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2012年5月 2日 (水)

トイレの水漏れ観察記(笑) ~調査編~

我が家のトイレは、10年前に新築した時に工務店の標準仕様だった、何の変哲もないTOTOのウォシュレットである。

 トイレタンクの上に水洗ノズルのあるタイプ
 
Toilet_01

ところが、使い始めてからすぐに床が黒ずむという問題が発生した。

 床の黒ずみ ・・・ 新築当初から溝に沿って進行
 Toilet_00

原因は明らかに床が水で濡れているためなのだが、この水がどこから来ているのかが判らない
当時、下から染み出しているのではないかと疑い、一度、設置業者に便器を外してもらったのだが、見事に便器と接している部分に沿って黒ずんでいた。すなわち、便器の表面に沿って水が落ちているということだ。

結局原因は未だにわからないままだが、多分、男性の小便の跳ね返り(我が家には男は俺しかいない ・・・ )か、ウォシュレットの水か、はたまた結露した水が落ちていたものと想像している。
それ以降、上の写真にあるように窓の結露対策用の吸水テープを貼り付けたことで、黒ずみの進行は一旦治まったように思う。
※ ただし、定期的に写真に撮っているわけではないので本当のところは判らない。少しずつ黒ずみが延びている気もするのだが ・・・・
※ トイレの床をフローリングにしたのは工務店の標準仕様だったのだが、今考えてみると、少しチャレンジングだったのではないかと思う

ところが最近、便器の奥の床が新たに黒ずんでいるのを発見。かなり前から水が漏れていたようだが、便器の陰になっているため気付くのが遅れてしまった

 トイレの背面側の黒ずみ
 Toilet_03

触ってみると吸水テープが濡れており、吸水可能量を超えた水が上から漏れているようだ。しかし、常時ポタポタ漏れているわけではないので、どこから水漏れしているのかが判らない。とり急ぎ、乾いた雑巾を置いて、水漏れ状況を観察してみた。(早く業者を呼べよ ・・・ 自分
すると日によって状況が異なり、1日で雑巾全体が湿る日もあれば全く湿らない日もある。水漏れ個所を探すべく何度か触っているうちに、トイレタンクを便器に固定している樹脂のナット(ワンタッチナットと言うらしい。左右に1つづつ存在)の中心辺りが濡れているようで怪しい。

 樹脂ナット 下から覗いたところ
 Toilet_02

そこで、樹脂ナットにビニール袋をかぶせて輪ゴムで固定し、水漏れ状況を観察してみた。すると、案の定、ビニール袋に水が溜まるようになった。面白いことに、左右のどちらに溜まるか、どのくらい溜まるかは日によって異なる。

 輪ゴムで固定
 Toilet_04

 溜まるときは1日で数十CC程度溜まる
 Toilet_05

我が家のタンクの型番 BH381BA とは異なるが、ほとんど構造は同じであろう製品(SH30BA)の施工図を、TOTOが提供している「建築家用のための情報サイト」COM-ET で見ることができる。(COM-ET より商品情報 SH30BA で検索し、SH30BA の説明書 → 施工説明書 の順にクリック)

 施工説明書より抜粋
 Toilet_15
 
 Toilet_16 

この説明書を見ると、樹脂ナットを取り付けるボルトの辺りには、タンクの底面に穴が開いていないようだ。となると、タンク底面のパッキンから水漏れして、近くの樹脂ナットを伝わって水が落ちている、というのが一番怪しそうだ。
そうこうしている内に、日に日に水漏れ量が多くなってきて、ビニール袋に溜まる量も増えるとともに、樹脂ナット以外の、タンクと便器の接触面の前方や後方辺りからも水が漏れ始めてきた。

ここまできて、結局、自分での修理は諦め、業者に頼むことにした。最初に水漏れを発見してから1ヶ月近くは経っている ・・・ 自分なりに楽しめた時間だったが、良い子は早く業者に電話しましょう(笑)。
どこの業者に依頼するか少し迷ったが、TV CMをやっている水周りの修理業者は技術・価格共にいまいち信用できないため、結局、(それなりの料金は取られることは覚悟して)TOTOのHPに掲載されている TOTOメンテナンス(株)の修理受付センターに電話した。最初は受付の女性が電話を取るが、その後は実際に修理に来ると思われる技術者(以降、親しみを込めてオッサンと表記)に直接症状を伝えるシステムだった。
私の場合は、もちろん、これまでの観察内容と「多分パッキンの劣化が原因」と自信満々に伝えたのだが・・・・

翌日に、そのオッサンが来て修理完了。残念ながら平日だったので嫁さんが対応した。

事前に電話で話して私の熱意が伝わったのか(笑)、「旦那さんに伝えてくれ」と、嫁さんに水漏れ原因と修理個所を丁寧に説明した上で、「きっと旦那さんが見たがるハズだから」ということで、交換した部品も置いていった。完全に私の性格を見抜かれている ・・・・

実は問題個所は、予想していたパッキンではなく、違うところにあった。

解決編へ続く。

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コメント

ウォシュレットの交換を自分でしたのですが、トイレタンクも劣化していて、水漏れがひどくなりました〜😭
こちらのブログで、仕組みがわかって、修理依頼がスムーズに説明出来ました〜ありがとうございます!
自分で修理したい気持ちは抑えて(笑)多分、ひどい事になる。

投稿: けせら | 2015年11月19日 (木) 09時30分

けせら さん

コメント、ありがとうございました。

素人には水関係は手強いですね。

私もウォシュレットのフィルタは交換しましたが(2015年6月21日の記事参照)、本体を取り付けたことはありません。
もし、今後壊れて交換することになったら、「自分で修理したい気持ちを抑えられる」か自信がありません。(笑)

投稿: Toshi | 2015年11月22日 (日) 11時49分

まったく、同じタンクで同じ症状でした。
私も、ウォシュレットを交換しようと、いろいろ触ったりガチャガチャ動かしたとたんに、
ポタポタと落ちてきました。
タンク下をさわってて、「なんだこのプラスチックは??」と不思議に思ってたんですが、こういう仕組みだったんですね。

わたしも、水回りの修理業者を調べてたんですが、評判が芳しく無くで、どうしようか迷っていました。
TOTOに聞いてみます。
ありがとうございます。

投稿: ふじー | 2020年7月 2日 (木) 19時58分

ふじー さん

コメントありがとうございます。

同じ症状であれば、タンクの上蓋を開けてみて、整流スポンジが悪さをしていないかを確認してみるのも1つの手と思います。

投稿: Toshi | 2020年7月 4日 (土) 09時55分

新築9年目、我が家もまったく同じ症状。
点検、清掃にて原因予測は出来ていたのですが
本ページにてパーツ品番も判明し、ありがとうございます。なお、床材はクッションフロアにすべきですね。

投稿: シゲ | 2021年5月16日 (日) 10時08分

シゲさん

私の記事がお役に立てたようでうれしいかぎりです。

個人的には、クッションフロアよりフローリングが好みですが、やはり水分には弱いですね。

投稿: Toshi | 2021年5月17日 (月) 07時36分

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