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2009年2月15日 (日)

ToClip と Truecrypt

私が毎日お世話になっているフリーソフトを2本紹介する。
表題にもある  ToClip と Truecrypt だ。

ToClip はクリップボード拡張ソフトというジャンルに属する 寺尾 進さん開発のソフトである。クリップボード拡張ソフトは、使い始めたら手放せないソフトなのだが、意外に使っていない(便利さを知らない)人が多い。
一言で言えば、過去にクリップボードに貼り付けた内容の履歴を保存しておき、好きなときに再利用するためのものである。
私が良く使う例として、ある文書A を参考にしながら 文書Bを作成する場合などに、あらかじめ使うと思われる文書A中の単語を先にまとめてクリップボードに貼り付けておけば、文書Bの文章を書くときに、いちいちコピーのために文書Aに戻らなくてもクリップボード履歴から貼り付けることができる。
もっと具体的に言えば、例えば、このブログを見て 「ToClip」と「クリップボード拡張ソフト」という単語を使って新しい文書を起す場合、先にこのブログから「ToClip」と「クリップボード拡張ソフト」を Control-C で連続してコピーしておけば、新しい文書上で、これらの単語を何回でも再利用できる。

作者のホームページ
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/index.html
マニュアル(Kisさん作成)のページ
 http://www.lares.dti.ne.jp/~kis/pc/tc/

詳しい使い方や設定はマニュアルを見ていただくとして、インストールしたら、まず、

 画面右下のタスクトレイの ToClipアイコン右クリック
 → メニューから「オプション(O)...」
 → オプションウィンドウで「ポップアップメニュー」タブ
 → 右クリックポップアップ 
でホットキーを指定して欲しい。

Toclip2

そうすると、履歴を貼り付けたいと思った場面で、

 このホットキーを押下
 → クリップボードの履歴画面が現れる

    Toclip
 → 上下キーで文字列を選択、Enterキー押下
 → 選択した文字列が現在のカーソル位置に貼り付けられる
という一連の操作が簡単にできる。ちなみに私の場合は、ホットキーは 「Alt + L」 としている。

vector で 「クリップボード」で探す と、他にもたくさんの同様の機能のソフトが見つかる。多くを試したわけではないが、私が ToClip を使わせてもらっているのは、上記の操作が非常にシンプルに行えることが最大の理由である。(他のソフトでは、テキストだけでなくビットマップなどの履歴も保存・再利用できるものがあるが私には不要である。)
これを使い始めると、もう手放せなくなるほど便利なので、特に文章をそこそこ書く人で、使ったことがない人はぜひ試してほしい。
ToClip には、クリップボード履歴と同様に、あらかじめ登録しておいた固定文字列も任意のタイミングで利用することができる。先ほどの画面サンプルで「登録テキスト(T)」と表示されていた部分がそれで、そこで右矢印キーを押すと、登録しておいた固定文字列のリストが現れる。私はよく使用するログインIDやパスワードを登録している。この機能も非常に便利で手放せないのであるが、最大の問題はこれらの文字列がそのまま(暗号化されずに)ハードディスク上に記録されるので、万が一PCを紛失したり盗難にあった場合を考えると少し不安である。従って、私は暗号化ソフトである TrueCrypt も合わせて利用している。

TrueCrypt は、TrueCrypt Foundation が開発している オープンソースの暗号化ソフトである。暗号化ソフトにも色々あるが、このソフトの特長は、指定ディスク容量を最初に確保して暗号化し、それを仮想ドライブとしてアクセスして利用するので、暗号化/復号化を意識しなくてよい点にある。
例えば、人に見られたくない(暗号化したい)ファイルの格納場所として 100GB必要な場合、まず、ハードディスク上に100GBの容量を確保して初期化する。(OSからは、1つの100GBの単独ファイルとして見える。) 利用時は、この100GBの領域をドライブレターの1つに割り当てることによって、あたかも100GBのディスクがあるように見えるので、そこに自由にファイルを作成したりコピーしたりすることができる。このとき、仮想ドライブには全て暗号化されて格納されるので、ハードディスクを覗いても100GBのランダムなバイト列としか認識できない。すなわち、通常のドライブから仮想ドライブにコピーする時に暗号化処理が、逆に、仮想ドライブから通常のドライブにコピーする時に復号化処理が、裏で自動的に実行されているということである。
ちなみに、上記で「ドライブレターの1つに割り当てる」時に、最初の領域初期化時に設定したパスワードの入力が必要である。
なお、上記のようにハードディスクの一部領域だけでなく、ハードディスク全体の暗号化も可能であり、実際に私も、250GBの外付けディスクを丸ごと暗号化して利用している。(OSが入ったシステムドライブも暗号化できるらしいが、私は怖くて、というかニーズがなくてやっていない。)

