携帯が知らせる電車情報(その1 A-trainの紹介)
私は携帯を持ってはいるものの、「電話」としての利用が主で、あまり使いこなしている方ではない。メールを入力するのも滅茶苦茶遅いので、余程の急用でない限りは、メールはPCから送っている。
ただ、そんな私でも、通勤の電車に関する情報については、携帯を大いに利用している。具体的には、リアルタイム時刻表表示ソフト と 運行情報の連絡メールサービスだ。
今日はその2つについて紹介する。
・リアルタイム時刻表表示ソフト
時刻表はnet経由でも見れると思うが、電波状態に左右されずにどこでもすぐに利用できるという利点から、私はもっぱら、iアプリの A-train を使っている。(説明やダウンロードはここ)
A-train は、H.TOYOさん を中心に始まったリアルタイム時刻表表示ソフトプロジェクトの産物である NextTrain シリーズの iアプリ版である。
NextTrain シリーズの iアプリ版には、A-train 以外にも iNextTrain とか vNextTrain が存在するが、
- iNextTrain は docomo 902シリーズ以降しか対応していない(私はまだ901シリーズ)
- vNextTrain は 時刻表データをサーバ経由で送受信する必要がある
という理由で、私は A-train を利用している。
他の機種や携帯以外で利用する方は、NextTrain on the Web(H.TOYOさんのNextTrainご本家サイト) で自分の機種用を探して欲しい。
リアルタイム時刻表表示ソフトというのは、現時点以降の電車の情報が表示されるというものである。
私の A-train の表示例
netに繋がっているわけではないので、時刻表の情報は自分で用意しなければならないが、その時刻表情報のフォーマットを標準化(NextTrain形式)して、色々なソフト、機種で使えるようにしようというのが、NextTrainプロジェクトである。更にうれしいことに、時刻表サイトの情報をNextTrain形式に変換してくれるソフトも存在するので、自分で一から作成する必要もない。
私が利用しているのは、nTakさん作成の TrainConv5 である。
TrainConv5 は、大手の時刻表サイトとしては、駅前探検倶楽部、えきから時刻表、JR東日本時刻表に対応しいているが、私が試したところでは、現時点では、えきから時刻表 しか正しく動作しないようである。
【2010年5月3日追記】
実はかなり前から気付いていたのだが、駅前探検倶楽部やJR東日本時刻表に対応できるパッチが RSTさんより公開されている。詳しくは、以下の記事の追記コメントを参照。
携帯が知らせる電車情報(その5 iNextTrainに変えてみた)
サイト側がwebページの表示形式を変えると、TrainConv5のような時刻表変換ソフトもそれに合わせた対応をする必要があるので、どうしてもこのような「未対応期間」が発生してしまう。
nTakさんは、変換プログラムをスクリプト化し、更にデバッガも用意して、誰でも対応サイトを追加したり既存スクリプトを修正できる環境を公開されているようだが、実際はnTakさん以外で対応したと言う話は聞かない。
えっ、お前がやれって? ・・・・ できません
TrainConv5 は上のような直感的なインターフェイスでHELPファイルも同梱されているので説明は不要と思うが、要は、左のエクスプローラみたいなところで、サイト→地域→路線 の順に対象を選んでいき、最後に上のフレームで対象駅をダブルクリックすれば下に NextTrain形式 の時刻表が表示され、[ファイル]→[テーブルを保存]でファイルを作成できる。
上に載せた写真の表示例のように、特別快速などに色をつける場合は、以下のようにする。
- TrainConv5 をインストールしたフォルダ下の libs\ColorDef.txt というファイルに以下のような行を追加する。(その他の行は#でコメントアウトしてもよい)
WHITE:RED=*特別快速,*特快,通勤快速
これは、『「通勤特別快速」「青梅特快」「通勤快速」などは赤地に白文字で表示』 という意味である。ここで * はワイルドカードである。使える色はインストールしたフォルダ下の colortable.def ファイルを参照のこと。
- ウィンドウ左下の[色拡張エクスポート]→[aTrain]を右クリック→[aTrain形式で保存]で 色情報つきのNextTrain形式のファイルを作成する。(下の画面ハードコピー参照)
A-train の場合、作った時刻表ファイルは、QRコード経由/赤外線経由/SDカード経由のいずれかで取り込めるとのことであるが、私はいつも赤外線経由でPCから取り込んでいる。(取り込み方法は A-train のHP参照)
時刻表ファイルは単なるテキストファイルなので自分でエディタで作成/修正してもよい。書式も簡単で、例えば2つ上の画面ハードコピーを例に説明すると、6: で始まる行に rg38 という記述があるが、これが 6:38 の電車を表しており、r と g の意味は最初の定義部より、それぞれ、快速、青梅であり、その結果
6:38 快速青梅
という表示になる。従って、6:38 の快速に、何か特別な理由で印を付け加えたければ、例えば、定義部に
w:重要;重
;::w:0:0:0:0:255:255
という2行を追加し(2行目は色情報(R:G:B)で、背景色にBLACK(0:0:0)、文字色にAQUA(0:255:255)を指定)
rg38 を rgw38
に修正すれば、
6:38 快速青梅重要
と表示される。私の場合、某駅の時刻表で、『その駅始発』 の列車を識別したいのであるが、残念ながら えきから時刻表 にはその情報はない。仕方なく、別の時刻表サイトで始発電車を調べて、この方法で「始発」情報を手で追記している。
最初に予告した「運行情報の連絡メールサービス」については、また次回ということで。
【2009年6月20日追記】
A-train から iNextTrain に変えてみた。その記事は以下。
携帯が知らせる電車情報(その5 iNextTrainに変えてみた)
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コメント
電車情報
投稿: 神崎克樹 | 2009年6月20日 (土) 19時59分