複合機なるものを買ってみた ~ Canon MP640への道
歳をとると時が経つのも早くなり、今年もあっと言う間に年賀状の季節がきた。
年賀状作成も、子供が小さいときは、12月早々から写真を選び(それも1枚に絞りきれないから数枚選ぶ)、その枚数をはめ込むフレームを選び ・・・・、と親バカ丸出しで頑張っていたが、さすがに下の娘が小学校高学年になったあたりから、徐々に気合が抜けていき、作成着手時期もどんどん遅くなってきた。
私の場合も今年はついに、日本郵政の年賀状素材のHPから選んだデザインをそのまま使うこととし、やおら26日夜から作成に着手したのであるが・・・・・
私は、CANONのIP4100というプリンタ(今の箱型プリンタの "はしり" の名機)を使っている。黒を入れて4色(+顔料黒1色)なので写真画質はそこそこであるが、普通紙でもきれいに印刷してくれるので重宝していた。
それが、1ヶ月前くらいから、ノズルチェックパターンを印刷すると、青(シアン)だけが縞模様が見えるようになってきた。いくらクリーニングしてもダメである。
今年の年賀状は乗り切れるかな?と思っていたのだが、とりあえず、最初の試し印刷をしたところ、青っぽい部分の色が少し変だが、まあ許容範囲内。 「さあ、この調子で」と、一気に印刷を開始したのであるが、20枚目くらいの途中あたりでいきなり何も印刷されなくなってしまった。ヘッドは頑張って左右に移動しているのであるが、インクは全くでていない。
ノズルチェックパターンを印刷すると顔料黒しか出ていない。黒を含む染料カラーインクは、「かすれ」とかではなく全く出ていない。もちろん、ノズルクリーニングや電源リセットなどをやったが、状況は全く変わらない。この押し迫った時期に、これは困った・・・・・
とりあえず、善後策を考えてみた。
- 新しいプリンタを買う
- もう1台のプリンタ(HP PSC1210)で印刷する
選択肢は以上の2つだ。
HP PSC1210 も複合機といえば複合機なのであるが、我が家ではもっぱらモノクロコピー機として使用しており、カラーインクカートリッジも装着していない。
万が一の時のためにカラーインクカートリッジは買ってあるので、これ自体は問題ではないのであるが、最大の問題は、画質レベルは期待しないにしてもフチなし印刷ができないことである。既に年賀状のデザインは選んであったため、フチありでは相当間抜けな図柄になってしまう。 とは言え、1番目の選択肢は、嫁さんの許可が下りそうにないので、とりあえず2番目を第一候補として眠りについた。
翌朝、念のため、価格.com で売れ筋プリンタの品番と価格を調べてみる。IP4100相当のプリンタとしては インク色数も同じ IP4700というのが 11,000円強だ。意外と安い。(ちなみに IP4100は25,000円程度だったと思う。)
早速、嫁さんに「1万円強だけどどうする?」とお伺いをたててみたところ、「その程度だったら買ったら?」と有難いお言葉。 「しめた 気が変わらないうちに」 と思い、すぐに買う店を探し始めたのだが、プリンタの売上げランキングなどに目がいくと、どうしても上位機種である複合機のMP640やMP560が気になる。スキャナは必須ではないと思っていたのだが、MP640の「ある機能」を見て無性にこれが欲しくなってしまった。(「限りない欲望」 by 井上陽水、 古っ )
それは、LAN機能である。
我が家は各部屋にLAN配線をしているのであるが、IP4100はPCとパラレル接続にしていたため、そのPCを立ち上げていないと他のPCからプリンタが使えなかった。実際は、あまりこのことで困った記憶はないのだが()、その制約がなくなると思うともうダメだ。とりあえず、嫁さんがいるところで小声で「やっぱり2万円のほうにしよう」とつぶやき、反応がないのをみて意思は固まった。(どんだけ、小心者なのだ ・・・・・・ 自分 )
価格.com では最安値は18,000円弱であったが、年賀状を早く仕上げるために、できれば今日中に手にいれたい。 ビック、ヨドバシ、ヤマダの各WEBサイトを比較すると、ビックが 23,800円+ポイント20% で最も安い。池袋まで行けば最安とは思いながら、時間がもったいないので、少なくともネットと同額にはしてくれるだろうと思い、最寄の立川ビックに行ってみた。
立川ビックに行ってみると、うれしいことに、21,800円+ポイント20% となっている。「激安品を求めて(立川編)」の記事でも紹介した、私のポイント → 現金換算式に照らしてみても、
21,800 ÷ 1.2 = 18,166円
相当となり、価格.com には及ばないものの充分射程距離内。即買いしたのは言うまでもない。ポイントでインクカートリッジ一式も購入した。
インクカートリッジについては、型番が 7e から 321 というものに変更になっている。bananaさんのブログ記事「Canonインク比較7eと321 中身」によると、値段は少し下がったものの、インク量が36.9%ダウンしており、結局 1.34倍の値上げになってるらしい。
また、よく言われているように、IP4100 より後にでた機種では、インクカートリッジに内蔵されたICチップで固体識別を行っており、インク補充しても残量検出ができないような小細工がされているようだ。
CANONほどの大企業ともあろうものが、あまりにもやることがセコすぎる・・・・・
家に帰ってセッティングしてみた。
本体の色々なところに(輸送時の振動に備えるためのものと思われるが)固定用のテープが多数貼られており、それを見つけて剥ぐのがえらく大変であったが、説明書はよく作られており、私のような有線LAN接続においても、拍子抜けするくらいに簡単に設定が完了した。
結構大きくて重いが、奥行きが大きくなった分、A4用紙を入れても前面トレイを完全に収納できるようになったのは、IP4100と比べて良くなった点だ。画質も、IP4100と比べて解像度が2倍になっているので改善されていると思う。(年賀状印刷程度では違いがわからかったが ・・・・・ )
こうして、最大のミッションであった年賀状もその日中に仕上げることができた。
結局、今日現在までに使った機能でいえば IP4700でも十分だったのであるが・・・・・
まあ、このことは良しとしよう。
【2009年12月31日追記】
この後、MP640のプリンターカバーを100均で調達した。興味ある方はコチラ。
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