フリーソフトの逸品たち(画像キャプチャとバックアップ)
私の愛用しているフリーソフト、今回は、画面キャプチャとファイルバックアップソフトを紹介したい。いずれも、掘出物というよりは定番であるが、まあ、それでも、日頃お世話になっているので、その感謝の意味を込めて取り上げさせていただく。
私の場合、何かソフトが欲しいと思ったときは、まずはフリーソフトで良いものがないかを探してみる。通常は、機能説明などを見て、いくつかを実際にインストールして試してみて自分なりの定番を決めている。私の「定番」を選ぶ基準(好み)は以下である。(優先順)
- 自分の欲しい機能が備わっている。
- ユーザインターフェイスがシンプルで直感的に操作できる。
- インストールの形式がシンプルで実行ファイルだけを配布する形式である。(レジストリを使わずインストーラもない方が好み)
- (これはソフトの種類にも依るが)起動しても邪魔にならない。
実行してもあまり存在を主張せず、例えば通知領域(タスクバーの右端)でひっそりと出番を待っているような控えめなソフトが良い。
さて、まずは、画面キャプチャソフト。
これは、以前から WoodyBellsさんの WinShot を使っている。理由は、上に書いた4つの基準の全てを満たしているからである。
機能については、
- キャプチャ対象をアクティブウィンドウ、デスクトップ、任意の矩形指定、コントロール/クライアント領域から指定可能
- あらゆる操作にホットキーの指定が可能
- マウスカーソル取込や指定時間後のキャプチャが可能
など、凡そ必要と思われるものは全て可能だ。このブログでも画面イメージをいくつか貼っているが、全部 WinShot で取ったものだ。
私が、WinShot を使い始めたのは相当昔のような気がする(ソフトに附属する WinShot.txt によれば初回リリースは1998年のようだ)が、最初から、ほぼ現状と同等レベルの高い完成度だったように記憶している。
最近は、2005年に Version 1.53、2007年に Version 1.53a といった具合で、ほとんどバージョンアップが止まっているが、まさに「キャプチャソフトとしてやれることは全部やった」ということではないかと思う。
と、私も思っていたのだが、「あるものをキャプチャ」しようとしてできないのに気付いた。それが、「スクロールしないと全部が見えないweb画面の完全キャプチャ」である。もちろん、自分でスクロールしながら何度かに分けてキャプチャすることは可能だが、できれば1つの画像として取りたい。そう思って、他のソフトを探したところ、チャッピーのパパさんのキャプラならそれができるようなので、早速インストールしてみた。ちなみに、このソフトも上の4つの基準を満たしている。(4は設定の変更が必要)
まず、「web画面の完全キャプチャ」を試してみたが、この動きがなかなかユーモラスだ。自動で指定画面を少しずつスクロールしながらキャプチャを続け、最後に全部つながった1つの画像ファイルにしてくれる。また、画面キャプチャの機能も豊富で、WinShot と詳細に機能比較をしたわけではないが、「任意の矩形指定」以外は上に挙げた機能は全て持っているようだ。ということで、私的には、今後もこの2つのソフトにお世話になろうかと思っている。
次は、ファイルのバックアップソフト。
私は、結構心配性なので、こまめにファイルのバックアップを外付ハードディスク(「外付けハードディスクと Seagate騒動」参照)に取っているが、それなりにファイル容量が大きいので、全部バックアップを取ると数時間のオーダーになってしまう。そこで活躍するのが、新しく更新したファイルだけを自動検出してバックアップしてくれるソフトだ。
私は、ここ数年、Nagatsukiさんの BunBackup を愛用している。このソフトも上に上げた4つの基準のうち、1~3を満たしている。(4番目はこの種のソフトは対象外。インターフェイスには少し慣れが必要かも。)
BunBackup のすごいところは高速性である。全体のファイル数が増えてくると、コピー自体の時間よりも更新ファイルの検出の方に時間がかかるのであるが、私が以前(4年くらい前?)使用していた同種のソフトに比べ数段早かったため、今では BunBackup だけを使用している。
高速性以外にも、私が便利と思う機能を挙げてみる。
- コマンドラインでも使用できるので、Windows に タスク登録して、夜間の自動実行も可能である。 と思ってよく見たら、「自動バックアップ」という機能で、BunBackupの設定画面からこれらの一連の登録ができるようだ。知らなかった・・・。
- 「世代管理」機能。私の場合、バックアップのモードは「ミラーリング」、すなわち「コピー先はコピー元と完全に一致するようにする」を使用しているので、もしコピー元で誤ってファイルを削除した後にバックアップを取ると、コピー先の当該ファイルも消してしまい、完全にそのファイルはなくなってしまう。その場合、「世代管理」機能を設定しておくと、削除されるファイルは指定されたフォルダに自動的に保存しておいてくれるので、万が一の時に復活が可能だ。
今は、自分のPCのファイルのバックアップに使用しているので、コマンドラインや世代管理機能は使っていないが、以前、会社でプログラムのソースをバックアップしていた時には、両機能にお世話になった。 - その他、「圧縮」「暗号化」というのも気になる機能だ。両機能とも私は使用していなかったが、今日、試してみた。
「圧縮」というのは、コピー元ファイルをまとめて、1つの LZH や ZIP ファイルに圧縮バックアップしてくれる機能で、ちゃんと、更新したファイルだけを差し替えてくれた。
「暗号化」は、それぞれのファイルを「Blowfish」というアルゴリズムで暗号化してバックアップしてくれる。暗号化されたファイルの更新日時は元のファイルと同じ値になっているので、この後も、「更新したファイルだけ」をバックアップしてくれる。
もちろん、「圧縮」「暗号化」の組み合わせも可能で、その場合は、圧縮後に暗号化を行い、結果、暗号化されたファイルが1つ作られる。この方が、速度的にもセキュリティ的にも良いと思われる。
では、それぞれのソフトの作者の皆様に感謝しながら、この辺で・・・。
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