TrueCrypt のインストールや設定方法は、

などに詳しいので、そちらを参照して欲しい。
1点だけ補足すると、昔のバージョンでは問題ななかったのであるが、なぜか最近のバージョンでは最初に暗号化領域を確保し初期化(フォーマット)する時に、ファイルシステムをNTFSで行うと以下のような警告がでる。

Truecrypt_error

「強制的にアンマウントしますか?」に yes で応えると・・・・

Truecrypt_error2

上のようなエラーがでて、結局は FAT でしかフォーマットできない。(あまりネットでもこの報告を聞かないので、もしかして私の環境だけかも知れないが・・・)
この場合は、とりあえず FAT で初期化しておき、その後 ドライブにマウントしてから convert コマンドで NTFS に変換する。
以下は、yドライブにマウントした場合の例である。途中で、「このボリュームのマウントを強制的に解除しますか?」と聞かれるので y を入力する。

Truecrypt_error3

最後に、ToClip と Truecrypt を組み合わせて使うときの Tips を紹介する。
ToClip は、クリップボード履歴や登録文字列の情報を、実行ファイル Tc.exe と同じフォルダに格納する。従って、それらを暗号化して格納するには、暗号化した仮想ドライブに ToClip をインストールすればよい。

私の場合、PC起動時から ToClip を使用したいので、以下の2行を書いたスクリプトファイルを スタートアップ フォルダに置いて、PC起動時に自動実行している。(以下の例で、C:\Container.tc は暗号化領域のファイル、y は仮想ドライブ)

  1. "C:\Program Files\TrueCrypt\TrueCrypt.exe" /v C:\Container.tc /q /h n /l y /m rm
  2. start /B /MIN y:\tc\Tc.exe

このようにすると、PC起動時に Truecrypt のパスワード入力画面が表示される。

Truecrypt_login

そこでパスワードを入れるだけで ToClip も起動される。

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コメント

Rohos Mini Drive
無料のUSB・フラッシュ・ドライブの暗号化・ツールです。USB・フラッシュ・ドライブ・メモリー上に隠されて保護されるパーティションを作ります。特有なソフトを起動せずに隠されたボリューム上でファイル操作が可能です。USB・ドライブ上の敏感なファイルとデータセキュリティー関係でとっても憂慮されるすごい多いデータがあれば、このすばらしいツールを使ってUSB・スティック上に隠されて保護されるパーティションを作ることが必須であることです。http://www.rohos-jp.com/products/rohos-mini-drive/

投稿: Salem | 2009年6月18日 (木) 20時41分

FATでしかできない症状は私も起り、なかなか情報がない中、こちらのページを拝見し、解決しました。ありがとうございます。
1.5TBを確保するのに17時間ほどかかるのに、エラーは最後にでるので、2回失敗したあと、3回目に躊躇していました。
FATでフォーマットしたあと、Convertで成功することを知り、3度目のチャレンジに勇気がでました。

も、もう一つ情報ですが、以前は大容量でも成功した経験があります。でもそのときはWindowsXPだったと思いだし、WindowsXP PCを引っ張り出してきてやってみたら、NTFSでも成功しました。

Windows7では、数GBではNTFSでも成功するので、ある一定以上ではNTFSではできないという、容量に制限があるものと思います。何GB?といのはわからず申し訳ありませんが、参考まで。

投稿: Ken! | 2015年2月12日 (木) 11時13分

Ken さん

Toshiです。

コメントいただき、ありがとうございます。
私の記事がお役に立てたということでうれしいです。

ちなみに、上記記事の際は OSはXPでした。
その後、会社の7や家の8.1でも利用していますが、(はっきりとした記憶はないですが)たしかエラーはでていないと思います。

もしかして、Kenさんの言われるように 容量に関係しているかも知れませんね。(確かに、私の場合は、せいぜい数GBしかやっていないと思います。)

では。

投稿: Toshi | 2015年2月15日 (日) 11時45分

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