遅ればせながらFAXを買ってみた
我が家の電話機は、ここ10年以上、パイオニアの TF-JF70 を使ってきた。
電話機は電話さえできれば、あまり不便は感じないのであるが、「So-net から 2年ぶりに nifty へ戻ってみた」の記事でも書いた、nifty復帰時の IP電話の品質問題の時に、「もしかしたら電話機が古いせいかも」という濡れ衣を着させられ、買換え対象となった。
どうせ買い換えるならと、次候補はFAX付きにすることとし、ネットで評判のよさそうだった Panasonicの KX-PW820DW というのにしてみた。決め手は、受信したFAXの内容を印刷前に液晶で確認できるので無駄がないこと、また、送受信FAX画像や電話帳について、SDカードを介してPCで加工や参照ができることである。
私的には、機能もほとんど同じ、1つ古い機種の PW608DW でも良かったのであるが、嫁さんの「デザインが PW820 の方が良い」という一言でこれに落ち着いた。
お店は価格comで見た、奈良のアルファ家電さん。
最安ではなかったが、数百円の違いで何店も並んでいたので、評判の良さそうなところにしたのだが、噂に違わず迅速で、かつ梱包も丁寧であった。
ちなみに、SDカードも事前に、秋葉原の九十九電機で4GBの MicroSDHCカード(SDカードアダプタ付き)を買っておいた。(Team社製で 880円だった。)
さて、KX-PW820DW だが、さすがに、電話機のような技術が枯れた商品は、思いつく機能が全て付いているといった印象だ。
気になった点と言えば、以下の3点で、全て電話帳周りである。
- 家族で使うには、電話帳が500件しか登録できないのは少なすぎる。
- 今や固定電話と携帯を持っているのが普通なので、1人N件の電話番号登録も可能にして欲しい。
- PCでの電話帳編集ソフトの使い勝手の悪さ。(後述)
また、電話機本体の機能とは別に、(遅まきながら)私が今回初めて知った事項を2つほど挙げる。
- ナンバーディスプレー契約は高い
今回、電話機がナンバーディスプレイ対応になったので、NTTとナンバーディスプレイ契約をしたのだが、最初の工事費が2,000円、月額が400円と結構高い。
まだ使って1ヶ月だが、早くもいらない気がしてきた。 - 携帯への電話料金
以前から電話は、プロバイダのIP電話(今はniftyフォン)を使っており、どこにかけても最安だと勝手に思いこんでいたのだが、携帯への電話料金については少し違うらしい。1分間当りの通話料金で比較すると、
① niftyフォン : 18.9円
② NTT東日本の0036 : docomoやEMOBILE向け 16.8円、au/SoftBank向け 18.375円
③ NTTコミュニケーションズの0033 : 17.325円
ということで、この中ではniftyフォンが最高値となっている。知らなかった・・・
KX-PW820DWは賢くて (と言うか、最近の電話機は全て同じなのだろうが)、携帯にかけるときに自動的に、これら 0033や0036 を自動的に付加してくれる機能がある。更にご丁寧なことに、私のようなIP電話の利用者用に、IP回線を使わずに一般回線に強制的に切り替えることを指定する番号(私のADSLモデム Aterm WD701CV では"0000" )も自動的に付けてくれる。私も早速これらを設定したのは言うまでもない。
少し話は変わるが、Aterm WD701CV の設定で、どう考えても納得できないのが、「一般電話接続設定」という機能だ。
これは、(IP回線ではなく)一般回線を利用する電話番号をあらかじめ登録しておける機能なのであるが、Aterm WD701CV の場合、その設定した番号が使われる条件が「全桁完全一致」なのである。つまり、「市内通話は全て一般回線利用」といった設定をしたくても、市内でかける可能性のある全ての通話相手を登録する必要があるのである。
ちなみに、以前使用していた、富士通や富士通アクセスのモデムは「先頭桁一致(前方一致)」だったので、これらの設定は簡単にできた。
何とかならないだろうか、NECさん・・・
なお、先ほど KX-PW820DW の特長として、電話帳をPCで加工できると書いたが、PCの編集ソフトは Panasonic ホームページから直接実行するような形式なのだが、この使い勝手が悪い。1データ単位の操作しかできず、コピペなどができないのだ。
最終的には、電話帳データはフラットファイル(TXT形式)になるので、その書式さえわかってしまえば、自分でテキストエディタで編集した方が簡単だ。ただし、TAB区切りであったりするので、メモ帳とかではなく、サクラエディタのようなTAB記号を可視化できるテキストエディタを使ったほうが間違いがない。
なお、漢字コードは Shift-JIS、改行コードは 0Dh,0Ah である。(0Dhって何?という人は、テキストエディタでの編集はしない方が無難だ。)
上の画面の電話帳のデータを サクラエディタで開くと、以下のようなテキストデータであることがわかる。ここで、^ はTABコード、右端の矢印は改行コードある。(これらの特殊文字の見え方はエディタの設定次第であり、初期設定とは異なる。)
サクラエディタで電話帳データを開いたところ
最初の6行は、おまじないのようなものなので、常にこのままコピーすればよい。なお、電話機側で電話帳を単純に作成すると、3~4行目は
model=f_PW820
title=
となるので、この2行はコメントのようなものと思われる。
7行目以降が、1行1件の電話帳データである。見ればわかるように、以下の形式である。
グループ番号(数字2桁)[TAB]名前[TAB]フリガナ[TAB]電話番号:0:0
最後の :0:0 は、発音時のアクセントか何かの意味アリの数字と思われるが、とりあえず固定でよい。これさえ、わかれば、あとはガンガン編集できる。
では。
読み返してみると、FAXのことは何も書いてない ・・・ だって、使わないんだもの
【2012年4月28日追記】
インクリボンがなくなったので購入した。(→ ココ)
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