Excelの荒技(その3)
3月1日の記事「Excelの荒技(その2)とお奨めのPDF作成ソフト」にて「複数シートでできたブックを1つの文書としてまとめて、割付印刷したり両面印刷する方法」を書いたが、内容に一部間違いがあったので早速元記事を訂正した。
今日は、そのお詫びという訳ではないが、元記事で挙げた方法1と3を組み合わせた新たな方法を発見したので、それについて書く。(奇策なので実用性は?だが・・・)
なお、元記事でも書いた通り、ここに記した方法は、私が web で見つけた情報を参考にして、限られた環境・時間・条件で試してみた結果を記載しているものなので、環境によって異なることもあるかもしれないし、抜けや間違いがあるかもしれないことを、あらかじめ断っておく。なお、操作手順は全て Windows XP の場合である。
さて、本題だ。
方法4・・・pdfを作成せず、かつ「印刷品質」も揃えなくてよい方法
- 方法1の手順2と同じ。以下に再掲する。
「スタートメニュー」→「設定」→「プリンタとFAX」 で現れる画面で、「プリンタの追加」を行い、新しいプリンタ(今回印刷に使うプリンタ)を新規に登録する。
追加したプリンタのアイコンを右クリック→「印刷設定」で、今回印刷したい割付や両面などの設定を行う。
以前にも書いた通り、新規にプリンタを登録せずに、既存のプリンタに対して設定変更してもよい。が、その場合は、手順2を実行する前に、「印刷」ダイアログでそのプリンタを再度指定しなおした方が良い。 - 方法3の手順1と2に類似した方法で 対象文書の 印刷イメージファイル(prnファイル = 詳しくは知らないがプリンタが解釈できる形式のファイルらしい)を作成する。
やり方は、通常の印刷と同様に、「印刷」ダイアログで、 印刷対象を「ブック全体」、 プリンタを 手順1で作成したプリンタ、 「ファイルへ出力」にチェックを入れて「OK」ボタンを押す。
すると「出力先ファイル名」ウィンドウが開くので、そこに、作成するprnファイル名をフルパスで指定して「OK」ボタンを押す。
入力例: c:\Document\文書.prn
これで、割付や両面などの印刷設定が反映された印刷イメージファイルができた。理由はわからないが、通常の印刷と異なり、「印刷品質」が揃っていなくても、印刷イメージファイルではページが分かれたりはしていないはずだ。
あとは、印刷イメージファイルをプリンタに送ればよい。
方法は、キートン増田さんの作った Prnout というフリーソフトを使うのが簡単そうだが、実は私は試していない。(なぜなら、setup.exe でインストールする必要があったから。)
少し面倒であるが、私は以下の方法で行った。 - 「スタートメニュー」→「設定」→「プリンタとFAX」で、実際に印刷するプリンタの右クリックメニュー → 「プロパティ」→「共有」タブ で「このプリンタを共有する」をチェックし、共有名に適当な名称を設定する。
DOSプロンプトから、以下のコマンドを実行する。
copy /B prnファイル名 \\コンピュータ名\共有名
入力例: copy /B c:\Document\文書.prn \\MyPC\testprinter
以上である。
なお、手順3で共有設定するプリンタは、必ずしも手順1で印刷設定したプリンタと同一である必要はないが、機種は同じ(プリンタドライバは同じ)でなければならない。
また、割付や両面などの印刷設定は、手順1と2の段階で印刷イメージファイルに書き込まれているので、手順3で共有するプリンタの印刷設定には影響されない。
では。
| 固定リンク
コメント
>これで、割付や両面などの印刷設定が反映された印刷イメージファイルができた。理由はわからないが、通常の印刷と異なり、「印刷品質」が揃っていなくても、印刷イメージファイルではページが分かれたりはしていないはずだ。
これはドライバに依存するようです。
割付や両面などのイメージのprnはうちでは出来なかったよ。(Brother)
投稿: やすす | 2010年11月17日 (水) 14時44分