冷蔵庫でエコポイント(その2 エコポイントを申請してみた)
さて、前回の記事に書いたように、冷蔵庫を買って一段落したので、早速、エコポイント申請をやってみた。
今回、冷蔵庫購入で10,000、旧冷蔵庫のリサイクルで5,000の 計15,000のポイントがもらえるらしい。
エコポイントを申請するには、インターネット上で申請する方法と、申請書を販売店や郵便局から入手する方法の2つがある。
インターネット申請といっても、ブラウザ上で申請フォームに入力して自分のプリンタで印刷して申請書が作れるだけで、結局、それから必要書類を添付して事務局に郵送する手間は同じである。従って、プリンタを持っていない人はインターネット申請はできないので注意。また、PDFって何?という人はやめた方が無難だ。
とりあえず、私はインターネット申請を試してみた。
まず、「グリーン家電普及促進事業 エコポイント」のホームページへ行く。
エコポイントの仕組みを知りたい人や交換商品を決めてない人は、先に上のメニューから「エコポイント制度とは」とか「交換商品一覧」を覘いておくとよい。
交換商品は、申請時に指定する/しないは自由である。指定しない場合は、一旦ポイントを貯め、後で指定することになる。(別に購入した商品のエコポイントと合算も可能。)
申請時に交換商品を指定する場合は、先に交換商品を調べ、事業者コードや商品コードをメモっておく。
(よく考えると、ここまでの手順は申請書による申請でも必要だと思う。)
準備が整ったところで、いよいよ申請だ。
ホームページの右上の「インターネット申請はこちら」のボタンをクリック。ひととおりの注意事項を読み、下にある「注意事項を確認してエコポイントを申請する」をクリック。現れる申請フォームに必要事項を入力する。ここで、購入店の電話番号、商品の型番と製造番号、リサイクルした場合はリサイクル券上の「お問合せ管理票番号」、交換する商品の事業者コードや商品コードなどを入力するので、あらかじめ用意しておく必要がある。
注意すべきは、商品の型番の欄を除き、電話番号や管理票番号などにハイフンを入れてはならない。また、入力途中や入力後での情報の保存はできないので、最後の印刷までいっきに進めるしかない。いずれにせよ、決して分かり易いものではないので、それなりの時間は覚悟しておいた方がよい。
全ての記入が終わって指示に従って印刷すればA4用紙4枚が印刷される。
構成は、申請書の本紙が1枚、書類の貼り付け台紙が2枚(うち、1枚は購入店舗で地デジアンテナなどを立てた人だけが必要)、自分の控えが1枚となっている。本紙には、手書きの署名と捺印が必要なのだが、これを忘れたために、再申請が必要となった例が多いようなので、忘れないように注意が必要だ。
貼り付け台紙には、メーカー保証書のコピー、(リサイクルした場合)リサイクル券の控えのコピー、領収書またはレシート(原本)を糊付けする。
ここで問題発生。
「グリーン家電普及促進事業 エコポイント」のホームページの「エコポイントの申請」のページには、
・ 保証書(コピー)は、購入日、購入店、購入製品の型番・製造番号が分かるもの
・ 領収書/レシート(原本)は、購入日、購入店、購入製品の型番、購入者名が分かるもの
という記載があるが、今回、商品と一緒に渡されたメーカー保証書は未開封のままで、当然何の記載もない。また、購入時に受け取ったレシートも普通のレジから打ち出されたものなので、当然ながら購入者名が入っているわけがない。
これらについて、webで調べてみたが、建前は上記の通りであるものの、実態は結構柔軟に運用されているように見える。また、保証書については、amazon や ヤマダ電機WEB のページには、自分で購入日や購入店を記入しろとの記載もある。
といった情報は見つけたものの、これで完璧だという方法は結局わからない。(購入店舗に再度行って、それらを記入してもらうのが一番のようだが・・・・・)
結局、メーカー保証書には自分の名前と購入日を(自分で)記入した上で、店舗名記入の替わりにヤマダの長期保証書(見た目はレシートだが「保証書」と記載あり)のコピーを添付、レシートについては自分の名前を(自分で)記入することにした。
資料が整ったら、控えを除く 2または3枚を事務局に郵送する。(メール便は不可 → ココを参照)
郵送前に送付書類のコピーを取っていた方が無難と思われる。
後は商品到着を待つだけだが、これが半端なく待たされるらしい。
まず、登録完了のメール(これは残ポイントがなければ来ないかも)がくるまで1ヶ月、更に商品がくるまで1ヶ月くらいかかるとのこと。
先ほど書いたように、
・ インターネット申請が有効活用されていない
・ 紙を4枚も出力した上に送付が必要
・ 事務局の電話は全くつながらない
・ 商品もなかなか来ない
と、いくら人気取りや業界の要請でドタバタで作られた制度とは言えひど過ぎる
もっと、本来の目的を意識した上で、それに沿った制度や仕組みをじっくりと考えてから始めるべきだったと思うのだが・・・・・
結局、エコの名の下に、紙も労力も税金も全て必要以上に浪費しているという気がする。
余談だが、インターネット申請のページのURLは、
https://eco-points.secure.force.com/・・・ となっており、これは、今話題のクラウドコンピューティング技術で基盤を提供するセールスフォース・ドットコム社の基盤サービス「Force.com」上で構築されている。いわゆる PaaS(Platform as a Service)ってヤツである。
今回の場合は、基盤提供だけでなく、アプリケーション構築自身もセールスフォース・ドットコム側で請け負った(支援した?)ようである。
検討開始から稼動まで1ヶ月弱の超短工期であったこと、来年4月までの一時的な利用であること、ピーク時のシステム負荷は相当なものが見込まれること、を考えれば PaaSの採用は妥当であり、まさにクラウドがハマる代表的なケースと言える。
なお、環境省のホームページによると、事務局の運営経費だけで3年間で68億円の税金が投入されているとのこと。(事務局の主幹事は電通。どうりで、この制度の酷さにかかわらず、マスコミからあまり非難が挙がらないはずだ。)
もちろん、68億円というのは事務経費だけで、エコポイントの交換商品に要する費用まで入れると 3,000億円規模 ・・・・・ ため息
【2009年10月17日追記】
申請してから 1ヶ月半後の10月14日に エコポイント事務局からメールがきた。
興味のある方は、「冷蔵庫でエコポイント(その3 エコポイント事務局からメールがきた)」へ
【2011年1月22日追記】
2010年末に再度エコポイント申請を行った。(システムが少し進化していた。)
興味ある方は、「REGZAが来た ~エコポイント編~」へ
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