行し、各種初期設定を全てやり直す。
 M430_16

その結果、内蔵ハードディスクに割り当てた3つのチャンネルは15日間記録可能となった。(低画質モードで全時間録画した場合)
 M430_17

東芝が提供している、録画可能日数のシミュレーションによると、2TBの場合は17日録画可能とのことだが、内蔵ハードディスクの場合は一部が保存エリア用に確保されるので、その分少なくなっている。

M430_18

保存エリアの容量は、内蔵ハードディスク容量の12.5%に自動設定されるので、標準の1TBの場合は125GB、2TBに換装した場合は250GBであり、録画時間では、今回、低画質で149時間と表示された。

なお、私は、REGZAサーバのタイムシフト番組表を表示できる、DTCP-IPクライアント機能を持ったブルーレイプレーヤー DBP-S450も持っているが、サーバのハードディスクを換装すると番組表のチャンネルと内容がずれた状態となったため、DBP-S450も初期化が必要であった。

では。

 

次回、 「ファンの騒音対策」編 その1 に続く。

 

【参考:D-M430に関する記事一覧(2023年1月2日時点)】

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2015年10月17日 (土)

USB3.0不安定問題 その2 ~ ハブを買ってみた

前回の記事「USB3.0不安定問題 その1 ~増設ボードを買ってみた」の続きである。

前回や前々回の記事で、PC前面のUSB3.0ポートが不安定ということを書いたが、その対策として、背面ポートにUSBハブをつないで引き延ばす手があるとは思っていた。

しかし、各社の製品をみるとわかるが、USB3.0のハブは、 2.0と異なりケーブルが短く通常20cm以下である。これでは、背面ポートにつないだ場合、ハブ本体部分をPCケースの上まで持ってくることができず使いものにならない。

ケーブル長が短いのは、USB3,0がまだ不安定(ノイズにシビア)で、ケーブル長を延ばすとそのリスクが高まるためと思われるが、そのような短いケーブルの製品であっても、amazonなどでは 「不安定」という評価が一定数存在するのが実態である。

一方、amazonやヤフオクなどでは、海外ブランド、ノーブランドを中心に、ケーブル50cm以上で比較的安価なものも存在する。今回、期限ポイントがあったこともあり、その手の激安ハブを買ってみた。

買ったのは、楽天やポンパレモールに出品している 大引屋キングの 「4ポート USBハブ」という 送料込みで1,599円のもの。
決め手は、値段の安さとケーブル長がそこそこ長そうだったこと。(サイトには記載はないが、現品で測ってみると約50cmあった。)
私は、以前から大引屋キングのバッタ屋臭さ(失礼 )が好きで何度か購入しているが、今回のものもメーカ名などは不明で、かなりチャレンジングな製品である。(amazon USには、モノは同じと思われる製品がいくつか出品されており、評価もばらついている。パッケージも含め同じように見えたものはコレ ⇒ Dragon 4-port USB 3.0 Hub

 届いたパッケージ
 Usb3_20 Usb3_21

 本体とケーブル
 Usb3_22

 電源(左)とUSBケーブルの差込口(ACアダプタは付属しない)
 
Usb3_23

早速、前回の記事同様、下記の環境で動作確認をしてみた。
 ハードディスクケース: 黒角
 ハードディスク: WD30EURX
 ソフト: DiskMark

テストする、PC側のUSB3.0ポートは以下の4種類である。

  1. マザーボード「ASUS H87-Pro」直付けの背面ポート
  2. USB増設ボード「Over Fender R」直付けの背面ポート
  3. カードリーダ「SFD-321F/T81UEJR」付属の前面ポート
     → 内部でマザーボードのUSB3.0 19pinコネクタに接続)
  4. PCケース(ZALMAN Z3 PLUS)付属の上面ポート
     → 内部で USB増設ボード「Over Fender R」のUSB 19pinコネクタに接続

さて、結果は ・・・

結論から言うと、1と2は正常、3と4は不可(USB2.0接続になるのではなく、接続・切断を繰り返し使いものにならない)となった。

正常の場合、デバイスマネジャーで見ると「汎用superspeed usb ハブ」というものが追加される。

 デバイスマネジャー
 
Usb3_24

 
これまで、前面USBポートが不安定であることの原因として、マザーボードのUSB3.0 19pinの内部コネクタが怪しいと推測していたが、どうも濡れ衣だったようだ。
今回、マザーボードの内部コネクタだけでなくUSB増設ボードの内部コネクタでも接続不可になったことから考えて、

  • 内部コネクタから前面/上面ポートにケーブルを引き延ばしている
  • 前面/上面ポートで、もう1回コネクタの接続を行っている

ことでノイズが入りやすくなり、ポートに直接USBデバイスを接続する場合はギリギリOKでも、更にハブを接続するのはNGと考えるのが自然のようだ。

amazonなどで各種USB3.0ハブ製品の評価がばらつくのも、(もちろん製品自体の良し悪しはあるものの)各人の利用環境に依存するところが大きいのではないかと思われる。

最後に・・・
今回、人柱気分で買った大引屋キングの 「4ポート USBハブ」であるが、(まだ長時間テストしたわけではないが)何となく使えそうな感じだ。

では。

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2015年10月12日 (月)

USB3.0不安定問題 その1 ~ 増設ボードを買ってみた

2014年8月の記事「HDCA-UT2.0のHDD換装と前面USB3.0ポートの不調問題」で、デスクトップPCの前面のUSB3.0のポートが不安定ということを書いたが、その後動きがあったのでまとめてみた。

「不安定」というのは、USB3.0の外付けHDDを接続した際に、ケース背面のマザーボード直結のUSB3.0ポートに接続すると問題なく動作するが、ケース前面または上面のUSB3.0ポートに接続するとHDDを認識しないというものだ。(うまく認識することもあるのがこの問題の厄介なところである。)

