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2011年12月の記事

2011年12月29日 (木)

第一世代 iPod nano の交換

先月(2011年11月)14日、Apple社より突然、「iPod nano(1st generation)交換プログラム」という件名のメールが送られてきた。内容は以下の通りである。

Appleでは、ごく稀にiPod nano(1st generation)のバッテリーが過熱して安全上の問題を引き起こす可能性があることを確認しております。
対象となるiPod nanoは2005年9月から2006年12月の間に販売されたものです。
(途中略)
iPod nano(1st generation)をお持ちのお客様は使用を中止し、下記の要領で無料交換手続きをされることをおすすめいたします。
(途中略)
交換手続きはウェブ上でできます。手続きは以下のリンクから開始してください。
(以下略)

この第一世代のiPod nano は長女の中学の入学祝に買ってあげたもので、買ったのは2006年3月頃だと思う。

 我が家の iPod nano
 Ipod_replacement_00_01 Ipod_replacement_00_02

週末に改めてネットで検索してみると、この交換プログラムは結構話題になっていた。(例えば「Apple、初代iPod nanoを無償交換、バッテリー過熱の恐れ」)
経済産業省から「製品に起因することが疑われる重大事故」として公表されておきながら、リコールをせず、今ごろ交換に応じる体質は如何なものかという気がするが ・・・
個人的には Apple製品とは縁がなく、娘のiPod購入時にユーザ登録したためにメールが定期的に送られてくる以外は接点がないのだが、このメールも非常に読みにくいメールで(実際、読んではいないが)いかにもUSの企業が機械的に送りつけているといった感じで、正直Apple社にはあまり良い印象を持っていない。

なお、情報元は記憶していないが、この時のネット情報では、新品の「第一世代」のiPod nano に交換されるということであった。

娘は去年の春に第五世代に乗り換えていたので、当のiPod nano は既に隠居していた。また AppleCare Protection Plan という、通常の1年+1年の延長保証に入っていたので、2年目になる前の 2008年1月にバッテリーを交換しており、今回の交換プログラムの対象外ではないかと内心思いつつ、とりあえずメールに書かれていたURLから手続きしてみた。

 指定されたURL
 Ipod_replacement_01

 シリアル番号などの情報を入力して申込完了
 Ipod_replacement_02

上記申込は11月19日に行ったのだが、その際に宅配業者が引取りに来る日を翌日以降から選ぶようになっており、私は最早の翌日20日を選択した。
あまりの対応の早さに感心したが、翌日になってヤマトから電話があり「梱包資材が Apple社から届いていないので引取りに行けない」とのこと。さすがは、Apple ・・・

結局、その週の後半に引取られていった。

それからしばらくしての 12月6日にメール受領。
交換完了かと思いきや、「Apple リペアセンターにて受領いたしました」とのこと。
遅いぞ、Apple

 修理状況を専用HPで確認してみると「Product replacement pending」
 Ipod_replacement_03

そして、更に忘れた頃の 12月22日にメール受領。
「修理サービス」は完了し、発送したとのこと。
翌日に 意外にも第一世代のiPod nano とは別の小さなものが到着。
Apple製品には全く疎いので、これが何なのかわからず ・・・・

 送られてきた箱と内容
 Ipod_replacement_10

ググってみると、「交換品として最新の第六世代の iPod nano が送られてきた」との書込みが多数。Apple社のHPを見てみると確かに最新の iPod nano っぽい。
しかし、ケーブル類も説明書も一切なし。第一世代のケーブルがそのまま使えるということなのだろうか?
暇なときに試してみようとは思うのだが、すぐに使う気がないので、いまだ通電しないで箱の中だ

ちなみに、私がたまに聞くために通勤カバンに忍ばせている音楽プレーヤは Creativeの MuVo TX FM 256MB である。長女が小学生の時に買ってあげたもので amazonで見ると7年前の発売だが、娘が第一世代の iPod nano に乗り換えたとき以来、私が愛用している。

