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2012年1月 9日 (月)

正月明けに観た 死に関する映画3本

映画については、映画館で見るのは年1回程度、レンタルで借りたりTV放映を観たりするのは月1~2回程度と、特に映画好きと言うわけではないのだが、年末年始はTV放映される本数が多いので一通りチェックしておいた。
結果として、この年末年始では3本録画しておいたのだが、面白いことにどれも死に関連した映画だった。
年が明けてから、全部観終わったので感想を書いておく。

左からイキガミ、おくりびと、お墓に泊まろう! のポスター
Ikigami Okuribito2 Ohakanitomarou

 
イキガミ(Yahoo!映画Wikipedia
TV放映:12月30日 25:15-28:00 TBS

小学館の青年誌に連載されている漫画を映画化したものだが、私は漫画の存在については知らなかった。録画予約する時には題名から想像して、何となくデスノートのような娯楽作品を想像していたが、全く裏切られた。イキガミの方は重く真面目に作られており、インパクトが強く、観た後しばらくは後を引いてしまった。

内容は、国民に「生命の価値」を常に意識させて社会全体の生産性を向上させる目的で、1000人に1人 無作為に選ばれた若者を突然死させる制度が運用されている、近未来の日本が舞台である。そこで、死の24時間前に本人に死亡予告証、通称「逝紙(イキガミ)」を届ける役人(松田翔太)の苦悩と、それを受け取った若者と周囲の者が、残された24時間をどう過ごしたかを描いている。

映画の中では3人のイキガミ対象者の話が描かれているが、私としては、フォークデュオのボーカルの話と、成海璃子演じる盲目の少女の唯一の家族である兄の話が印象に残った。(逆に言うと、もう1人の国会議員候補者の引きこもりの息子の話は、そこに至った背景描写が駆け足だったこともあり今ひとつ伝わってこなかった。)
「盲目の少女の唯一の家族である兄にイキガミが届けられる」という設定からも想像されるように、いかにも泣かせにきているのは判っているのだが、それでも(深夜に1人で見たせいもあり)不覚にも泣いてしまった。
これまでにも涙した映画は多いが、その中でもイキガミは、特殊な背景設定と亡くなる2人の若者を演じた役者(金井勇太、山田孝之)の迫真の演技に引き込まれ、ここ数年で観た映画の中で最も心に染み入った映画であった。

なお、出演者に「りりィ」という懐かしい名前があったので、観た後にどの役か確認したところ、ボーカルのお母さんとのこと。
えっ!普通のオバサンの印象しかなかったんだけど・・・・ coldsweats02  こちらも自分的には少しショックだった。

 
おくりびと(Yahoo!映画Wikipedia
TV放映:1月4日 21:00-23:09 TBS

内容は、死者を棺に納める前に体を清めたり死に装束に着替えさせたりなど、「死者をおくる」作業を行う「納棺師(のうかんし)」に焦点を当て、チェロ奏者から図らずも納棺師を職業とすることになった男(本木雅弘)とその妻(広末涼子)が、「死者をおくる」作業を重ねたり立ち会うことによって、納棺師という職業に対する意識が、当初の戸惑いや嫌悪から、誇りに変わっていく様子を描いている。

公開当時、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したことで話題となり、さすがの私でもこの映画のことは知っていた、
実際に観た内容・印象はほぼ予想していた通りであったが、納棺師という特殊な職業に焦点を当て、納棺の儀式の神秘さと美学を表現するとともに、通常あまり意識することがない、死について考えさせるという意図は成功していると思う。実際私も、主人公の父親をおくるシーンでは、(これも深夜に1人で見たせいもあり)自分の父親のことを思い出し涙してしまった。
重いテーマでありながら暗くなりすぎないように軽めのタッチで描かれており、映像も美しい。アカデミー賞以外にも国内外で多くの賞を獲得し、一般の評価が高いのも頷ける良い映画だと思う。

ただ、広末涼子扮する妻が納棺師という職業に対し嫌悪感を抱いていた時に、顔見知りの銭湯の女主人や、本木扮する夫と30年間音信不通であった父が亡くなり、その納棺に立ち会うことによって認識を改めていくのだが、それらの死のタイミングがあまりに都合良すぎるのは少し気になった。

 
お墓に泊まろう! (Yahoo!映画Wikipedia
TV放映:1月3日 26:30-28:00 テレビ東京

テレビ東京と吉本興業が共同制作したコメディ映画で、葬儀屋に買収され元気がなくなったテレビ東京が舞台。1日3時間に縮小された放送枠でマンネリ化した演歌番組を垂れ流す、やる気のない制作部の中で、バラエティ番組復活に意欲を燃やす2年目社員 今井(はんにゃの金田哲)は完全に浮いていたが、テレビ東京の元社長の島田(実在の現社長であるが、映画では松方弘樹)が「世界一くだらない葬儀にしてくれ」という遺書を残して亡くなったことから、今井と葬儀部に異動した伊藤(次長課長の河本)を中心に制作部全員が一致団結して、島田の葬儀をバカバカしくプロデュースしてそれを生中継するところを描いた作品である。

観た感想であるが、これは全くダメである。happy02
まずはコメディなのに全く面白くない。多分、最後の葬儀の場面でのバカバカしい演出で盛り上がることを期待しているのだと思うが ・・・・・  私にはどこで笑ってよいのか全くわからなかった。クライマックスでの社長の「死に顔へのイタズラ」も全く笑えない。
人気番組「やりすぎコージー」のプロデューサーが監督したということなのだが、これが「現代の笑い」であれば、私は完全におじさんになったのかも知れない。(私は「やりすぎコージー」は見たことはないが、最近のバラエティでは「ピカルの定理」は結構好きだ coldsweats01
金田や河本以外にも、チュートリアルの徳井、野性爆弾の川島、オリエンタルラジオの中田、FUJIWARAの原西と結構豪華メンバーが出演しているのであるが、それらも全く活かせていない。(徳井や中田は友情出演的な普通の役なので、この2人で笑わせる意図はそもそもないのだろうけど、他の2人は ・・・ )
また、映画の中でテレビ東京の自虐ネタがいくつかでてくるのだが、これらも観ていて全く楽しくなく、むしろ「痛い」といった感じである。

 
僭越ながら、上記3作品の私なりの絶対評価は、5点満点の3点平均で、イキガミ 5、おくりびと 4、お墓に泊まろう! 1 といったところである。

 
実は、これらの映画を観る前の元旦に、娘に誘われて ワイルド7(Yahoo!映画Wikipedia)を 立川シネマシティで観た。(1日なので1,000円 dollar
Wild7

Wikipediaによると、1969年から1979年にかけて少年キングに連載されていた望月三起也の漫画が原作とのことであるが、内容は憶えていないが、確かに読んだ記憶は残っている。
「100人以上の警察官が銃で待ち構えているビルに突入して、1人も弾が当たらないわけがないだろ」と突っ込みを入れながらも、単純明快な娯楽作品なのでそれなりに楽しめたが、正規料金の 1,800円を払ってまで観るのは少し辛い、というのが正直な感想だ。

また、1,000円でかつ休日なのに観客が少ないというのも気になった。
まあ、「元旦の昼から映画を見る奴はいないよ」と言うことであれば良いのだけど ・・・

では。

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