以前の記事でも書いたが、私の環境では、背面以外に

の2つのUSB3.0ポートがある。一方、マザーボードの19pinの内部USB3.0コネクタは1つしかないので、通常は前面に接続しているのだが、前述の「不安定問題」はいずれに接続しても発生していたので、内部コネクタ自体が怪しいと推測していた。

しかし、多分、今年(2015年)の夏に

  • BIOSを「H87-PRO BIOS 2104」
  • チップセットを「Intel_Chipset_Win7-8_8-1_VER9401026」

にそれぞれドライバをバージョンしてからだと思うが、前面ポートに接続しても毎回認識できるようになった。ベンチマークを取ってもUSB3.0の速度がでている。一旦、これで解決したが、正直なところ、前面ポート(マザーボードの内部コネクタ)は今一つ信用できないという気持ちが残っていた。

そんな思いが片隅に残っていたある日、秋葉原をぶらっと廻っていたとき、U&J Macs 本店という店の店頭のジャンクかごの中に、外部と内部にUSB3.0ポートが付いた増設ボードを発見。スマホで型番を調べてみると、何と価格comのインターフェイスカードランキングで第一位(9月当時)の「AREA Over Fender R(SD-PEU3R-2E2IL)」であった。箱や付属品は一切なくビニール袋に入れられた状態で売られており、かごには「ジャンクにつき動作保証なし」と書かれていたが、消費税込みで480円なので思わず買ってしまった。

帰宅してから、いろいろ確認してみた。
商品の外観は特に損傷しているような個所は見られない。正規品ではドライバCDやロープロファイルブラケットが付属するようだが、ドライバはメーカのサイトからダウンロードできるので問題ない。

 ビニール袋に入れて売られている
 Usb3_01

 チップは ルネサス D720201
 Usb3_02

さっそく、PCに装着してみた。

 SATA電源が必要なので注意
  Usb3_03

電源を入れると自動で認識(ちなみにOSは Windows8.1 64bit)

 デバイスマネジャーに Microsoft製のルネサスドライバ(2015/4/9版)が出現
 Usb3_04

次に、メーカ(AREA)のサイトからダウンロードしたドライバを入れてみた。

 ルネサス製のドライバに変わった
 
Usb3_05

こちらは ルネサス製だが、2012/5/10版とMicrosoft製より古い。

早速、USB3.0対応の外付けハードディスクケース 黒角 に、余っているハードディスク WD30EURX を入れてベンチマークをとってみた。
ちなみに、このWD30EURXは中古で買ったAV対応のハードディスクであるが、本来の仕様は SATA600 のハズが、何故か SATA150 でしか認識しない (このベントマークでも速度がいまいちなのはそのためかも知れない)。ネットで EURXの CrystalDiskInfo の画像を拾ってみると 同じく SATA150と表示されているものもあるので、このような劣化版が流通しているのかも知れない。

 測定結果:Microsoft製(左)とルネサス製(右)
 
Usb3_07 Usb3_06

見ての通り、Microsoft製の方が明らかに高速である。この理由は、Microssoft製のドライバが USAPに対応しているためと思われる。

 ASUSのマザボ付属のツール USB 3.0 Boost で UASP接続を確認
 
Usb3_08

ちなみに メーカ(AREA)では、Over Fender Rは UASP対応とは言っていない。
同じメーカー製で同じチップを使っている 4 WING 2(SD-PEU3R-4E)というUSB3.0増設ボードでは、「OS標準ドライバ使用で UASP対応」としているので、何が違うのかよく判らないが、何か得した気分である。

最後に ・・・
今回うまくいったことに気をよくして、後日、また U&J Macs 本店に行って ジャンクかごを漁ってみた。
ざっと50枚程度で数が多いわけではないが、バラエティに富んでおり,、宝探し気分でなかなか面白い。
そして、買ったのが以下の2枚の AREA製のSATA3.0/eSATA 増設ボード である。(どれも 480円均一)

AREA TWIN TURBO HYBRID TYPE.B(SD-PESA3ES2L)

 どれも同じビニール袋に入っている
 Usb3_09

バックパネルに2つのeSATA、内部に2つのSATAポートがついており、このうち2つをジャンパで選ぶ仕様である。

 裏面には型番シール
 Usb3_10

 チップは asmedia ASM1061 部品が1ヶ所破損(赤丸部)
 Usb3_11

 
AREA TTH Quattro(SD-PE4SA3ES4L)

 さて、クイズです。1ヶ所、変なところがあります
 Usb3_12

このボードは、バックパネルに2つのeSATA、内部に4つのSATAポートを備えており、このうち4つをジャンパで選ぶ仕様である。

 裏面には型番シール
 Usb3_13

 クイズの答え:eSATAポートが1ヶ所欠損しています
 
Usb3_14

Over Fender Rと異なり、今回のものは2つとも一部が破損しているが、使用にあたって問題になるものではなさそうだ。(AREA TTH Quattro も6ポート中4ポートを選択可能なので欠損ポートを除外すればよい。)

実は、買ってはみたものの、現時点で SATAポートは足りているので、まだ実際に使えるかは試していない。
気が向いてテストしたら、また報告する。

10月に入ってもジャンクボードはまだかなりあったので、興味のある人は、U&J Macs 本店(2号店の plus店 にもあり)へどうぞ。

では。

その2 ~ ハブを買ってみた」に続く。

 
【2015年12月31日追記】
AREA TTH Quattroの実戦配備を完了した。興味のある方は「余剰部品を活用した ~ Orico 1105SS と AREA TTH Quattro」へ

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