 第一世代 iPod nano と MuVo TX FM
 Ipod_replacement_11

若いときであれば256MBはさすがに少ないと思っただろうが、今の私にはそれほど問題にならない。
音楽プレーヤ機能に加え、FMを聴いたりボイスレコーダ代わりにもなる優れものである(ただし、私自身は使ったことがないので、これらの機能が使い物になるレベルかは判らない)が、私が最も気に入っているのは以下の2点である。

  1. 本体はUSBメモリの機能も持ち、そこに mp3/WMAファイルを保存するだけでよく、特別な管理ソフトは不要である。
  2. 単4電池で動作するのでバッテリーが弱ったために本体を買い換えるといったことがない

 MuVo TX FM の構成 ・・・ 本体はUSBメモリにもなる
 Ipod_replacement_12

特に上記の1の手軽さから、iPod nano には なかなか移行できそうにない気がする ・・・・

では。

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2011年12月17日 (土)

USB3.0で2.0機器も速くなるのか試した 他1件の小ネタ

前回の記事「地デジチューナー KTV-FSUSB2 録画失敗の顛末記」の流れで購入した、
USB3.0増設ボード FFP-US3PE2 と セルフパワー/バスパワー両用USBハブ BSH7A02BK に関する小ネタを書くことにする。

テーマ1:USB2.0機器でもUSB3.0ポートに接続すれば速くなるか

我が家には USB3.0機器はないが、2.0機器でもUSB3.0ポートに接続すれば伝送速度は上がるとの話を聞くので試してみた。
使用したハードディスクとケース(eSATA/USB2.0両用)の組合せは以下の通り。

  1. Seagate ST31500341AS(1.5TB)ロジテック LHR-DS02SAU2
  2. SAMSUNG HD103UJ(1TB)センチュリー 検温番

 ロジテック LHR-DS02SAU2 と センチュリー 検温番
  
Lhrds02sau2rdKenonban

なお、どちらのハードディスクも使用率が80%超なので、ハードディク購入当初の速度はでていないことは断っておく。

結果は以下の通り。

 1.Seagate ST31500341AS(1.5TB)+ ロジテック LHR-DS02SAU2

   左からUSB2.0接続、USB2.0接続(USB3.0ポート)、eSATA接続
   St31500341as_usb2 St31500341as_usb3 St31500341as_esata

 2.SAMSUNG HD103UJ(1TB)+ センチュリー 検温番

   左からUSB2.0接続、USB2.0接続(USB3.0ポート)、eSATA接続
   
Samsung_hd103uj_usb2 Samsung_hd103uj_usb3 Samsung_hd103uj_esata

USB3.0ポートといえど所詮USB2.0なので eSATAには遠く及ばないが、USB2.0ポートよりは若干速度が改善するというのは嘘ではないようだ。
 

テーマ2:BSH7A02BK の背面磁石の交換

BSH7A02BK を買ってから、まだテスト程度にしか使っていないが、ある1点を除けば特に不満は感じていない。
その1点とは、背面磁石が弱いことである。BSH7A02BK の背面には、他の多くのUSBハブと同様に磁石(マグネットテープ)がついているのだが、自重だけならともかくケーブルを接続したら大抵は落ちてくるという、トンデモ設計である。(この問題を感じているのは私だけではないようで、amazonのレビューにも散々書かれている。)
そこで、自分で磁石を交換してみることにした。

材料として、以下の2品をダイソーで調達した。

 強力磁石 と 両面テープ の「強力」ペア
 
Magnet  Double_side_tape

強力磁石はネオジム磁石が欲しかったが、押しピンに組み込まれたタイプの小さいものしかしか売られていなかったため、通常のフェライト磁石を購入した。

以下に交換の過程を写真で紹介する。

 購入時の状態
 
Bsh7a02_01

 精密ドライバの先をねじ込んでマグネットテープを外す
 
Bsh7a02_02

 磁石に両面テープを添付
 
Bsh7a02_03

 完成!!
 
