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2013年2月16日 (土)

宅内LANギガ化計画 ~ その1 事前検証編

記事「アイ・オー・データのUSB3.0外付けハードディスクを購入した」で、コレガの8ポートの1000BASE(ギガ)対応のHUB CG-SW08GTX2W を購入したことを書いた。
我が家では、記事「我が家のマルチメディアポート」で紹介したように、パナソニック電工のマルチメディアポートで宅内有線LANを構築しているが、インターネットはまだADSLだし、ギガ対応の機器も

  • デスクトップPC
  • ノートPC
  • TV用NAS RECBOX

の3つしかないので、あまりギガ化のニーズは大きくない。
とは言え、ギガHUBを買ったからには試さずにはおれず、今回まず「その1」ということで、将来の宅内のギガネットワーク化に向けて、後述する2つの問題点に関する検証を行った。

我が家のLAN構成は、外から引き込んだ電話線をマルチメディアポート内のADSLモデムに接続し、そこからHUBを介して、各部屋へLANケーブルを配線している。

 マルチメディアポート内のHUB周り
 左から、TV分配器、LAN端子台、HUB、電話線端子台
 Gigalan_001

ギガ化する際には、現在のHUBをギガHUBに交換すると共に、ノイズ低減とスペース確保の目的でLAN端子台も取り外して、各部屋からのLANケーブルを成端加工(LAN接続プラグを装着)して直接ギガHUBに接続しようと思う。

現在のLANは、新築時に宅内の電気工事をした業者に依頼して設置してもらったのであるが、今、ギガ化に際して問題が2つあると考えている。

  1. 施工時に、LANケーブルの種類として ギガ対応のCAT5Eを指定していたのであるが、何故か CAT5 が使われている。
  2. マルチメディアポート内に各部屋からのLANケーブル(上の写真の青いケーブル)が引かれているが、長さ的な余裕(遊び)がなくLAN端子台に接続されているため、成端加工を失敗してやり直すとハブに届かなくなる恐れがある。

1つ目の問題は、不覚にも施工後5年以上経って気が付いた。
ケーブルには「SKLAN 100 E/T CAT5 SHINKO」のプリントがあり、webで調べてみると、伸興電線社製の CAT5 のケーブルのようである。これに気付いた時はかなりショックを受けた が、ウィキペディアの「ギガビット・イーサネット」の 1000BASE-T の説明では、ケーブルとしては「より改良された仕様であるカテゴリ5e(CAT5E、エンハンスト・カテゴリ5)以上の使用が推奨される」とはあるものの、規格上は「伝送路としてカテゴリ5 (CAT5) 以上のUTPケーブル内の4対8線のより対線を使用し」とあるので、もしかしてOKかもしれない。

ASCII.jp の記事「古いLANケーブルでギガビットEthernetは使えるか」でも、20mのCAT5ケーブルで問題なしとの実験結果が報告されている。我が家の場合、各部屋までのケーブル長は高々10m強なので期待が持てる。
いずれにせよ、今回の検証では、これが一番のポイントである。

2つ目の問題は、施工時にケーブルの余裕長などを指定しなかった私にも落ち度があるが、「我家のリフォーム記録」など他の方の施工例を見せられると「ある程度の余裕を持たせるのは常識では?」と恨み言の1つも言いたい気分である。
LANケーブルの成端加工については、以前、激安の「LANケーブル制作セット」を使ってチャレンジした話を記事「REGZAが来る ~準備編その2 LAN環境~」で書いたが、その時、一番難しかったのが「8本の被覆線を既定の順番どおりに並べてRJ45プラグに挿し込む」ところであった。特に今回は既設のケーブルのため、手元ではなく高い位置で作業をしなければならず、ますます難度が高そうだ。そこで、その対策として、ロードバー付きのRJ-45プラグを買ってきた。(10本で577円@ヨドバシ)

 サンワサプライ ADT-RJ45-10S
 Gigalan_002 Gigalan_003

まずは、2.の検証として、このプラグを使ってLANケーブルを作ってみた。

 まず、被覆線を順番どおりに並べて適当な長さで切断
 Gigalan_004 Gigalan_005

 ロードバーを通して余分な部分を切断
 Gigalan_006 Gigalan_007

 コネクタに奥まで挿入
 Gigalan_008 
Gigalan_009

 かしめて完了
 Gigalan_010

ロードバーがあると被覆線がバラけないので作業がメチャクチャ楽である。これならば、成端加工も1発でできそうである
なお、ADT-RJ45-10Sは単線用であるが(何故か「より線」用のロードバー付きのコネクタは売っていない)、より線でも問題ないようである。

最後に、今回の検証の最大の目的である 1.の検証にはいる。

別の部屋のLANポートに、それぞれギガ対応のデスクトップPCとノートPCを接続し、マルチメディアポート内の結線を(LAN端子台は経由したまま)ギガHUBに接続してみる。
ドキドキ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

何と、あっさりギガでリンクした

 緑色のLEDがギガでリンクしたことを示している
 Gigalan_011

最悪、LANケーブルの張替えも考えていただけに、既設のCAT5ケーブルで大丈夫というのはうれしい結果であった。一方、LAN端子台の方は短時間の検証では問題なかったが、やはり本番化の時は取り外そうと思う。

実際の通信速度を測定してみた。
測定方法は、ある部屋にあるノートPCから別の部屋にあるデスクトップPCに対して、エクスプローラを使って300MBのファイルをコピーおよびコピーバックするのにかかる時間をそれぞれ計測するという簡易方式である。
結果は、マルチメディアポートの100BASE対応の純正HUB(WTJ84019)では両方向とも約10MB/秒、ギガHUB(CG-SW08GTX2W)ではコピー25MB/秒、コピーバックが約50MB/秒と、約2.5~5倍の差であった。

他の方の測定結果(例えば、「似非エンジニアのものぐさブログ~2nd~ 続・Logitec LAN-GSW05/PC 買ってみた ~測定編2~」)でも、単純に10倍にはならず4倍程度ということなので、ネットワークやHUBに問題はないようである。

これで、とりあえずギガ化への問題点は解消したので、あとは実行に移すのみだ。

あまりニーズがないので、しばらく先になりそうだが、結果はこのブログで報告したいと思う。

では。

【2013年6月1日追記】
やっと宅内LANのギガ化を完了した。興味のある方は「宅内LANギガ化計画 ~ その2 実行編」へ。

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