REGZAで録画した番組を他の部屋で見たい ~購入編~
前回の記事「REGZAで録画した番組を他の部屋で見たい ~調査編~」の続きである。
前回、以下の1と2の機器を買うことになった経緯を書いた。
- Z1から送信(2c)された番組を受信(2s)する機器
(前回の記事では触れなかったが、この機器には 2の機器に配信(1s)する機能も必要である) - 再生機能(1c)を持つ機器
今回は、その購入編である。
まず、1の機器としては、アイオーデータの DTCP-IP対応のNAS(ネットワーク対応ハードディスク)RECBOXシリーズが有名である。
私の場合、たまたま昨年10月にアイオーデータの直販サイトであるアイオープラザのプレミアムアウトレットで 500GBの内蔵ハードディスク搭載のHVL-AV500(SP) が 4,980円で売られているのを発見し購入した。
1GB以上の一般市販品とは異なり、スカパー!の商流で売られていたものなので、化粧箱ではなくダンボール箱に直接配送伝票が貼られていた。
RECBOXシリーズは、DTCP-IPの機能では、再生(1c)以外の3つの機能を備えている。従って、単に Z1から受信するだけでなく、将来 DIGAを購入した場合 DIGAへ送信する(番組をムーブする)ことも可能である。500GBは容量的には不安であるが、ネット上には大容量ディスクへの換装事例(例えば「RECBOX「HVL-AV500(SP)」を換装しよう!」など)も多数あるので、私も必要になれば挑戦してみようと思う。
次に2の機器であるが、市場で最安なのは、これもアイオーデータの メディアプレーヤー AV-LS500LE である。これも 2011年の年初にアイオープラザのプレミアムアウトレットで 5,980円で売られていたらしいが、(その時は見逃してしまったので)今は 7,000円以上となる。
オークションでは 5,000円前後(送料別)で落札されているようであるが、たまたま ソフマップドットコムで 中古が 5,280円(送料込み)ででていたのでポチった。
本体やリモコンは少しのスリキズ程度で比較的きれいであったが、付属しているハズのLANケーブルがなく、代わりに謎のコードが同梱されていた。明らかにLANケーブルではなかったので、メールでソフマップに伝えたところ、速攻で返品・返金との返事が ・・・
本体はちゃんと動作したので、今回はLANケーブル欠品のまま諦めることにした。
我が家での使い方は、以下の通りである。
- 機器配置としては、有線LANに Z1、HVL-AV500(SP)、AV-LS500LEを接続し、AV-LS500LEに LT-26LC80をHDMIケーブルで接続
- 利用形態は、Z1のUSBハードディスク内の番組を HVL-AV500(SP)へコピーし、それを AV-LS500LE経由でLT-26LC80で視る。
今回購入した両機種とも機能はシンプルであり、どちらも想定していた通り動作してくれたので、その意味では期待通りと言える。
以下に、使ってみてはじめて判ったことを列記する。
- Z1からHVL-AV500(SP)へのコピーは結構時間がかかるという情報は聞いていたが(私の環境では録画時間の約半分かかる)、その間 Z1側では録画や録画番組の視聴は一切できないというのは知らなかった。今は、深夜にまとめてコピーするようにしている。
- 肝心のAV-LS500LEでの再生については、通常はスムーズで問題ないが、巻き戻しや早送りをするとその後しばらくはデジタルノイズが発生したり、何もしなくても時々ではあるが再生が途切れることがある。この原因が、どこにあるのかは色々と比較実験をしてみないと判らないが、後述する「KTV-FSUSB2 で作成した(暗号化されていない) ts ファイル」ではそのような現象は発生しないようので、暗号化・復号化の負荷が影響しているのではないかと推測している。
さて、AV-LS500LEは、RECBOX内の番組以外にも、Windowsの共有ディスク内の写真や動画も認識・再生できる。その意味では、記事「REGZAが来た ~写真と動画再生編~」で書いたZ1の機能と同等である。(と言うか、Z1がメディアプレーヤーの機能を一通り備えているということである。)
その記事では、
- Hi-8で撮影したものをMPEG2キャプチャボード GV-MVP/RX2 でデジタル化して取り込んだ mpgファイル(記事「ビデオテープのデジタル化(その1)」参照)
- DVビデオで撮影したものを取り込んだ aviファイル(記事「ビデオテープのデジタル化(その2)」参照)
- DVDからDVD-Video形式でバックアップしたVOBファイル
- CANONのデジタルビデオ HG-21で撮影したAVCHD形式のmtsファイル
- 地デジチューナー KTV-FSUSB2 で作成した ts ファイル(記事「地デジチューナー KTV-FSUSB2 を買ってみた」を参照)
の5つの種類の動画について Z1で再生を試した結果を書いたが、同じ調査を AV-LS500LE について行ってみた。
Z1の場合は、何も手を加えることなく再生できたのは、1, 4, 5のみであったが、AV-LS500LEはそれらに加え 3も再生可能であった。もちろん、音声や字幕の切り替えも可能である。ただ、上位機種のAV-LS700のように、DVDのメニューを表示したり、チャプターを指定しての再生はできない。
また、VOBファイルは1つのDVD内に特典映像を含め複数存在するが、面白いことにそのどれを指定して再生しても、全て本編の先頭から再生される。つまり、VOBファイル毎に指定する必要はない代わりに、指定しても当該VOBファイルの位置からの再生にはならない。その結果、特典映像など本編でない映像は視ることはできないようだ。また、4話収録の某外国連続ドラマのDVDでは、どのVOBを指定しても 2話分しか再生できなかった ・・・ そんなもん
では。
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