Bsh7a02_04

フェライト磁石2つでは超強力という程ではないので、ケーブルを抜き差しする時は本体を手で支える必要があるが、安定性は格段に上がった。

 デスクの柱で活躍中
 Bsh7a02bk_09

では。

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2011年12月 7日 (水)

地デジチューナー KTV-FSUSB2 録画失敗の顛末記

以前、「地デジチューナー KTV-FSUSB2 を買ってみた」、「地デジチューナー KTV-FSUSB2 をまた買ってしまった」と2回にわたって恵安のKTV-FSUSB2について書いた。

記事を書いた時は、視聴ソフトや予約録画ソフトの導入からTV視聴まで完了し問題ないと思っていたのであるが、その後何度も使ってみるうちに大きな問題に直面した。録画が途中で止まる場合があるのだ。

具体的に言うと、例えば1時間番組を予約した場合、1時間分のサイズのファイルはできるのであるが、再生してみると途中のある地点で映像・音声が止まってしまう。止まる地点は場合によって違うが、録画開始から5分くらいで止まることもあれば1時間以上止まらないこともある。
ただ、作成されたファイル自体に問題があるようで、一旦作成された録画ファイルはどのソフトで再生しても止まる地点は同じである。つまり、録画時に何か問題が発生しているようだ。

そこで、録画中の状況を観察してみた。
録画は Rectest というアプリ(視聴ソフト TVtest の姉妹版で画面表示機能を除いたもの)で行っており、デスクトップ画面の右下のバーに電波状況などが表示されているのだが、通常37dbを表示されている受信強度が途中で0dbになっていることがわかった。その場合、録画が終了してから TVtest を起動してみると、必ず「B-CASカードを開いています」で固まってしまう。すなわち、録画途中で B-CASカードを見失っているようだ。

以上の状況から、FSUSB2 のカードリーダーの機能が不安定のため、B-CASカードの情報が途中で読めなくなっていると推測し、ICカードリーダを購入することを考えた。

この類の用途での ICカードリーダの鉄板は、NTTコミュニケーションズの SCR3310-NTTCom で値段も2,000円くらいと手頃だ。
驚いたことに、あの「変換名人」も安い ICカードリーダ TF-ICCR32 を販売しているようだ。変換名人は、私の欲しいモノをいつも先回りして提供しており、(品質はよくわからないが)なかなか侮れない。

 SCR3310-NTTCom(左) と 変換名人TF-ICCR32
 
Fsusb2_2_05  Fsusb2_2_06

さて、どこで SCR3310-NTTCom 買おうか迷っていた折、よく考えて見るともう1つ FSUSB2(S/Nは K1107)を持っていることに気付き、こちらでも試してみたところ、全く同じ現象が発生する。いくら恵安と言えど、これほどの頻度で発生する不具合であれば、ネットでも相当話題になっているハズだがそのような話は聞かない。(スタンバイから復帰した際に、B-CASカードを見失う話は聞くが、私の場合はその現象は発生しない。)
どうも原因は他にあるようだ。

次に、USBケーブルを疑った。品質がよくないと言われている FSUSB2の付属ケーブルは長さの関係で使用していなかったのだが、我が家に数種類ある miniUSBコードのうち、デジカメに付属していたフェライトコア付きのケーブルではエラーが発生せず、他の出所不明のコードの時だけに発生するような気がしていた。
しかし、これもいろいろと検証してみると前者のケーブルでも発生することがあり USBケーブル説もボツとなった。

次に疑ったのが、USB電源である。FSUSB2 は、USBから供給される電源で動作しているが、これが不安定ではないかということだ。
FSUSB2で B-CASカードの初期化が不安定になるケースは良く知られており、その場合に「USB電源が不安定な場合に対する実験」と称された代替モジュールに入れ替える改善策も提示されている。ただし、私の場合、初期化が失敗するわけではないし、「この代替モジュールはハードウェアにはよろしくない」との噂もあり導入をためらっていた。
そこで、USB電源安定対策として、セルフパワーのUSBハブを試すことにした。

製品はセルフパワー/バスパワーの両用であれば何でも良かったが、たまたま、バッファローの7ポートハブ BSH7A02BKドスパラのwebサイトで在庫限りで 600円(+送料525円)で売られていたのを発見し即刻ポチった。

 パッケージと内容物
 
Fsusb2_2_07 Fsusb2_2_08

 上面の5ポートはスイッチで電源ON/OFF可。下面の2ポートは常時導通
 
Fsusb2_2_12

これで解決   と思ってさっそくセルフパワーで接続してみたが結果は変わらず
少し落ち込む ・・・・

そこでもう一度、これまでの検証結果を冷静になって考えてみた。すると ・・・
我が家のPCのUSBポートには、

  1. 後面にマザーボード直結のポートが4ポート
  2. 前面にPCケース付属のUSBポートが2ポート(内部でマザーボードのUSB端子に接続)
  3. 前面の3.5インチベイに装着した 内蔵カードリーダー「マルパネ3号」に1ポート(内部でマザーボードのUSB端子に接続)
     
    以前の記事「SDカードのベンチマーク」でも紹介したマルパネ3号
    Marupane3_1

の3種類あるのだが、3の「マルパネ3号」のUSBポートを使用した場合だけエラーが発生していないことを発見。
確かに、以前から、2の前面ポートは調子がよくないのは気付いており、前面で使用する場合は「マルパネ3号」のUSBポートを使用していたのだが、これまで後面ポートにはマウスくらいしか接続しておらず、マウスには問題がなかったので、よもや後面ポートにも異常があるとは想定だにしなかった。
FSUSB2 はPCケースの上に置いていたので、ケーブルを変えるテスト以外は、ほとんど後面ポートに接続していたのだ。
試しに、USBメモリのベンチマークをとってみると、1や2のポートでは途中で固まってしまって終わらない。

最初は、USB1.1として認識されているのではないかと疑ったが、デバイスマネージャーで見る限り、ちゃんと2.0で認識されているようだ。逆に、マウスは1.1で認識されているので正常に動作しているのかも知れない。
ドライバを最新のものに変えたが改善せず。まあ、「マルパネ3号」のポートは正常なのだから、やはりソフトではなくハードがヘタっていると思われる。
判ってしまえば、何故これに今まで気付かなかったという感じであるが ・・・

 デバイスマネージャーで見ると USBメモリはちゃんと2.0と認識されている
 (この時は、FSUSB2は後述のUSB3.0拡張ボード FFP-US3PE2に接続)
 
Fsusb2_2_13

とりあえず、「マルパネ3号」の前面ポートを使用すればよいという結論になったが、1つしかないので、FSUSB2 を含め何かUSB機器を使うたびに抜き挿しする必要がある。USBハブを使えばよいが、前面ポートは通常スライドドアの中に隠れているので、そこに常時ケーブルが刺さっているのも見苦しい。

となると、解決策は、USB拡張用の内蔵ボードを買うのみ。
webで調べてみると、最近流行の USB3.0のものでも2ポートであれば 1,000円強で売っている ・・・・ 延髄反射で購入したのは言うまでもない   (ちなみに我が家にはUSB3.0の機器はない

買ったのは PLANEX の FFP-US3PE2
amazonのフラストレーションフリーパッケージという簡易梱包で 1,260円(送料込み)。

 コンパクトな箱に送付状が直接貼られていた
 
Fsusb2_2_09

 右半分が内容物  4pinの電源コネクタを挿さないと動作しないので注意
 
Fsusb2_2_10

 USB3.0の定番チップ NECの uPD720200F1
 
Fsusb2_2_11

早速、装着してテストしたところ、FSUSB2 での録画も全く問題なし。
これが俺の待ち望んでいたものだ 」と一人で感動しつつ、録画失敗騒動が完結。

次回は、FFP-US3PE2 や BSH7A02BK でいろいろ試したことについて書く予定。

では。

【2011年12月17日追記】
予告どおり、FFP-US3PE2 と BSH7A02BK に関する小ネタを掲載した。→ ココ

 

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